2009年冬の「ヲタク」のプサン訪問記は、いきなり帰国便の
話題から始まる。
12月31日午後、「ヲタク」と上の子2人は、日韓高速船を使い
プサン港から福岡市の博多港に帰国した。
△JR九州ビートルのHPより
その日は、日本海に寒波が押し寄せるあいにくの天候で対馬
海峡の波が若干高く、日韓高速船の全ての便が「条件付き運航」と
なっていた。
△乗船ゲートの電光表示
「ヲタク」家族が乗船した午後2時15分出港予定のコビー230
便は、出港が30分ほど遅れた。
△乗船通路
それでも、晴天のプサン港には大した風も吹いておらず、
「ヲタク」家族に危機感は全くなかった。
それどころか、前日の天気予報で寒波の来襲を知っていた
「ヲタク」本人は、むしろ、高速船が出港することに安堵感さえ
覚えていた。
△乗船直前の長男(中2)と長女(高1)
乗船直前に通路の窓から撮影した関釜フェリーの写真からも、
当日のプサン港の様子がよく見てとれる。
空は透き通るような青。
△コビー号の乗船通路から関釜フェリーを撮影
港だから当然なのだろうが、海も静かなものである。
△釜山大橋(左)とロッテ百貨店(右)<コビー号の船窓から撮影>
上記写真は、コビー号乗船後、船窓から撮影した釜山大橋と
ロッテ百貨店の様子。
△北港大橋の橋脚
コビー号が出港した後も、「ヲタク」は、建設工事中の北港大橋の
橋脚を撮影するなど、余裕満々だった。
船が対馬海峡に出ても波は思ったほど高くなく、気持ちよく
博多港まで走ってくれるものとばかり思って、「ヲタク」は座席で
寝込んだ。
出港後、1時間半くらい経っていたのだろうか。
右隣に座っていた長女(高1)から、いきなり肩を揺すられ
起こされた。
長男(中2)がおう吐していると言う。
見ると、長女の右の座席に座った長男が、うつ伏して吐いている。
いつの間にか波も高くなっており、船もかなり揺れていた。
その後、あわてて紙袋を準備したり、長男を便所に行かせたりと、
ほぼ満席の船室の中、ちょっとした「修羅場」が演出された。
「ヲタク」は、手持ちのハンカチと乗務員からもらったウェット
ティッシュを使いながら、長男の座席付近の汚物をきれいに
拭きあげた。
さいわい、長男の右隣の男性客や彼の荷物には汚物の被害は
及んでいなかった。
長男は、便所から出た後、便所横の狭い空間に意識を失った
ように倒れこんだ。
そうこうしていると、おせっかいなオヤジが登場し、「私はこういう
のに慣れています」とか何とか言いながら、いきなり「ヲタク」の
左手を取り、力いっぱい脈を押さえ始めた。
「ヲタク」が、ちょっと不機嫌な声で「痛いですッ」と言うと、
「子どもさんにもこうしてやれば効きますよ」とか何とか言い
ながら放してくれた。
オヤジも気が動顛していたようだが、悪気(わるぎ)がないことは
わかっていたので、いただいた水のお礼を言いながら引き取って
もらった。
△倒れこんだ長男の足
結局、「ヲタク」は、その後、コビー号が博多港に着くまでの
約1時間、長男の足元に座ったまますごした。
気がついた頃には、「ヲタク」は汗だくになっており、自分まで
船酔いする始末・・・。
そういう中、長男の足を撮影したのは、「ヲタク」の意地だ。
(終わり)
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