日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

アスベスト問題とささやかな自己防衛

2005-07-22 16:30:59 | 社会問題
アスベストが身体に悪いという話は随分前から耳にしていた。昨今の新聞報道によると1976年に旧労働省が健康診断にも触れた通達を出していたという。
その頃は我が家はちょうど乳児がいる頃で、ベビーパウダーにもアスベストが入っているとの記事で以降ベビーパウダーの使用をやめた記憶がある。
ささやかな自己防衛。
一方、建設現場その他の場面では引き続きアスベストの使用が継続されており、累積使用量が380万トン(75年)だったのが今では1000万トンという。
「危険」という警告がなされても、お上がストップと命じていないから使い続けるという産業界。
「有効な対策がとられていない」「行政の怠慢や不作為の疑いが強い」のは確かです。
でも、なんかおかしい。20代の母親でも使うのを止めようと行動するのに、アスベストの性質を知っていた人たちが、黙々と使い続けるなんて…。実際に作業に携わるのは下請業者だから、指示されれば断れないのだろうか。だとすると監督官庁も勿論だけれども、設計段階でアスベストを使うよう計画した元請側の責任も併せて追求することになるのだろうか。
30年前に警告が出ていながら、ずっと使用し続けてきたというのは…。同じように発病までの期間が長いBSEには非常に声高に報道し続けているのに。なんと気まぐれな!これが現実社会なのですね。
コメント (2)
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