詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

もう一度

2015-01-22 00:15:18 | 
もう一度

もう一度思い出してみる
雨に濡れた舗道の、1ミリで揺れている明かりを踏み、引き返すように

あそこで終わらなければならなかった、
立ち上がるとき椅子が倒れた、両手をつかって椅子を起こした。

でも、その前に笑い声といっしょに始まってしまっていた。
幾つ目の角を曲がるか知らないと言ったら、

橋を渡らずに、どうして角を曲がると知っているのか、と問いかける声があって、
その後ろにコートと黒いマフラーがぶら下がっていた。

冷たい夜を歩くと、
ビルの上の星のように喉仏のあたりが研ぎすまされる。











*

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1 コメント

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もう一度 (月子)
2015-01-22 01:09:20
「もう一度」が叶うなら あの人のお店に行きたい。

今でも月の光を眺めています。一人っきりで。

寒いです。貴方は誰かと温まっているんですね…。
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