日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

我が家は「名画劇場」

2006-03-02 07:48:50 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
毎晩のように、録画しておいた映画を観ている。

「第三の男」1930年代のウィーンが舞台。
ハプスブルグの都のハズなのに白黒画面に映るのは、薄汚れたり、崩壊したりした街並。戦闘は建物だけでなく生活する人々も当然巻き込んでいるから、そんなことも連想する。
「カサブランカ」1930年代のフランスの植民地である北アフリカのカサブランカが舞台。白黒 2回目。
ナチス占領下のパリからアメリカへ亡命するのに、アルジェリア(?)に渡り、陸路モロッコのカサブランカへさらにポルトガルを経由してアメリカへと。一枚の通行証にお金や命がかかる世界。
「僕は怖くない」1970年代(?)南イタリアの寒村(寒くはないが貧しいという意味で)。貧しさのためにここまで、こんな村が南イタリアの当時の現実?と考えさせられてしまう。
「灰とダイヤモンド」1950年代のナチスドイツの占領から解放後、共産党のソ連による占領となったポーランドが舞台。

あぁ、しんどい。重たい。ここまで来て、気持ちが疲れてしまった。
これまでに観た、いくつかも重ねても、ヨーロッパを舞台に作られてきた映画に描かれてきた時代に考え込んでしまう。
バカだね、そんな暗く重たい映画ばっかり観ているからだよ、ともうひとりの自分が言うけれど、しんどく思いながらも、映画に残したいという製作者の視点が伝わってくるから、どんな時代であっても、その人と出会うことはないけれど、人って捨てたものではないと、すごい力を持っていると、そうは思うのです。

実はヨーロッパ系以外でもみています。
「老人と海」あのヘミングウェーの作品の映画化したもの。
「北京ヴァイオリン」2004年製作の中国映画。

「北京ヴァイオリン」は私的には五つ星。
いくつか観た中国映画の中では「活きる」がお勧めと、身近な人に言ったことあるけれど、「北京ヴァイオリン」も是非といいたい映画です。

映画館へ出向いてみたのが、先にブログに書いた[ミュンヘン」のみ。
その後、こんなにいっぱいBS放送で観ることができるのだからなんと言う恵まれた世の中なのでしょう。
それで、しんどがっていては世話がありませんね。
コメント
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