福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

パンチラとチャジャン麺

2024年01月24日 |  ┣銀幕のチャジャン
뚫어야 산다   「盗むか死ぬか」  〇〇〇--
(1977)



2002年に公開されたナンセンスコメディ。

名刑事の娘と大泥棒の息子が、大好きなゲームの大会(ストリート
ファイターやスタークラフト)を通じて知り合い、お互いに引かれ合う
仲になる。その後、ナンセンスな紆余曲折を経て、2人が晴れて結婚し、
「鉾と盾」なるセキュリティー会社を共同で設立するまでの物語。

ブログ主の趣向には合わなかったが、そこそこ笑える映画ではあった。

なお、この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)が、しっかり登場してくれた。


△隠しカメラ付きの出前箱を持ち事務室に侵入

男性の父親が率いる窃盗団の一員だった中華の配達夫が、隠しカメラを
仕込んだ出前箱を持ち、ある事務所を偵察がてら訪れた時のことだった。


△出前箱の中にはチャジャン麺3皿

出前箱の中には、カメラ以外に3皿のチャジャン麺が入っていた。


△スクリーンをアップでかすめるチャジャン麺

食べるシーンはなかったが、箱から取り出されるチャジャン麺の皿が
アップで画面(スクリーン)をかすめるなど、なかなか印象的なシーン
だった。

さらに、印象的なシーンで言えば、(ブログ主目線で)見逃せないのが、
別のシーンで見せた主人公女性のパンチラだ。


△主人公女性のセクシーなパンチラシーンと出前箱

出前箱を蹴とばす前に、スカートのスリットをビリビリっと両手で
引き裂き、露(あら)わになった奇麗な足を出前箱に乗せ、狙いを
定めるシーンだった。

たかがチャジャン麵、されどチャジャン麵。

時にはチャジャン麺の入った皿がスクリーンの全面をかすめ、さらには、
出前箱の上で美しい女性のパンチラシーンが見れる映画だってあるのだ。


(終わり)

カップ麺のカラで掃除

2024年01月21日 |  ┣銀幕のチャジャン
뉴 노멀  「ニュー・ノーマル」 〇〇〇〇〇
(1974)



2023年に公開された異色のブラックコメディ。

連続殺人魔2人が犯す合計4件の殺人劇。臓器密売業者による拉致1件。
無関係の人間を巻き込むことには失敗した「同伴」自殺1件。

この6件の事件は、一見無関係に見えて、関係者たちの人間関係が微妙に
絡まりあっている。

映画は、全く潤いのない砂漠のような社会で繰り広げられる、この6件の
事件を、シュールに滑稽に、そして無慈悲に描いている。しかし、鑑賞後、
見た者の心の中に余韻として残る虚無感は、なぜか優しい哀愁に包まれる。

ナンセンスな内容ながら、何とも不思議な魅力を放つ映画だった。

なお、この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)に関連するシーンが、一度だけ登場した。


△ひっくり返されたチャパゲティのカップ麺(赤囲み)

最後にはサイコの犠牲になってしまう1人の若い女性がアルバイト先の
コンビニで、ゴミが散乱するテラス席のテーブルの上を掃除する場面
だった。


△ブログ主独自の検証により、チャパゲティのカップ麺であることが判明

この時、女性はチャパゲティ(即席チャジャン麺)のカップをうまく
活用し、ゴミを寄せ集めた。


△カップ麺の容器でゴミを掻き集める女性

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

捨て置かれたカップ麺の容器が、人の役に立つことだってあるのだ。


(終わり)

他人のチャジャン麺

2024年01月17日 |  ┣銀幕のチャジャン
비밀   「秘密」 〇〇〇--
(1971)



2023年に公開されたサスペンス映画。

主人公の刑事が連続殺人事件の謎を解明しながら、犯人にたどり着いて
いく物語。

事件の背景には、兵役中の息子を自死により失った母親の悲しみと怒りが
あった。彼女は、10年という長い時間をかけて息子の自死の背景に隠された
事実を突き止め、息子に対して強姦を含む醜悪ないじめを加え、また、
それを隠ぺいし続けた関係者らに私的制裁を加えていったのだった。

