「やくざにも守んなきゃいけない道理があんだよ」。
映画「アウトレイジ・ビヨンド」(第2作)で、ビートたけし演じる
主人公の大友が語ったセリフだ。
「最終章」(第3作)においては、大友のその道理に忠実な行動が、
一つの完結を迎えることになるが、同時にその行動が、彼を破滅に
導くことになる。
そうした大友のよき理解者であり、庇護者として登場するのが、
張大成(チャン・テソン)なる在日韓国人の大物事業家だ。
彼は、戦後の上野の闇市を10代でしきったという伝説の持ち主で、
闇の世界にも顔の利く、日韓を股に掛けた国際的な老フィクサー。
上野育ちの大友とは古くからの縁があったことが、前作(第2作)の
中で匂わされていた。
そして、張を支える右腕的な人物が、白竜演じる李。ラストシーンに
登場するのは、主人公、大友とこの李の2人だ。
映画の中には、大友が張の世話で身を寄せていた済州島の風景と
共に韓国語の会話(字幕付き)がたくさん出てくる。
映画好きな韓国語学習者なら見ても損はしない映画だろう。
先日の日曜日、「ヲタク」は、この映画を北九州市の小倉で観た。
(終わり)
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