福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国の野鳥と地理

2017年11月23日 |   〇自然・動物

大した話題ではないが、韓国にもムクドリはいる。

韓国語でムクドリは「찌르레기」。

韓国語の学習者なら、知っていても損はしないだろう。

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찌르레기, '홍시 한 입'
熟した柿をついばむムクドリ
(ニューシス 11月21日)

 

절기상 소설을 하루 앞둔 21일 경남 함양군 상림공원 인근
감나무에서 찌르레기 텃새가 빨갛게 잘 익은 감 홍시를 쪼아
먹고 있다.  (사진=함양군청 김용만 주무관 제공)
二十四節気の小雪を翌日に控えた21日、慶尚南道咸陽郡の
山林公園近くの柿の木で、土地のムクドリが
赤く熟した柿を
ついばんでいる。(写真提供=
咸陽郡役所キム・ヨンマン主務管)

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今回は、翻訳練習のついでに韓国地理の学習もしておく。



咸陽郡とは、慶尚南道の西部、智異山の北側に位置する町だ。




(終わり)


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感動的な麗水の紅葉

2017年11月14日 |   〇自然・動物


△コネスト韓国地図

これまで、日本や韓国で紅葉を伝えるカラーの報道写真は数えきれ
ないほど見てきたが、2017年秋の烽火山(麗水市)の紅葉ほど
美しい写真(連合ニュース)は見たことがない。


△烽火山の紅葉

朝鮮半島は植生も気候も日本列島とは異なっているので、紅葉の
色彩が異なっていても不思議ではない。

それにしても、薄紅(うすべに)色やピンク色の紅葉も、実に
美しい。

感動して、しばらく見とれてしまった。

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가을 수채화

秋の水彩画
(連合ニュース 11月14日)

14일 오후 전남 여수시 미평동 봉화산이 붉은 단풍으로 장관을
이루고 있다.

14日午後、全羅南道麗水市美坪洞の烽火山が、美しく紅葉して
いる。




(終わり)


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Canonで韓国カモシカ

2017年11月08日 |   〇自然・動物

설악산 천불동에 만난 산양
雪岳山千仏洞渓谷で撮影されたカモシカ

(ニューシス 11月6日)

여행가 이승권(61) 씨가 5일 오후 설악산 천불동 귀면암
근처에서 산양을 발견하고 50밀리 캐논 카메라로 7미터
거리에서 촬영에 성공했다.
旅行家のイ・スングォン氏(61)が5日午後、雪岳山千仏洞渓谷で
野生のチョウセンカモシカを発見し、キャノンのカメラ(50㎜レンズ)で
7mの至近距離から撮影に成功した。

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朝鮮半島に野生のチョウセンカモシカ(オナガゴーラル)が生息
していることは知っていたが、これほど鮮明な画像を目にする
のは初めてだ。

撮影者に敬意を表しつつ、関連記事の一部を翻訳練習させて
もらった。

 

 

(終わり)




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韓国南部にハクチョウ

2017年10月31日 |   〇自然・動物

秋も深まる中、今年も、シベリアやモンゴル方面から、様々な
渡り鳥が韓国に飛来し始めている。

対馬海峡に面した慶尚南道の南海郡では、オオハクチョウの家族が
確認された、とのこと。


△ネイバー地図より

日本列島では主に東北以北にしか飛来しないオオハクチョウだが、
対馬海峡の対岸(韓国南部)にまではやって来ているのだ。

ここでは、ニューシスのフォトニュースを翻訳練習させてもらった。

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남해에 나타난 큰고니 가족
 南海に飛来したオオハクチョウの家族
(ニューシス 10月31日)



시월의 마지막 날인 31일 오후 경남 남해군 삼동면 인근 해안에

겨울진객 큰고니 한 가족이 날아와 휴식을 취하고 있다.
10月も最終日となった31日午後、慶尚南道南海郡の海岸に
冬の珍客、オオハクチョウの家族が飛来し、羽を休めている。



(終わり)



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韓国のカワウソ保護努力

2017年10月21日 |   〇自然・動物


韓国カワウソ研究センター(画像はHPより)