なかなか見ごたえのある映画だった。

なお、この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)が、しっかり登場してくれた。


△班長のチャジャン麺に関心を向ける主人公刑事

主人公刑事の上司である班長が、自分のデスクでチャジャン麺を食べる
シーンだった。


△主人公の物欲しそうな視線に背を向け、急いでチャジャン麺をかきこむ班長

この時、主人公は、班長の焼き餃子を一つ横取りし、食べた。

たかがチャジャン麵、されどチャジャン麵。

時には、目の前にあるチャジャン麺でも、他人のものには手を出しては
いけない場合もある、ということだ。

(終わり)

ゲイとの戦いと和解

2024年01月13日 |  ┣銀幕のチャジャン
애정소년 잔혹사  「愛情少年 残酷史」  〇〇〇--
(1968)



2017年に公開された社会派の青春ドラマ。同性愛者や両性愛者との
共生をテーマに描かれた、コメディタッチの映画だ。


△ゲイに好まれやすい(?)タイプの主人公青年

主人公は、兵役を終え大学への復学を控えた1人の青年。彼は、この
社会の多数派である異性愛者。


△青年に彼の父親との愛情関係を露悪的に告白するゲイの同級生(左)

彼が初めて同性愛者を意識させられたのは高校時代。彼は、自分の
同級生が自分の父親と同性愛関係にあることを、同級生の口から告白され、
天地がひっくり返るような強い衝撃を受けた。


△ゲイの同級生にチャジャン麺を投げつける青年

その同級生は、電話に出なくなった青年の父親を自宅に訪ね、その時、
1人、留守番をしていた青年に、父親との愛情関係について赤裸々に
暴露したのだった。


△青年の父親と2人でチャジャン麺を食べたことを回想するゲイの同級生

気が動転した青年は、同級生にチャジャン麺を投げつけ、同級生の話を
拒絶しようとしたが、2人の情事をスマホで撮影した動画なども見せ
つけられ、2人の関係が事実であることは認めざるを得なかった。


△冷静になった青年にチャジャン麺の出前を取らせたゲイの同級生

そして、大学に入ると、今度は同性愛者の先輩にしつこくつけねらわれる
ことになり、泥酔したスキを突かれ、性的な暴行まで受けてしまう。


△青年の父親は先輩とも関係を持っていたことを知る

おまけに先輩は、その場面を撮った動画を元に彼との関係を維持しようと
するが、彼は最後まで抵抗し、ついには元動画の入ったUSBを先輩から
奪い取り、破壊することに成功した。


△休暇で基地を出た後、チャジャン麺を食べる先任兵

その後、軍に入隊。


△先任兵を撃退し、1人でチャジャン麺を食べる青年

今度は、同性愛者の年下の先任兵に目をつけられる。

先任兵は、本人が「愛」と呼ぶ、涙ぐましい手段を用いながら青年に
関係を強制しようと目論んだが、青年は必死に抵抗し、何とか自分の
体を守り通した。

劇中、語られた青年の独白(自己認識)を借りるならば、彼は、身近な
同性愛者やバイセクシャルの男性に苦しめられながらも、彼らとの切羽
詰まった戦いを通じて、共に生きている存在としての彼らを理解し、
彼らとの和解に到達する。そして、彼らの「愛」とは共通性もあれば
違いもある自分自身の「愛」のあり方を見つめ直す。


△母親は家を出たが、青年は父親とのギクシャクした関係を維持している

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、けっこう笑わせられたし、
物語の展開にもすっかり引き込まれた。

それにしても、である。

これほど多くのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)シーンを見せて
くれる映画は、久しぶりだった。


(終わり)

娘を探し続ける父

2024年01月09日 |  ┣銀幕のチャジャン
증발  「蒸発」 〇〇〇〇-
(1965)



2020年に公開されたドキュメンタリー映画。

2000年4月、幼稚園の友達の家(中華料理店)で最後に目撃されたきり、
姿を消してしまった娘を、18年間探し続けている父親を中心に、家族の
日常と思いを記録した作品。

非常に心の痛む記録映画だった。


△事件当時の中華料理店はなくなり、撮影時にはビリヤード場に

なお、この記録映画でも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が、父親の言葉の中に登場した。娘が失踪した日、
娘の姿が最後に目撃された「중국집」(中華料理店)のことを、父親が
一度だけ「짜장면집」と表現するシーンがあったのだ。

このように、チャジャン麺は、非常に痛ましい実際の事件に絡んで
登場することもある。

(終わり)

サックスとチャジャン麺

2024年01月05日 |  ┣銀幕のチャジャン
와이키키 브라더스  「ワイキキブラザーズ」 〇〇〇〇-
(1963)



