私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

累犯障害者 獄の中の不条理

2006-10-21 20:52:07 | たまに読んだ本
「秘書給与流用」で罪に問われた人というと、大阪弁の女史を思い出す人が大多数だと思うが、私は彼女ではなく、この本の著者を思い出す。

歌手を連想させる名前もそうだが、隣接する選挙区だったせいで、議員在任中から直接名前を耳にしたり、ポスターを目にしたりしたことがやはり関係していると思う。

この本を手に取ったのも、そんな興味本位な気持ちからで、前作の「獄窓記」の評判がよかったからなどという真面目な理由ではなかったのだ。

塀の中に戻るために犯罪を犯す障害者。「累犯障害者」なにも知らないでいるとそのタイトルは非常にエキセントリックに思えるが、読み終えるとそれが現実の出来事として胸に迫ってくる。
「これまで生きてきたなかで、ここが一番暮らしやすかった・・・」
本の帯にも使われている印象的な一言だが、本の中で読むとその言葉が余計胸に詰まる。



累犯障害者

新潮社

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