江原道の華川郡に、韓国カワウソ研究センターがある。


△コネスト韓国地図より

現在、カワウソは韓国でも個体数が激減し、絶滅の危機に瀕している
とのこと。

外国人の「ヲタク」としても、韓国のカワウソ(ユーラシアカワウソ
保護に向けた同センターの活躍を期待したいところである。

ここでは、連合ニュースから関連のフォトニュースを翻訳練習
させてもらった。

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화천 수달센터서 태어난 아기수달
華川カワウソ研究センターで生まれた子カワウソ
(連合ニュース 10月21日)

강원 화천군 간동면 방천리 수달연구센터에 새끼 수달 4마리가
태어나 어미와 함께 야외활동을 해 눈길을
끌고 있다.
江原道華川郡のカワウソ研究センターで、4匹の子カワウソが
生まれ、母カワウソと共に野外で活動
する様子が関心を呼んでいる。






(終わり)



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朝鮮半島の小型オオカミ

2017年10月12日 |   〇自然・動物

「ヲタク」がつい最近知ったことだが、朝鮮半島には、かつて
늑대」と呼ばれる大型のオオカミとは別に、「승냥이」と呼ばれる
小型のオオカミが広く生息していた。

ただ、見た目の似たこの2種ではあるが、厳然とした別種で、生物
学的には、「승냥이」はドールの仲間と考えられている。

もしかすると、昔、日本列島に生息していた二ホンオオカミとは、
늑대」ではなく、この
「승냥이」の近縁種なのかもしれない。

現在、韓国でも絶滅したと考えられている、この小型オオカミが、
まだ、北朝鮮には生息しているとのこと。

北朝鮮には、何とか、この野生の小型オオカミの保護に積極的に
取り組んでほしいものだ。

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▲북한산 승냥이.식육목 개과의 들짐승. 환경부 지정 멸종위기

야생동식물 1급. 말승냥이, 이리, 승냥이라고도 부른다. 남한에서는
1969년 이후 멸종된 것으로 추정되며 북한에 극소수가 남아있다.
사진의 개체는 종 복원을 위해 북한의 평양중앙동물원에서 2005년
4월 14일에 들여온 한 쌍이다. [촬영: 서울대공원] 2008.09.21
北朝鮮生まれの小型オオカミ(ドール)。食肉目イヌ科の野獣。
環境省に
より絶滅危惧野生動物1級に指定されている。日本では
アカオオカミ、ヤマイヌ(古称)とも呼ばれる。韓国では
1969年以降、絶滅したと推定されているが、北朝鮮には
極少数が生息している。写真の個体は、種の復元のため、北朝鮮の
ピョンヤン中央動物園から2005年4月14日、韓国に
寄贈された
つがい。[撮影:ソウル大公園 2008年9月21日]

北 노동신문, 미국 '승냥이'에 비유해 맹비난 연합뉴스 
北、労働新聞、アメリカを「オオカミ」にたとえ、強く非難
(連合ニュース 2014年3月7日)

記事中の画像説明から







(終わり)




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韓国のファーストドッグ

2017年09月23日 |   〇自然・動物

문 대통령, 반려견 마루·토리와 함께 청와대 뒤 북악산 올라
 ムン大統領、愛犬マル・トリーと共に官邸裏の北岳山登山
(ソウル新聞 9月9日)



반려견 마루, 토리와 등산하는 문 대통령.
인터넷 카페 ‘젠틀재인’ 홈페이지
화면 캡처.
愛犬マルとトリーを連れて登山するムン大統領。SNS同好会「ジェントル・
ジェイン」掲載写真より。

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'퍼스트 도그'의 근황 공개
「ファーストドッグ」の近況を公開

(連合ニュース 8月5日)



임종석 대통령 비서실장이 5일 오후 '퍼스트 도그'인 토리의 사진을
자신의 페이스북에 게재했다.  [임종석 비서실장 페이스북 캡쳐]
イム・ジョンソク大統領秘書室長が5日午後、「ファーストドッグ」
トリーの写真を自身のフェイスブックに掲載した。