2001年に公開されたドラマ映画。


△30代後半と思しき男たちのバンド

ボーカル兼ギタリストの実直な男を主人公に、全国各地のナイトクラブや
町内イベント、はたまたカラオケクラブでの生演奏を続けながら、何とか
生活を成り立たせているバンドメンバーたちの人間模様と哀歓を描いた
映画。

汚れたドサ回りの毎日でも、音楽への深いこだわり、人との絆への信頼、
純な恋心、そして未来へのかすかな希望が、男の中から完全に消え去る
ことはなかった。

なかなか見ごたえのある、いい映画だった。

なお、この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)が、1度だけ登場した。


△チャジャン麺を食べていたのはサックス担当の黒服の男1人

逗留先の安旅館の一室で、メンバーたちが出前の中華料理を食べる
シーンだった。

この時、1人だけチャジャン麺を食べていたサックス担当の男は、この後
間もなく、先の見えない根無し草のような生活に見切りをつけバンドを
去って行った。

(終わり)

主人公だけチャンポン

2023年12月03日 |  ┣銀幕のチャジャン
■30일   「30日」  〇〇〇〇〇
(1949)



2023年に公開され、210万を超える観客を動員した異色の
ラブコメディー。

協議離婚の手続きとして要求される30日の熟慮期間の間に自動車事故で
同時に記憶を喪失してしまった若い夫婦が、紆余曲折を経て愛を取り戻す
物語。

シニアのブログ主が見ても、心が若返るような、実に新鮮で面白い
映画だった。

ところで、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が一度、登場した。


△チャジャン麺を食べる主人公の友人ら

主人公の男が、友人らといっしょに出前の中華を食べるシーンだった。


△左奥が主人公の男

このシーンでユニークだったのは、チャジャン麺を食べる3人の
友人に対し、ビビンバ好きの主人公の男だけが1人、チャンポンを
食べていたことだ。


△チャンポンの麺には箸をつけない男

しかも、細かいことを書けば、男はチャンポンの麺には箸をつけず、
スプーンでスープばかりすくって飲んでいた。


△チャンポンのスープをスプーンですくう主人公

これに似たシーンを全く見たことがないわけではないが(※例えば
彼とわたしの漂流日記」)、なかなか粋な演出をしたものである。


△チャンポンのスープを口に入れる主人公

笑えなかったが、インパクトだけは強烈だった。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画では、主人公にあえてチャジャン麺を食べさせないことで、
主人公のキャラを際立たせ、確かなインパクトを生み出すこともできる
のだ。


(終わり)

執念のチャパゲティ

2023年12月02日 |  ┣銀幕のチャジャン
쇼미 더 고스트   「ショー・ミー・ザ・ゴースト」 〇〇〇〇-
(1948)



2021年に公開されたホラーコメディ。

若い男女が住み始めた格安の賃貸住宅には悪霊が住み着いていた。男女は
数々の怪奇現象に苦しめられながらも、悪霊と化すしかなかった若い
女性の無念の死のいきさつを知るに至り、彼女が恨みを晴らし昇天する
手伝いをすることに・・。

なかなか見ごたえのある映画だった。

ところで、この映画では、主人公の青年がコンビニでアルバイトをする
シーンに、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が
チラリと登場した。


△コンビニの棚に即席チャジャン麺

即席チャジャン麺の「チャパゲティ」が、カップ麺と袋麺で登場した
のだ。


△上記画像の青囲みを拡大

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画に登場するチャジャン麺の中には、強い執念がなくては見落として
しまうようなものだってある。


(終わり)

韓国通訳案内士の哀歓

2023年11月27日 |  ┣銀幕のチャジャン
믿을 수 있는 사람  「信頼できる人」 〇〇〇--
(1944)



2023年に公開された社会派の青春ドラマ。韓国社会への適応に苦労する
若い脱北女性の姿を淡々と描いた作品だ。

彼女は、脱北後、韓国に入国するまで中国で暮らした経験を持っていた。
韓国に入国後は、中国で身に着けた語学力を元に、猛勉強の末、中国語の
観光通訳案内士の資格を手に入れる。そして、小さな旅行社でフリーの
観光通訳として働くことになるが、そこには、過酷な現実が待ち受けて
いた・・。

