福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

万引き少女と四川チャパ

2024年08月14日 |  ┣銀幕のチャジャン
매트 「マット」 〇----
(2095)



2023年に公開されたキリスト教映画。

人生に行き詰まったり、失敗した牧師や刑事、ヤクザ、高校生ら7人が、
教会の1室のような脱出不可能な空間に閉じ込められ、神を信じ真に
悔い改めることによってのみ、人生を生きなおす2度目のチャンスが
与えられる、という展開の物語。

例によってブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、韓国語の
聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。

なお、この映画にはブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)に関連するシーンが、1度だけ登場した。



登場人物の女子高生が、いじめっ子グループに強要され、コンビニで
パンを万引きするシーンだった。



その時、画面の前面に陳列してあった商品が、他でもない、「四川チャパ
ゲティ」だったのだ。


△農心の即席めん「四川チャパゲティ」

「四川チャパゲティ」とは、インスタントの辛口チャジャン麺のこと。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国では、そのユビキタス(いつでもどこでも)な性質ゆえに、頻繁に
映画にも写り込んでしまうのがチャジャン麺なのである。


(終わり)

名優の遺作は災害映画

2024年08月12日 |  〇映画・映画音楽
탈출    「脱出」  〇〇〇--
(2094)



2024年に公開されたデザスター(大災害)映画。舞台は、濃い海霧に
覆われたインチョン(仁川)空港大橋。

まず、主人公父娘が乗る車が、大規模な玉突き事故に見舞われる。その上、
救援に駆け付けたヘリが橋脚に衝突してしまい、橋げたの一部が崩落し
始める。さらに被災者らを襲った最大の悲劇が、秘密プロジェクトの
失敗で殺処分場まで運ばれていた特殊戦闘犬の群れが、橋の上で移送車
から逃走し、人間に危害を加え始めたこと。


△主演男優は今は亡き名男優、イ・ソンギュン

当然、主人公らは数々の危機をくぐり抜け、生き残ってハッピーエンド。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開にはそこそこ
引き込まれてしまった。

それにしても、現実生活の中で抱えた問題からは脱出できないまま、
この世を去ってしまった名俳優、イ・ソンギュン氏の死は残念でならない。

あらためて故人の冥福を祈りたいと思う。

(終わり)

俺のプルコギ

2024年08月11日 | 【日常の韓国】


俺のプルコギ、と言っても、地元の24時間スーパーで購入したもの。
この値段で本格的なプルコギをそこそこの量、食べられるのだから
ありがたい。


(終わり)

人間と天女の恋物語

2024年08月10日 |  〇映画・映画音楽
금강산 팔선녀  「金剛山の八仙女 前編・後編」 〇〇〇--
(2093)



朝鮮民族の昔話「仙女ときこり」を題材にした長編アニメーション映画。
北朝鮮とイタリアの合作映画だ。


△天界で再会を果たした2人

映画では、金剛山(ウィキペディア)で初めて出会い恋をした天女と
きこりが、天界で再会し、天帝の許しを得た上で、晴れて金剛山に戻り、
2人で末永く幸福に暮らすことになる。

元々の昔話とは違い、ハッピーエンドの恋物語として描かれていた。


△金剛山で幸せに暮らす天女ときこりの家族

思っていた以上に見ごたえのあるアニメ映画だった。

(終わり)

中途半端な中華のお椀

2024年08月09日 |  ┣銀幕のチャジャン
늦더위   「残暑」  〇〇〇--
(2092)



2024年に公開されたインディーズ系の青年期ドラマ。

ソウルの園芸センターでアルバイトをしながら公務員試験の勉強を続けて
いる30過ぎの青年が、センターの社長から、浪人生活に区切りをつけ、
センターの正社員にならないかと誘いを受ける。

青年は返事を先延ばしにしたまま、ふらっと1人旅に出かけ、いろいろと
寄り道をしながら故郷の清州忠清北道)を目指す。久しぶりに再会する
軍隊時代の後輩や中学時代の同級生たちは、それぞれが皆、年齢相応の
大人として社会生活を送っていた。

映画は、旅を終え、ソウルの半地下アパートに戻った青年が、殺風景な
アパートの窓際に小さな鉢を置き、培養土に水を含ませるシーンで終わる。
これは、園芸センターへの就職の決断を暗示していたのかもしれない。

そこそこ見ごたえのある映画だった。

なお、この映画には、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)は登場しなかった。


△明確に登場したのは、エビチリ、チンタオビール、コーラ

ただし、青年が軍隊時代の後輩から中華料理店で夕食とお酒(チンタオ
ビール)を振舞ってもらったシーンに、気になるお椀は登場した。


△ブログ主は、料理の分からないお椀が大嫌いである。

青年の前に置かれたお椀に入っていた料理は不明だが、ブログ主は、料理が
チャジャン麺であった可能性は非常に高い、と見ている。


(終わり)

韓国社会の仙人信仰

2024年08月08日 |  〇映画・映画音楽
머털도사    「モトル道士」 〇〇〇--
(2091)