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ヤンサン(梁山)市から大統領府に引越ししたマル(白)。ムン
大統領が当選後、約束通り保護団体から引き取ったトリー(黒)。

どうやら、2匹とも新しい環境にうまく適応できているようだ。

報道によれば、老犬マルには持病があるようだが、何とか長生き
してほしいものである。




(終わり)



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韓国とキンケイギクの罠

2017年06月06日 |   〇自然・動物

거제 수월천 ‘금계국 산책로’ 걸어볼까
巨済市水月川、「キンケイギク遊歩道」を歩いて見ようか

(慶南新聞 6月1日)

거제시내를 흐르는 수월천 산책로에 노란 금계국이 활짝 피어
불어오는
바람에 금빛 물결을 만들어낸다. 금계국은 씨앗으로 잘
번식하고 무리지어
피어나는 꽃이어서 도로변 관상용으로도
많이 쓰인다.
巨済市内を流れる水月川の遊歩道で黄色のキンケイギクの花が満開を
迎え、風にゆれる黄金色がさざ波を打っている。キンケイギクは
種を蒔くだけで旺盛に繁殖し群生して花を咲かせるので、道路沿いの
観賞用植物としても多く使われている

・・・・・・・・・・・・・・・・

最近、韓国メディアでは、上記の記事に見られるように、韓国各地の
河原や道路脇で美しく咲き誇る黄色の花、キンケイギク(金鶏菊)の
話題がけっこう目につく。


△ネイバーニュース検索より

ネイバーニュース検索では、この1週間に39件の関連記事がヒット
した。

ところで、「ヲタク」が見るに、韓国メディアで報じられている
キンケイギクは、オオキンケイギクの可能性が高い。

オオキンケイギクは、日本では2006年に特定外来生物に指定され、
輸入や販売、栽培が原則、禁止された。自治体によっては、在来種の
野草を保護するため、積極的な駆除に取り組んでいる。

もし、韓国で言うキンケイギクがこのオオキンケイギクだとすれば、
美しい外来植物の大繁殖の影で、悠久の昔から韓国の河川敷で
花を咲かせてきた、韓国在来の貴重な草花が、人知れず姿を消して
いるおそれもある。

余計なお世話と知りつつも、ついつい、韓国在来種の現在と未来を
思い、心を痛める「ヲタク」であった。

ここは、韓国の植物学者や市民団体にがんばってもらうしかない
だろう。



(終わり)



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文大統領家のペットたち

2017年05月28日 |   〇自然・動物

韓国メディアの報道によれば、ムン大統領家の愛犬マルが、動物
病院での健康診断と簡単な治療を終え、ついに大統領官邸に
引っ越したとのこと。

10歳を超える老犬にはちょっとストレスが大きいかもしれないが、
何とか新しい生活に適応してほしいものだ。

また、余計なお世話にはなるが、チンチンイ(猫)やトリー(小型犬)
とも、うまくやっていってほしいものである。

ここでは、連合ニュースの関連記事から一部を翻訳練習させて
もらった。

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文대통령 반려견 '마루' 청와대 입성…'퍼스트 도그' 됐다

ムン大統領家の愛犬マル、大統領府に引っ越し..ファーストドッグに
(連合ニュース 5月27日)



・고양이 '찡찡이', 14일부터 靑생활 시작…최초 '퍼스트 캣'
 猫のチンチンイは14日に引っ越し済み..初のファーストキャットに



・유기견 '토리'도 입양 약속…현재 입양절차 진행 중
 保護犬トリーの譲り受けも約束..現在、里親の手続き中

 

문재인 대통령이 경남 양산 자택에서 길러온 풍산개 '마루'가 청와대에
입성, '퍼스트 도그(First Dog)'가 됐다.
ムン・ジェイン大統領が慶尚南道ヤンサンの自宅で育てていた
豊山犬マルが、大統領府に引っ越し、ファーストドッグになった。

