日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

私がはまる論理。

2017-06-05 20:58:26 | 私の雑感あれこれ
日曜の午後、家にいるときは、討論番組『そこまで行って委員会』を見ている。
昨日の討論内容に、「中国の『一帯一路構想』をどう思うか」というテーマがあった。
ニュースに疎く生活している私には『一帯一路構想』なんて初耳。
中国がユーラシア大陸をヨーロッパから中国へとかつてのシルクロードのようにルートを作る(一帯)、あわせて、その南側の海路(一路)をを作るために、関係諸国に資金を提供してインフラ(道路や港湾設備)を整え、経済活性化を図ろうというものだそうです。

コメンティター各氏は、中国は自国の利益を第一に考えての作戦であり、資金提供された国は最初は喜んでいても、見返りを期待されてあとからひどい目に合うのに、、、という大合唱です。

その時、メンバーの一人だった宋文洲さんに意見がすとんと胸に入りました。
日本が嫌だったら参加しなければいい、それだけのことではないですか。参加する国も自分の国のことを優先して判断している筈です。
日本がほかの国の判断をとやかく言うのはちょっと違うと思います。

正解です。
中国はずるいから、ほかの国は騙される、、、そうなのかもしれません。でも、コメンティターの意見を求められて、甲論乙駁と語り合うと、発言の自由が保証されている私たちの国は、なんだか高尚な意見を言っているようなになるけれど、筋を外して、よその国の政治に口出しして、時間を埋めているように思えてくる。

多分、中国政府は、どこにパイプをつなぐ(わいろを使ったりもして)と、目的達成できるか計算もされているのでしょう。きっと、これまでの日本もロッキード事件など、そんなケースですよね。きっと今も役得ってあるのかも。戦後の復興期のような、イージーに利益を手にできる時代ではなくなっているでしょうけれど。

宋文洲さんは言っています。
中国が構想を立ち上げることを日本は反対する立場ではない。できるのは、日本として参加するかしないか、それは日本の国の立場で判断すればいいんです。

まったく。

時間枠を自在ににぎやかにできるコメンティターさんたち。視聴者は聞き比べる立場ですが、私には、宋さんのシンプルな意見がなにより説得力がありました。


コメント
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