福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓映画と出前持ちの恋

2019年03月02日 |  ┣銀幕のチャジャン

강철대오:구국의 철가방 「鋼鉄隊伍:救国の出前持ち」 2012年
(615) 〇〇〇〇〇



2012年に公開された社会派のラブコメディ。

1985年、大学生のグループが、軍事独裁政権を支援するアメリカに
抗議するため、ソウルのアメリカ文化センターを占拠する事件が
起きた。

この映画は、その事件を題材に作られたフィクション映画だ。

ただし、主人公は、中華料理店のさえない配達夫の青年。


△「ありがとうございます。ごちそうさまでした」(映画より)

その彼が、いつも、きれいに洗ったお皿に感謝のメモまで添えて

出前の食器を返却してくれる、心優しい女子大生に恋をする。

その女子大生が学生運動の活動家だった。

主人公の青年は、彼女の誕生パーティーに参加するつもりが、

アメリカ文化センターの占拠事件に巻き込まれていく。

センター籠城中、彼は活動家のふりをしながら彼女と親しくなるが、
彼女がリーダーに恋していることを知り苦悩する。さらに学生たち
からスパイの疑いまでかけられ、窮地に陥る。

チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)を差入れにきた中華

料理店の同僚たちの力で何とかスパイの疑いを晴らした彼は、
自分がリーダーの身代わりとなり逮捕されることで、喘息の
発作を起こした彼女とリーダーをセンターから逃がすことに
成功する。


△マドンナを演じた女優はユ・ダイン(映画より)

主人公の真心に心を打たれた彼女は、警察に護送される彼を見ながら、
彼の恋心を受け入れる決心をする。


△護送車で運ばれる主人公にハートマークで気持ちを伝えるマドンナ(映画より)

「ヲタク」好みの、なかなか見ごたえのある映画であった。



(終わり)