バイデンと習近平のオンライン会談が、3時間半に及んでなされた。冒頭、二人はご無沙汰とばかり手を振って挨拶した。先に手を振ったのは習近平で、「老朋友(ラオポンウウ・古い友人)」とまで言った。10年前には、お互いにアメリカの副大統領と中国の副国家主席という裏方で汗をかいていた旧知の仲である。
台湾問題とウイグルの人権問題は、バイデンの国内向けの発言である。これに対して習近平は、一つの中国と内政干渉をおうむ返しのように言い続ける。今回は、火遊びとまで強い言葉でアメリカを非難した。
バイデンは「アメリカと中国の指導者には、両国の競争が意図しようがしまいが、衝突につながらないようにする責任がある」と述べ、不測の事態を避けるための「ガードレール」の役割を果たす共通認識が必要と述べた。
習主席は「中国とアメリカがそれぞれの発展を推進させ、平和で安定した国際環境を守るためには、健全で安定した両国関係が必要だ。両国は互いに尊重して平和的に共存し、協力してウィンウィンの関係を築くべきだ」と述べた。両首脳は、経済的な結びつきが強いことを背景に、大人の対応をすることを示したといえる。
米中間で意見が対立する分野についても、会談で取り上げる考えを確認した。
習主席は「中国とアメリカがそれぞれの発展を推進させ、平和で安定した国際環境を守るためには、健全で安定した両国関係が必要だ。両国は互いに尊重して平和的に共存し、協力してウィンウィンの関係を築くべきだ」と述べた。両首脳は、経済的な結びつきが強いことを背景に、大人の対応をすることを示したといえる。
米中間で意見が対立する分野についても、会談で取り上げる考えを確認した。
バイデンは大統領選挙後の一番安定した時期で、支持率のアップもありインフラ法の成立など一息ついた時期でもある。
習近平は6中前を終え歴史決議を終えたばかりである。あと何年国家主席でい続けるのかわからないが、現在は事を荒立てることもない時期である。
実際に両国は、特に中国は何をするかは予測はできないし、裏で何をするかは解らないが、両国が大人の対応を見せたことは評価するべきである。