日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

1年前の事故の若者、新聞記事に

2006-04-08 21:50:04 | 私の雑感あれこれ
月に一度の読書会を長い間細々とやっています。
その月に一度が昨日の金曜日でした。
その集まりにメンバーの3人が新聞の切抜きを持ってきました。
4月3日の中日新聞の記事です。
メンバーのひとりが、ずっと里親を続けてきたその少年(今は19歳)の記事が載っているというのです。
里親である彼女も夫婦でベットの傍に。長い間一緒に暮らし、高校を卒業して間もないゴールデンウィークに起こした事故で、首から下の機能が麻痺してしまったのです。
新聞記事の写真では、スッキリと笑顔の青年として写っています。
病院から直行で遅れて読書会に顔を出した彼女は、「この写真を見て、母親も会う気になってくれるかもと、本人は期待する心もあるのかも…」と。―彼は生まれてすぐ乳児院で育てられたため、母親の顔を知らない―
一日たりとも、看護なしではいられないけれど、わずかな時間をやり繰りして読書会に顔を出せるようになって5度目。
彼女は毎晩病院に寝泊りし、名古屋市の南西にある病院と北東にある自宅を地下鉄を乗り継ぎながら行き来している日々です。
そういえば去年の5月に、あまりにも大変な状況でと、書いたことがあります。⇒ここクリック
映画「海を飛ぶ夢」の鑑賞記にも、身近な話があることを文末に添えました。⇒ここクリック
新聞記事で、名前もオープンになったこともあり、再度読み返してもらえればと思って。
記事に掲載されたスッキリと笑顔の青年の写真、何よりもよかったね。
本人にとっても、介護するあなたにとっても、記事ひとつで状況は変わらないかもしれないけれど、笑顔で新聞に載ったことがあるってことが支えになることもあるから。

仲間たちは彼女が里親をしていることをずっと知っていたから、新聞記事の切り抜きが3部も集まったのです。
そう、都合が悪くて欠席のメールを送ってきた人も、新聞記事のこと添え書きしていました。
私? 購読紙が違うため、お隣から拝借。今手元にあります。


コメント (2)
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かつての反主流が率いる「自民党」と旧自民党幹事長の「民主党」

2006-04-08 09:07:21 | 社会問題
今朝の朝日新聞から引用します。
その1 天声人語から
小沢さんの投票前の演説の中で、彼がいつも口にしている次の言葉が用いられたと。
「変わらずに生き残るためには、変わらなければなりません」
   -ルキノ・ビスコンティ監督の映画「山猫」の中の台詞

その2 小沢一郎さんが代表に選出されたことを受けての、小泉首相のコメント
「私が初めて当選した30年前、小沢さんは主流派でしたよ。ずっーと、私は反主流派だったからね。自民党の手の内をよく知っているから、手ごわい相手ですね」と記者団に。
    また、小沢さんが変わったと思うかと問われ
「人間というのはなかなか変わらないものですよね。かつての自民党の幹事長が野党の党首になるとは想像してなかったでしょう。自民党時代は小沢さんは総裁候補で、私なんか相手にされていなかったからね」と。

「変わる」ことについて、双方の見解が出ていたので、並べてみました。
「山猫」で革新的活動家が、体制派に変わった時の台詞かと思いますが、そう「言う」ことは出来ても、だから、どの変化も評価されるというものではないとうけれど。
(余談ですが活動家に扮する若いアランドロンは本当に素敵でした)※

確かに、状況は変わったと思います。
アメリカや、イギリスのように政権交代が出来る力を持った2大政党を目指してというスローガンには賛成です。ずっと同じ政権であるがための、癒着やほこりが交代することによって、見直しが入ると思うから。
だけれど、共和党と民主党、保守党と労働党だと素人なりにその違いがわかるのだけれど、小泉さんの率いる自民党と、小沢さんの民主党では、いまいち分からない。
上記の「反主流の小泉さん」と「自民党幹事長経験者小沢さん」であれば、まだ、保守のその右側だろうかと思ったりも出来るけれど、「旧社会党議員の支持を受けた小沢さん」が、これまた分からない。
小泉さんが、「いやだったら自民党をぶっ壊す」と、改革を推し進めたのに、自分の選挙のことを慮って、主義主張が異なってもついてきた人たちがいることも妙なんだけれど。
「国会議員であることが第一」だから、こんなややこしいことになっているのだろう。
選挙民は混乱します。
2大政党への流れは支持します。だけれど、こんな基本的な考え方が、錯綜した人たちの集まりが二つあって、それでも、次の選挙で「2大政党時代を!政権交代を!」と、連呼されるのでしょうか。
一度、シャッフルして、右と左に分けてから、「2大政党時代を!政権交代を!」といってもらえると、スッキリ分かりやすいのだけれど。
ひとつ疑問。
民主党の若手議員さんたちも、このまま連なっていかれるのでしょうか。
論理的な清清しさが若手議員の気質だと思っていたのだけれど。
政治家を生活のための職業にはして欲しくありません。

※ 追記というか余談
昨日4月10日に「山猫」(イタリヤ完全版)もう一度見たけれど、字幕翻訳が違うのか、ピタッとそのままの台詞はありませんでした。
映画は1860年のシシリアに湧き上がった革命の時を描いています。
フランスでは「パリ燃ゆ」の時代。
アメリカでは南北戦争。
日本では開国問題。
今先進国といわれているどの国でも、ひとつの山場だったのですね。
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