福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

朴槿恵支持者の星条旗

2019年07月03日 |  〇映画・映画音楽

미스 프레지던트  「ミス・プレジデント」 2017年 〇〇---
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2017年に公開された政治ドキュメンタリー。

国政私物化や友人への利益誘導疑惑などが国民の大きな怒りを招き、
任期途中の2017年に弾劾・罷免されたパク・クネ元大統領


△「文在寅・秋美愛を内乱罪・脅迫罪で逮捕捜査せよ」朴元大統領支持者のデモ<映画より>

この作品は、元大統領の父親である故パク・チョンヒ元大統領
時代から父娘を崇拝し、最後の最後までパク・クネ元大統領を
支持し続けた人々の思いや行動が記録されている。


△故パク・チョンヒ夫妻の記念碑(慶尚北道亀尾市)に跪く支持者<映画より>

この作品で、特に「ヲタク」の印象に強く残ったのは、パク・クネ
元大統領支持者たちが集会やデモに持ち込んでいた星条旗の意味に
ついてである。


△パク・クネ支持者たちの太極旗デモには星条旗も使われた<映画より>

これは、あくまでこの作品で紹介されたデモ参加者たちの弁では
あるが、彼らが掲げた星条旗には、多くの韓国民が飢えに苦しんで
いた時代に大規模な食糧支援をしてくれた「アメリカへの感謝」と、
アメリカからの援助を引きだしてくれた「パク元大統領(父)の
功績への感謝」という、二つの意味が込められていたとのこと。

一方で、この作品の全体を通じて、韓国の産業的発展を指導した
パク・チョンヒ元大統領が日本から資金援助や技術支援を引きだした
事実について語る支持者が、ただの1人も登場しなかったのは、
少し不自然な気がしないでもなかった。

あるいは、韓国社会に蔓延する複雑な対日感情(日本好きと共存する
反日的情緒)を思えば、日本からの援助や支援について語ること
自体が、支持者たちの間でもタブー視されているのかもしれない。



(終わり)


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