福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

目の前のミニカップ麺

2023年10月15日 |  ┣銀幕のチャジャン
달짝지근해  「甘ったるい」 〇〇〇〇〇
(1927)



2023年に公開され、130万を超える観客を動員した異色のラブコメディ。


△中年のキム・ヒソンが非常にいい味を出していた

さえない独身男と大学生の娘を持つシングルマザーという40代の男女が
繰り広げる、可笑しくて、ちょっと悲しくて、そして心の温まる大人の
恋物語。

久しぶりに良質の韓流ラブコメディーを鑑賞させてもらった。

ところで、この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が、ほんの一瞬、登場したことをブログ主は見逃さ
なかった。


△兄は、女性がお金目当てで弟に接近したと思い込んでいた

当初、女性が男に接近した目的がお金にあると考え、2人の恋に強く
反対していた男の兄が、スーパーにギャンブル仲間の女性を訪ねた時の
シーンだった。


△ギャンブル仲間に詰め寄る兄

兄は、ギャンブル仲間の女性に弟を誘惑して2人の仲を裂くよう頼んで
いたのに、仲間が2人の味方になってしまったことにひどく腹を立てていた。


△兄の顔の前にはチャパゲティ・ポムボク・ミニカップ

そして、興奮した兄が八つ当たりで揺すぶった商品棚の真正面に置いて
あったのが、他ならぬチャパゲティ(即席チャジャン麺)のミニカップ麺
だった。

たかがチャジャン麵、されどチャジャン麵。

眼鏡をかけた上に老眼のくせして、けっこう鋭い観察力を持っているのが
ブログ主なのである。


(終わり)

メモ紙の「チャ」の意味

2023年10月14日 |  ┣銀幕のチャジャン
韓流ミステリー「彼女の趣味生活」(鑑賞番号1926)に、ブログ主
こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が登場したことは、
すでに紹介した。

ここでは、さらに細部にこだわった観察の成果を公開する。


△町中華の動画広告版にチャジャン麺(青囲み)

ワケありの女性が、空き家になっていた農園主の邸宅にベンツに乗って
引っ越してきた日のシーンだ。

彼女は、村の中華料理店に出前を頼んだ。


△女性からの注文を受ける町中華の女主人

この時、料理名のわかるシーンはなかったし、その後、彼女がどんな
料理を受け取り、どんな料理を食べたのかがわかるシーンも一切、
なかった。


△女性からの注文をメモする手

しかし、ブログ主は、町中華の女主人が注文を受けた際に残したメモの
内容から、女性がチャジャン麺を注文したことを知ることができた。


△女性からの注文のメモ

メモには、走り書きされた「짜」(チャジャン麺の「チャ」)の一文字が、
しっかり残されていた。


△メモの内容

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

細部にこだわってこそのチャジャン麺ウォッチャーなのである。


(終わり)

女の恨とチャジャン麺

2023年10月13日 |  ┣銀幕のチャジャン
그녀의 취미생활「彼女の趣味生活」 〇〇〇〇-
(1926)



2023年に公開された復讐ミステリー。


△昼食に出前のチャジャン麺を取った農園作業員たち

慶尚北道の因習的な山村を舞台に、祖母の手により育てられた薄幸の
主人公女性が、新しく村で暮らし始めたワケあり女性に導かれるように、
自分を苦しめて来た悪魔的な暴力夫や村人たちに制裁を加える物語。


△中学生だった主人公を強姦し、今度は離婚し村に戻った彼女を付け狙う男

長年にわたり積もりに積もった内向的な女の「恨」が、映画の終盤部
以降、一気に放出される、なかなか見ごたえのある復讐劇だった。


△利己的で底意地の悪い村の女たち

なお、この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)が、しっかり登場してくれた。


△耐え続けた主人公女性の人生

主人公を含む農園の作業員たちが、昼食で出前のチャジャン麺を食べる
シーンだった。


△主人公たちに出前を届けた町中華

たかがチャジャン麵、されどチャジャン麵。

韓国映画の中にチャジャン麺の姿を追うブログ主の旅は、まだまだ奥地を
目指す。


(終わり)

タトゥーを入れた料理人 

2023年10月12日 |  ┣銀幕のチャジャン
チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)に対する深い愛着が感じ取れた
コメディ映画「一攫千金」(鑑賞番号1925)には、1軒の町中華も
登場していた。