どちらかと言えばブログ主好みの、なかなか見ごたえのある映画だった。

ところで、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が、しっかり登場してくれた。

主人公の女性が観光ガイドになって、まだ間もない頃の話だ。


△チャジャン麺を大きな音を出し、すすり上げる学生

韓国を訪れる中国人観光客の嗜好についてネットで調べるために
立ち寄ったネットカフェで、チャジャン麺を食べる学生の様子を目にし、
チャジャン麺に関心を引かれる。


△偶然、ネットでも即席チャジャン麺の話題が目に入った

学生が食べていたチャジャン麺は、本格的な容器の形状から見て、
おそらくは即席麺などではなく、近所の中華料理店からの出前だろう。


△チャジャン麺を混ぜる主人公

つられた彼女は、そこで自らも同じチャジャン麺を食べたのだった。


△チャジャン麺を食べる主人公

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

これまで韓国映画に登場する数多くのチャジャン麺関連シーンを観察
してきたブログ主ではあるが、ネットカフェに登場したチャジャン麺を
目にしたのは、この映画が最初かもしれない。


(終わり)

灰入りのチャジャン麺

2023年11月24日 |  ┣銀幕のチャジャン
화란  「オランダ」 〇〇〇〇〇
(1943)



2023年に公開されたノワール風の青春ドラマ。

貧しく絶望的な生活の中、母親とオランダに移民するという非現実的な
夢を追っていた青年が、自分に情けをかけてくれたワケありのヤクザに
惹かれ、ヤクザの弟分として裏社会に足を踏み入れる。そして、非情なる
紆余曲折を経て、満身創痍の身となった青年が最後に、自分のよき理解者
でもあった兄貴分のヤクザの命を奪い、自分の未来に向かって逃走する
シーンで映画は終わる。

久しぶりにガツンと魂を殴られるような映画を見させてもらった。

この映画では、主人公の青年がアル中の義父のせいで顔に大きな傷を
負うまで中華料理屋でアルバイトをしていた関係で、ブログ主こだわりの
チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が、幾度となく登場した。


△チャジャンソースをかける前のチャジャン麺

中でもブログ主を唸らせたのは、チャジャン麺が登場した最初のシーン。


△麺にタバコの灰を落とす瞬間

いつも出前でチャジャン麺を1皿だけ注文する客に腹を立てた店主が、
その客のチャジャン麺にタバコの灰を入れたのだ。 


△タバコの灰を落とした麺にチャジャンソースをかける

チャジャン麺ウォッチャーを自任するブログ主ではあるが、さすがに
このシーンには意表を突かれた。


△誕生日を迎えた息子にチャジャン麺をプレゼント

チャジャン麺を配達した主人公は、その1皿が、ある少年の誕生日の
お祝いだったことを知り、心を痛めた。


△一旦は食べるのを止めようとしたが・・

少年がソースに隠れた灰に気づいたのか、気づかなかったのかは、判然と
しないままシーンは次に移った。


△何かを気にする素振りの少年

このチャジャン麺の登場のさせ方だけを見ても、この映画が生ぬるい
映画でないことがわかろうというもの。


△主人公がバイトを首になった日、店内でチャジャン麺を食べる客

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画のファンになるということは、自任するしないに関わらず、
誰もがチャジャン麺ウォッチャーになることを意味しているのかも
しれない。

(終わり)

アジアの麻薬王李先生

2023年11月20日 |  ┣銀幕のチャジャン
■독전 2  「毒戦 2」 〇〇---
(1941)



2023年に公開された刑事物映画。アジアの麻薬王と呼ばれる麻薬密売商を
執拗に追い続ける韓国人刑事の物語。シリーズ第1作の続編ではなく、
第1作とは全く別の展開で麻薬王に迫っていく物語になっている。

この映画では、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー
麺)が、1度だけセリフで登場した。


△警察庁幹部は、主人公を捜査から外そうとしたが・・・

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

セリフで登場するだけでも、スクリーンの中で独特の存在感と説得力を
醸し出すのが、韓国映画のチャジャン麺なのである。


(終わり)

韓流霊能スペクタクル

2023年11月14日 |  ┣銀幕のチャジャン
천박사 퇴마 연구소 「チョン博士 悪霊払い研究所」 〇〇〇--
(1940)



2023年に公開され、190万を超える観客を動員した霊能スペクタクル・
ファンタジー。

イカサマ霊能師(ムダン)だった青年ユーチューバーが、紆余曲折を経て、
高名な霊能師だった祖父と弟の仇でもある悪霊使いと対決することになり、
最後に悪霊使いを完全に封印するまでの物語。