청와대 관계자는 27일 연합뉴스와의 통화에서 "문 대통령의 양산
자택에 있던 마루가 25일 청와대에 들어왔고, 앞으로 대통령 가족과
함께 청와대에서 생활할 것"이라고 말했다.
大統領府関係者は27日、連合ニュースとの電話インタビューで
「ムン大統領のヤンサンの自宅にいたマルが25日、大統領官邸に
引っ越しし、今後は大統領家族といっしょに官邸で暮らすことに
なる」と語った。

-以下省略-



(終わり)



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ハングルと済州馬の関係

2017年04月15日 |   〇自然・動物

日本ではあまり知られていない史実だが、13世紀のユーラシア大陸で
漢民族の王朝(南宋)を始め十か国以上を滅ぼし自らの領土とした
モンゴル帝国が、抵抗の激しかった朝鮮半島の高麗王朝については、
부마국(駙馬国=ふばこく)」として服属させることで妥協した。

ここで言う「駙馬国」とは、モンゴルの皇女を王妃に迎えモンゴル
皇帝の「婿」となった高麗王が治める国という意味で、高麗王朝が
モンゴル帝国に服属した高麗中期以降、高麗王を囲む女性は、
実母にしろ王妃にしろ王太子妃にしろ、基本的に皆、モンゴル帝国
(元朝)の元皇女だったことを意味する。

13世紀から14世紀中盤にかけての約80年間に及ぶこの「駙馬国」
支配を通じ、王室を中心に高麗の支配層は、限りなくモンゴル化して
いった。

「ヲタク」は、この時期のモンゴルの朝鮮半島支配のなごりが、後の
朝鮮王朝時代にモンゴルのパスパ文字の影響を受け創造されたハングル
文字(1446年公布)だと考えている(ガリ・レッドヤード説)。

一方で、その高麗王朝時代に、モンゴル軍が済州島に持ち込んだのが、
大量のモンゴル馬だった。

高麗王朝がモンゴルに服属して以降、済州島はモンゴル軍の軍馬の
生産拠点となった。


△夏季の放牧シーズンを迎えた済州馬(4月13日付環境日報より)

現在、そのモンゴル馬の血統を引く済州馬は、韓国の天然記念物として
大事に保護・飼育されている。

韓国語学習者なら、一見、何の関係もないように見える済州馬と
ハングルが、モンゴル帝国を一つの結節点として、歴史の糸で
つながっていることくらい、知っておいたほうがよい。

ここでは、放牧が始まった済州馬について報じたニュース1の
フォトニュースを翻訳練習させてもらった。

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올해 첫 방목지로 나온 제주마
放牧場に放たれた済州馬
(ニュース1 4月13日)



13일 천연기념물인 제주마들이 제주시 용강동 제주마방목지에 올해
처음으로
방목되고 있다. 동절기 피해를 예방하기 위해 지난해 11월부터
월동 관리하던
제주마 84마리를 이날 방목했다. 방목은 오는 10월까지다.
13日、天然記念物の済州馬が済州市の済州馬放牧場に、今年初めて
放たれた。冬季の健康被害を防ぐため昨年11月から厩舎で越冬管理
されていた済州馬84匹が、同日放牧された。放牧は10月までの予定。



(終わり)



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韓国の青いリス

2017年03月29日 |   〇自然・動物

この色、この色。

この青みがかった独特の毛色のキタリスこそ、その昔、「ヲタク」が
密陽市の山道で出くわしたリスそのものだ。

そう思いながら記事に目を通すと、このキタリスは、何と密陽市の
キタリスだった。

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청설모의 식사

キタリスの食事 
(ニュース1 3月26日)

26일 오후 경남 밀양시 삼문동 삼문송림에서 청설모 한 마리가 먹이를
먹고 있다.