△正統中華料理「海城(?)飯店」

非常に簡素な作りの店舗だった。ここで作られたチャジャン麺をはじめと
する大量の中華料理が、主人公らが映画を撮影していた豪邸に出前で
届けられたのだった。


△濃い全羅道方言で談笑していた女主人とヤクザの子分

印象的だったのは、女主人と料理人が腕や背中に入れていたタトゥー。

近年、若者を中心に韓国社会の一角で広がっているタトゥー文化を
反映したものだろう。

ちなみに、映画の中では女主人が全羅南道の務安、撮影の世話をしていた
ヤクザの子分が光州の出身、ということになっていた。


△コネスト韓国地図より

後学のため、ついでに韓国地理の学習もさせてもらった。


(終わり)

タクアン2枚はダメ!

2023年10月11日 |  ┣銀幕のチャジャン
한탕  「一攫千金」 〇〇---
(1925)



2023年に公開された異色の犯罪コメディ。


△チャジャン麺を食べる映画製作社のスタッフたち

最後の最後に、思いもよらぬどんでん返し(反転)が待っている。


△お皿は使い捨ての容器

その種明かしの結果、この映画の真の主役が、映画製作社の社長と、社長に
豪邸をロケ地として提供したヤクザの大親分に使える1人の子分であった
ことが明かされる。


△タクアン2枚とチャジャン麺を口に運ぶ映画製作社社長

そして、詳述は避けるが、彼らが一攫千金を狙って打った芝居が大成功を
収めたことがわかり、映画はハッピーエンド。


△タクアン2枚とチャジャン麺を豪快に口に運ぶ社長

例によってブログ主の趣向には全く合わない映画であった。


△「タクアンを2枚いっしょに食べるな」と、強く社長をなじる監督

ただし、この映画には3度のシーンにブログ主こだわりのチャジャン麺
(韓国式ジャージャー麺)が登場し、ブログ主の目と耳を大いに喜ばせて
くれた。

1度目は、映画製作社のスタッフたちが使い捨て容器に入ったチャジャン麺を
食べながらおしゃべりするシーン。(上記5枚の画像)


△ロケ地の豪邸で食べる出前のチャジャン麺にチャンポン、酢豚他

続いて2度目が、ロケ地の豪邸で出前のチャジャン麺を食べるシーン。


△黄緑色の付け合せは茎レタス(궁채)のナムルか?

何ともチャジャン麺好きな登場人物たちである。

そして最後はエンディングシーン。エンドロールが流れる横で、監督の
女性がチャジャン麺を食べる回想シーンが映された。


△エンドロールが流れる横でチャジャン麺

映画の内容がどうであれ、これほどチャジャン麺愛に溢れる映画を見た
のは、久しぶりのことだった。


(終わり)

新感覚韓流復讐劇

2023年10月10日 |  ┗注目女優
발레리나  「バレリーナ」 〇〇〇--
(1924)



2023年に公開された新感覚バイオレンス・アクション。BGMの基調は
アメリカのヒップホップミュージック。映像は、写実的な描写を離れ、
まるでミュージックビデオを思わせるような幻想的で芸術的なシーンが
多い。

物語の内容は、中東やアフリカで特殊警護要員として活躍した過去を持つ
1人の女性が、親友のバレリーナを自死に追い込んだ犯罪組織を相手に
繰り広げる、壮絶な復讐劇。


△主演女優は「バーニング」でヘミを演じたチョン・ジョンソ

なかなか見ごたえのある映画だった。

(終わり)

韓流婿取り大作戦

2023年10月09日 |  ┗注目女優
가문의 영광 : 리턴즈 「家門の栄光:リターンズ」 〇〇〇--
(1923)



2023年に公開されたラブコメディ。

ヤクザ組織からカタギの企業グループに転身した白虎グループが、会長の
娘の婿取り作戦を繰り広げ、見事に成功させるまでのドタバタ劇。


△チャーミングで個性的な演技が光ったユラ

内容的に特に面白い映画ではなかったが、会長の娘を演じた女優、
ユラの好演が印象に残った。

(終わり)

韓国映画とニコンFM2

2023年10月07日 |  ┣銀幕のチャジャン
韓流ラブロマンスの名作「8月のクリスマス」(鑑賞番号25)を、
久しぶりに再鑑賞した。


△愛おしそうに窓の向こうの彼女(シム・ウナ)に手を重ねる男

何度見ても泣ける、美しくも切ない、大人の恋物語である。

ところで、この映画で、余命いくばくもない男を演じたハン・ソッキュが、
即席チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)を作って食べたと思われる
鍋を洗うシーンがあることに、今回、初めて気が付いた。


