■자전차왕 엄복동 「自転車王 オム・ボクトン」 2019年 〇----
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2019年2月に公開された時代劇映画。
時代背景は日本統治時代。京城(ソウル)を舞台に、朝鮮の1人の
競輪選手が日本の弾圧を跳ね返し、日本人選手に打ち勝ち「自転車王」と
なることで、朝鮮の民衆に自信と勇気を与え、民族意識を高めた物語。
△主人公が優勝する自転車レース(映画より)
実在の人物を題材にしてはいるが、独立運動団体とのからみや
漫画チックな日本軍の発砲場面など、大幅な脚色が加えられている。
△主人公は独立運動家を自転車に乗せ、日本軍から逃げる(映画より)
「昔、自転車競走で日本人に勝った韓国人がいた」というだけでは
インパクトが弱かったのか、興行的には失敗した映画である。
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唐突ながら、最近、「ヲタク」がお世話になっている動画共有サイトは、
もっぱら韓国系である。
今日、たまたま、そのサイトで海外(韓国外)映画のページを見ていて、
面白い映画に出くわした。
中国でリメイクされた映画「容疑者Xの献身」。
韓国の映画ファンのために、ちゃんとハングル字幕が入っている。
「ヲタク」は韓国版と日本版をすでに見ているので、中国語版を
見て、3カ国版の「容疑者Xの献身」を比較してみるのも悪くはない、
というアイデアがチラッと脳裏をかすめたが、結局、今回は見送った。
とても感情移入ができそうにない映画だったからである。
△女性の店で弁当を買う存在感の薄い男(映画より)
「ヲタク」が見るに、何より、主演男優と女優の存在感が薄すぎる。
△「ヲタク」なら特にこの女性から弁当を買いたいとは思わない(映画より)
特に、人生に絶望し死を選ぼうとしながらも、1人の薄幸の女性に
救われた男を演じるには、それ相応の思いを秘めた視線や存在感が
必要なはずだ。
韓国版や日本版と違い、中国版の男優からは、残念ながら、そうした
ものが全く感じられなかった。
失礼な書き方になるが、映画の冒頭、男優と女優を一目見ただけで、
一気に鑑賞意欲を失ってしまった。
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