26日午後、慶尚南道密陽市三門洞の三門松林でキタリスがエサを
食べている。



(終わり)



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韓国の春と一羽の蝶

2017年03月23日 |   〇自然・動物

나비와 유채꽃
蝶と菜の花
(ニューシス 3月23日)

한 낮 기온이 16도를 웃도는 등 완연한 봄 날씨를 보이고 있는 23일 오후 경남
남해군 남면 들녘에는 활짝 핀 유채꽃에 나비가 앉아 꿀을 따고 있다.
真昼の気温が16度を上回るなど、はっきりとした春日和となった23日午後、
慶尚南道南海郡南面の野原に咲いた菜の花に蝶がとまり蜜を吸っている。

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このいかにも春らしい絵画的なフォトニュースに見とれながら、ふと、
蝶の種類が気になった。

モンシロチョウ(배추흰나비)に似ているが、ちょっと違うようにも
見えた。

そこで、例によって粘り強く(!)ネットで調査した結果、ついに、
この蝶が「노랑나비」(モンキチョウ)のメスで、ほぼ間違いない
ことをつきとめた。


△「노랑나비」(モンキチョウ)メス:朝鮮半島蝶図鑑より

ちなみに、アゲハチョウは韓国語で「호랑나비」。

混同しないようにしたいものだ。



(終わり)



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春の涙と韓国

2017年03月03日 |   〇自然・動物

봄의 눈물
春の涙
(ニュース1 2月22日)

봄을 재촉하는 비가 내리고 있는 22일 경북 포항시 북구 장성동 주택가에
꽃망울 터뜨린 매화꽃이 봄비를 머금고 있다.
春を促すような雨の降る22日、慶尚北道浦項市北区長城洞の住宅街で、
開花した梅の花が春雨を宿している。

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最近、なぜかマネートゥデイ系の新興通信社、「ニュース1」の記事を
翻訳練習させてもらうことが多くなっている。

今日も、「봄의 눈물(春の涙)」という詩的ではあるけれども悲しげな
題名のついたフォトニュースを翻訳練習させてもらった。

あらためて気づかされたことだが、韓国でも日本でも、梅の花には
春雨がよく似合う。




(終わり)




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韓国ウルサンのキタリス

2017年02月24日 |   〇自然・動物

청설모의 행복한 식사 시간
キタリスの幸福なランチタイム

(連合ニュース 2月23日)

23일 오후 울산시 동구 대왕암공원에서 청설모 한 마리가 동백꽃을
손에 쥐고 정신없이 먹고 있다.
23日午後、ウルサン市東区大王岩公園で、1匹のキタリスが両手に
つかんだツバキの花を夢中になって食べている。

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ウルサンの大王岩公園と言えば、「ヲタク」も何度か訪ねたことのある
日山海水浴場に隣接した自然公園だ。


△コネスト韓国地図より

現代財閥の企業城下町にも、野生の小動物が観察できる自然公園が
あるとは知らなかった。

こうした貴重な環境が、今後とも大切に保全されることを祈りながら、
翻訳練習させてもらった。




(終わり)



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日韓の「春の妖精」たち

2017年02月22日 |   〇自然・動物

봄은 남녘에서 부터..활짝핀 변산바람꽃
春は南から...満開の辺山ハクサンイチゲ
(連合ニュース 2月20日)

경남 통영의 한 산에 한국 특산종인 변산바람꽃이 활짝
피어 가까워진 봄을 실감케 하고 있다.
慶尚南道統営市の山地で韓国特産種の辺山ハクサンイチゲが
花を咲かせ、近づく春を実感させてくれている。

변산바람꽃은 바람꽃 종류 중 전북 변산에서 처음 발견돼
붙여진 이름으로 이른 봄에 길이 2~3cm가량의 흰색 또는
분홍색으로 꽃이 핀다.
辺山ハクサンイチゲは、ハクサンイチゲの種類の中でも全羅
北道辺山で初めて発見されたことにちなみ付けられた名称。
早春に直径2~3cmほどの白、またはピンクの花を咲かせる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここでは、一旦、「변산바람꽃」を「辺山ハクサンイチゲ」と直訳調に
訳し、翻訳練習(素訳段階
)させてもらったが、実は、この訳は不正確だ。

さらに言えば、ニュース本文自体が不正確なのだ。

日本では「春の妖精」とも称される、この可憐で美しい花に礼儀を
尽くす意味で、以下、推敲作業に向け、不正確な内容を含む原文の
不正確な素訳の背景について、実に面倒な解説を試みる。

まず、「변산바람꽃」の正体についてである。

この植物は、1990年代、韓国で発見された韓国特産の新種の
植物として新しい学名もついている。


△広島県庄原市のセツブンソウ(同市観光情報公式サイトより)