1980年代から90年代にかけて韓国の子どもたちの心をつかんだ大人気
国産アニメキャラクターが、「モトル(意訳:逆毛)道士」だ。


△ヌドク道士に道術を学ぶモトル

ヌドク山のヌドク(意訳:ボロ)道士から「道術(仙術)」を学び、髪の
毛を変幻自在に変化させる術を駆使しながら、性悪な道士を懲らしめる
物語だ。

こうしたアニメ作品を見るにつけ、日本で言う「仙人」や「仙術」に当たる
「도사(道士)」や「도술(道術)」に対する素朴な憧れ、あるいは信仰が、
韓国で広く大衆化されていることがわかる。


(終わり)

題材はハイジャック事件

2024年08月07日 |  〇映画・映画音楽
하이재킹  「ハイジャック」  〇〇〇〇-
(2090)



2024年に公開され、170万を超える観客を動員したハイジャック映画。

1969年と71年に朝鮮半島上空で連続して実際に発生した2件のハイジャック
事件(大韓航空機YS-11ハイジャック事件 / 大韓航空フレンドシップ機
ハイジャック事件
)を題材に、映画的脚色を加え創作された作品だ。


△主演男優はハ・ジョンウ

非常に見ごたえのある、緊迫感溢れるパニック映画だった。

ブログ主の場合、映画の題材になった2件のハイジャック事件を全く
知らなかったので、この映画をきっかけに韓国現代史の学習もできた。

(終わり)

コリアフリークの片鱗

2024年08月05日 | 【日常の韓国】


この日本において、ハングルの入った箱を使っているからと言って、その
人がコリアフリーク(韓国マニア)であることの証明にはなり得ない。

ただ、コリアフリークを自認するブログ主などの場合、日常、何気なく
使っているハングル入り段ボール箱の1箱1箱が、自称コリアフリークの
片鱗(へんりん)を示している、とは言えるのかもしれない。

先日、故郷の菜園で採れたニンニクを運搬するために使った段ボール箱は、
以前、妻(+長女)が、アメリカ系の大型スーパーでユッケジャンラーメン
(カップ麺)を箱買いした時のものだ。

(終わり)

キャナルとチャジャン

2024年08月04日 | 【日常の韓国】


例によって、SNSの家族グループネタである。

福岡市に暮らす長女が、キャナルシティ博多の中で撮った写真をグループに
掲載していた。



韓国物産展でもやっていたのであろうか?それとも、韓流関係の常設
コーナーでもあるのだろうか?



いずれにしろ、ブログ主が注目したのは、レトルトのチャジャンソース。

いつの日にか、日本にチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)ブームが
起きる日が来るかもしれない。

この写真を見ながら、ふと、そんなことを考えてしまった。


(終わり)

違和感のある占い屋

2024年08月03日 |  ┣南浦洞界隈
△ナンポドン(南浦洞)

ブログ主による2024年夏のプサン訪問記は、もう終わった。

△ナンポドン(南浦洞)

今回は例外的に、一旦はボツを決めた写真を復活掲載することにした。
それは、ナンポ(南浦)洞で長年、がんばっている占い屋さんのミニテント。

△ナンポドン(南浦洞)で目にした「多言語」占い屋さん

「40年の伝統」や「元祖」を謳い、英語や日本語、中国語での占いも
可能であることをアピールしてはいるが、違和感はぬぐえない。

△別の日の「多言語」占い屋さん

まず、このままでは、韓国語のわからない日本人や中国人の観光客には、
テントの性格が理解してもらえない。「日本語」や「中国語」の文字を
見て、観光案内所と勘違いされても不思議ではない。

また、韓国語も漢字も知らない英語話者には、このミニテントの性格に
ついて、「40」というアラビア数字以外、一切、何の情報も伝わらない。

ブログ主がこの占い屋さんに感じる違和感の正体の核心は、その辺に
ありそうだ。

(終わり)

機長の冗談と中華二品

2024年08月02日 |  ┣銀幕のチャジャン
롤러코스터 「ジェットコースター」 〇〇〇〇〇
(2089)



2013年に公開されたブラックコメディ。

韓流スターや心臓の悪い航空会社オーナーを乗せた羽田発金浦(キンポ)
空港行きの旅客機が台風に見舞われ、金浦空港に着陸できなくなる。
旅客機は、仁川空港にも着陸できず、結局、済州島を経由し、何とか無事、
金浦空港にたどり着く。この映画は、その間、機内で繰り広げられる
ドタバタ劇を描いている。

見る者をグイグイとスクリーンに引き込む力のある、笑えないけど笑って
しまう、実に可笑しいコメディ映画だった。

なお、この映画では、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)が、1度だけセリフで登場した。


△乗務員室に機長からイタズラ電話がかかる

「こっちはチャンポン1つ、チャジャン麺1つ。」

旅客機の機長が、仕事中の乗務員に対し、大人気ないイタズラ電話をかける
シーンだった。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画の中で、時には、観客の笑いのツボを、思わぬ角度から不意に
突いてくるチャジャン麺もあるのだ。


(終わり)