△台所仕事をする男

シンクに置かれた鍋にこびりついた黒っぽい液体は、ほぼ間違いなく
チャジャンソースであった。

その真否のありかは別におくとしても、おそらく、ここまで映画の
ディテールにこだわるのは、韓国映画ファンの中でも、チャジャン麺
ウォッチャーを自任するブログ主くらいのものだろう。

そう考えると、自分のことが妙に誇らしい気持ちになり、一人悦に入った
ブログ主であった。


△ニコンFM2も登場

なお、この作品には、最近、人気を集めているニコンのレトロデザインの
ミラーレスカメラがモチーフにした、過去の名機FM2も登場し、ニコン
好きのブログ主を喜ばせてくれた。


(終わり)

ハン・ソッキュも即席麺

2023年10月06日 |  〇映画・映画音楽
韓流サスペンス・スリラーの名作「カル」(鑑賞番号23)を久しぶりに
再鑑賞しながら、またもや、カップラーメンに敗北感を味わわされて
しまった。

この敗北感をシリーズ化する考えまでは持っていないが、とりあえず、
今回も記録には残しておくことにした。


△刑事たちの晩酌

つまり、この映画にはブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が登場することは一度もなかったが、カップ麺は
しっかり登場していたのだ。


△辛ラーメンをすする刑事役のハン・ソッキュ

スクリーンには「辛ラーメン」という商品名もしっかり映り込んでいた。

好きな映画だっただけに、敗北感も、より深まるしかなかったという
わけだ。


(終わり)

韓国映画と無職の父親

2023年10月04日 |  〇映画・映画音楽
아빠를 빌려드립니다  「パパをレンタルします」 〇〇〇--
(1922)



2014年に公開されたコメディタッチの家族ドラマ。

大卒無職の父親を中心に、彼がレンタルパパとして関わる全ての家族や
彼の家族自身が、みなそれぞれに自分たちらしい幸せに近づいていく
ハッピーな物語。


△契約した家族と花札に興じるレンタルパパ

見終わって楽しい気持ちになる、いい映画だった。


(終わり)

韓国映画とヤクルト

2023年10月03日 |  ┗注目女優
마마   「ママ」 〇----
(1921)



2011年に公開された家族ドラマ。

ヤクザの息子を持つ母親。難病の息子を持つ母親。高名な声楽家で
娘と確執を抱えた母親。3組の母子が繰り広げるハートフルな家族
ドラマである。


△息子は難病で自身も余命宣告を受けたヤクルト販売員を演じたオム・ジョンファ

過剰にすぎる演出がチープさをかもし出す、ブログ主の趣向には全く合わ
ない人情ドラマだった。ただし、例によって、韓国語の聞き取り学習と
割り切り、最後まで観賞させてもらった。


(終わり)

大地震とチャパゲティ

2023年10月02日 |  ┣銀幕のチャジャン
콘크리트 유토피아  「コンクリート・ユートピア」 〇〇〇〇-
(1920)



2023年に公開され、380万を超える観客を動員した異色の大災害映画。

韓国全土を襲った未曽有の大地震で奇跡的に損傷を免れたソウル都心部の
1棟のアパートを舞台に、部外者(避難民)の侵入を防ぎ、アパート住民の
生き残りを最優先にした生存戦術を徹底させたアパート住民たちの物語。

シニカルで虚無的な結末で終わる物語ではあったが、非常に見ごたえの
ある映画だった。


△主人公女性が手にしたチャパゲティ

この映画では、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー
麺)が、2度ほど登場した。


△差し入れの中にもチャパゲティ

アパート内での配給品や、差し入れ品の中に、即席チャジャン麺の
チャパゲティが登場したのだ。

監督、あるいは演出関係者たちの好みなのだろうか?


(終わり)

恐怖とカオスの車中泊

2023年10月01日 |  〇映画・映画音楽
차박   「車中泊 - 殺人とロマンスの夜」 〇----
(1919)



2023年に公開されたインディーズ系のスリラー映画。

結婚1年を記念して車中泊キャンプに出かけた、ワケありの若夫婦が、
キャンプ先で凄惨な殺人劇に巻き込まれてしまう。


△車中泊キャンプに出かけた夫婦

ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、「車中泊」を意味する
차박(車泊)」なる韓国語を知れたことは収穫だった。

(終わり)