しかし、どうやらそれは間違いで、本当のところは日本にも生息している
希少植物の「セツブンソウ」と同一種らしい。



韓国国立樹木院がネット上で提供している専門性の高い「知識情報」に
よると、「변산바람꽃」の
学名は「新発見」後、新しくつけられた

Eranthis byunsanensis B.Y. Sun

となっている。



ところが、全部で3行しかない「特徴」の欄を見ると、その学名の
上下に、首をかしげたくなるような
内容が並記されている。



「ヲタク」は、この記述の行間に、大げさに言えば、記述者の科学者魂、
あるいはギリギリの良心を読み取る思いがした。

いや、心底、それを信じたいと思った。

つまり、韓国という社会的環境の中で、たとえそれが間違いであったと
しても、一旦、韓国特産の新種として登録された「誇らしい」韓国式の
学名を取り消すことはしない(できない)までも、自ら(あるいは
仲間)が突きとめた科学的な事実だけは何らかの形で公表したいという、
抑えがたい思いがあったのではないだろうか。

もし、遺伝子検査などを通じて、それまで日本にしか生息していないと
考えられていた「セツブンソウ」が朝鮮半島にも自生していることが
科学的に証明できるのなら、それはそれで、世界の植物学の進歩に
対する貴重な貢献であることは間違いないのだ。

深読みのし過ぎだろうか?

一方、「바람꽃」については、ネイバー韓日辞典タウム韓日辞典
さらには国立樹木院の説明からも、「ハクサンイチゲ」と訳すのが
妥当だ。

日韓ともに、ハクサンイチゲは高山植物を代表するポピュラーな植物で
あり、亜種や近縁種も多い。

さらに、日韓両地域で希少植物であるセツブンソウ(=변산바람꽃)も、
ハクサンイチゲと同じキンポウゲ(미나리아재비)科に属しており、
外見もよく似ている。

新種かどうかは別問題として、1990年代に韓国で、セツブンソウに
ハクサンイチゲ(=바람꽃)の亜種のような名称が新たにつけられた
のも、それ相応の説得力はあるのだ。

ちなみに、同じく1990年代以降、日本の園芸愛好家の間では、
新しく日本に輸入されるようになった韓国セツブンソウについて、
その開花時期にちなみ「ヒナマツリソウ」なる新名称も流布し始めた。

さてさて。

以上のような事情を全て勘案した上で、最初の記事をいかに、より正確に
より的確に日本語に訳し、日本の読者に伝えればいいのか?

「セツブンソウ」と「ハクサンイチゲ」の日本語を使うにしろ、本文の
記述内容との齟齬(そご)が、あまり広がりすぎないように工夫しな
ければならない。

場合によっては、簡潔な補足を加えてもいいだろう。

中級以上の韓国語学習者には、ぜひ、「頭の体操」と割り切って、
上記の「ヲタク」の素訳例の推敲にチャレンジしてみてほしいところ
である。

もちろん、一般的な韓国語の学習には全く役には立たない。









<追記>

以下、「ヲタク」による推敲の結果を公表しておく。

봄은 남녘에서 부터..활짝핀 변산바람꽃
春は南から..満開の韓国セツブンソウ
(連合ニュース 2月20日)

경남 통영의 한 산에 한국 특산종인 변산바람꽃이 활짝
피어 가까워진 봄을 실감케 하고 있다.
慶尚南道統営市の山地で韓国特産種(ママ)の韓国セツブンソウが
花を咲かせ、近づく春を実感させてくれている。

변산바람꽃은 바람꽃 종류 중 전북 변산에서 처음 발견돼
붙여진 이름으로 이른 봄에 길이 2~3cm가량의 흰색 또는
분홍색으로 꽃이 핀다.
韓国セツブンソウは、ハクサンイチゲの近縁種で全羅北道辺山で
初めて発見された(韓国語名称の直訳は「辺山ハクサンイチゲ」)。
早春に直径2~3cmほどの白、またはピンクの花を咲かせる。





(終わり)



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