日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

ソマリアの記事から 

2005-07-13 07:25:36 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
旅先のホテルではいつもと違う新聞を読むことにしている。
土曜日に手にした毎日新聞の記事から。
西アフリカに位置するソマリアは1990年頃から内戦が絶えない。子供たちは幼くして組織に組み込まれ、銃を手に部族の一員として通行料としての金品要求をすることを覚えるという。
就学率は10パーセント台。都市部の生活に比較的余裕のある家庭の子供しか学校に通っていないという。勿論途中で来なくなる子供も多い。
その国ソマリアに、これでは基本的な秩序や考え方を身に付けた人のいない国になってしまうと憂慮した元教師らが学校を作ったという。
その学校に通うには小額の費用負担が必要で、そのために続かない子もいることが残念だという。
10年程前にソマリア出身のスーパーモデルが性器切除の風俗廃止を訴えるために書いた本「砂漠の女ディリ-」「砂漠に帰ったディリ-」を読んだことはある。その本にも内戦状態の荒れた国情が書かれていたけれど、その状態がずっと続いていて内戦状態が生まれてからずっと続いている子供達。
これから育つ子供たちが、物事についての秩序の大切さを語り、読み書きを習得できれば次の成長が望めるのでとは思うひとのいることが微かな明かり。
「金(きん)は何処にあっても金」という中国の諺があるという。
その先生達は、不遇なソマリアの「金」なんだろうな。そして、これからの子供達に内戦の惨状ばかりではない、秩序の大切さを伝えよう、育てようとしている先生達の思いが途絶えることなく続いていってほしいものだと、新聞を読みながら思った。
(※)「金」は「ゴールド」であって、「お金」と読み間違えないで下さいね。
子供はまっさらで生を受け、3年5年と知恵を覚え、知識を得るのに、生まれた国でなんと違うことか。
   
コメント (2)
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