△チャジャン麺に唐辛子粉をふりかける骨とう品屋の店主

この映画には、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー
麺)が2度、登場してくれた。


△しっかり混ぜたチャジャン麺を口に入れる直前

過去、主人公の祖父の助手だった男で主人公の育ての親でもある
骨とう品屋の店主が、無類のチャジャン麺好きだったのだ。


△口に入れる直前のチャジャン麺を主人公に奪われる瞬間

最初の登場シーンでは、口に入れる直前のチャジャン麺を主人公に
横取りされてしまった。


△チャジャン麺を横取りして食べる主人公

何度か奪い返して食べるチャンスはあったのだが・・。


△ズルズルとチャジャン麺を食べる助手

結局、主人公と後で現れた主人公の助手に全て食べられてしまった。


△チャジャン麺を食べられてしまい、恨めしそうな目つきで2人を見送る店主

チャジャン麺をめぐる手の込んだシチュエーションと細かい演出には、
チャジャン麺に対する深い愛情が感じられた。

2度目は、助手が1人で店主の店を訪ねたシーン。助手がドアを開けた時、
店主はチャジャン麺を口に入れる直前だった。


△助手の突然の訪問に食事を中断させられる店主

さすがにこの時は、助手にチャジャン麺を奪われたりはしなかったが、
食事は中断させられてしまい、店主がチャジャン麺を口に入れるシーンは、
ついに登場しなかった。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

2023年の最新娯楽映画の中でも、チャジャン麺は元気に活躍し続けて
いる。何とも頼もしい「国民食」ではないか。


(終わり)

つまみでも締めでも

2023年11月04日 |  ┣銀幕のチャジャン
이번엔 잘 되겠지 「今度はうまく行くさ」  〇〇---
(1938)



2021年に公開されたインディーズ系のハートフルコメディ。

本業の映画制作でも失敗続き、副業のフライドチキン店も倒産寸前の
映画製作社代表の男とスタッフたちが、紆余曲折をへて、ヒット作を
世に出すまでの物語。


△店舗の賃料を滞納し苦境に陥ったチキン店

この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー
麺)が、しっかり登場してくれた。 



チキン店の店内で寝泊まりしている映画製作社部長兼チキン店厨房
担当の男が、晩酌の後片付けをしないまま翌朝を迎え、代表兼店長に
小言を言われるシーンだった。



男は、チャジャン麺1皿で、何と3本の焼酎を空けていた。あるいは、
つまみは別にあり、チャジャン麺は締めの1皿だったのだろうか?

どうでもいいことが気になって仕方のなかったブログ主である。


(終わり)

大邱と英文学と中華麺

2023年10月27日 |  ┣銀幕のチャジャン
안녕,내일 또 만나 「サヨナラ、また明日」 〇〇〇--
(1936)



2023年に公開されたインディーズ系の成長ドラマ。主人公はテグ(大邱)
出身の英文科教授で自分らしく生きる人生を模索している。それぞれに重く
複雑な背景を持つ人間同士の精神的な交流や心の絆の尊さを描いた映画で、
哲学的な会話の多い純文学的な映像作品だ。

例によって、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が、しっかり登場してくれた。


△チャジャン麺を画像手前の小皿から取り分ける義理の母

主人公の父親の再婚相手が、主人公の知人(チャンポン好きの社会人
学生)の娘に中華麺を取り分けるシーンだった。

麺自体の色は薄かったが、麺を取った皿に付いたチャジャンソースが、
チャジャン麺認定の決め手になった。


△タクワンを取り分ける義理の母

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

チャジャン麺の認定には、常に細心の注意を払っているのがブログ主
である。

(終わり)

偽装誘拐と出前中華

2023年10月25日 |  ┣銀幕のチャジャン
레이디  「レディー」 〇〇---
(1935)



2023年に公開された青春ドラマ。

ワケありの女性主人が江原道の海辺で営むゲストハウスを舞台に、これまた
ワケありの宿泊客たちが集い、繰り広げるドタバタの人間模様。

この作品では、男の関心を引くために自作自演の拉致事件を起こした
1人の女性客が、潜伏先の部屋で自分が雇ったニセの犯人たちといっしょに
ギャンブルを楽しみながら、中華の出前を取るシーンが登場した。


△奇抜な風体の配達夫

その時、最初に届けられた中華料理が、まさにブログ主こだわりの
チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)だった。


△チャジャン麺3皿(普通2大1)と付け合わせの皿1皿

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画の中では、配達されるだけでも、一定の効果を生み出すことの
できる料理が、チャジャン麺なのである。


(終わり)