私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

目上の人にご苦労さまでしたは正しくない

2006-10-24 21:19:52 | なんということはない日常
文化審議会がまとめた「正しい敬語」の指針案の中で、「目上の人にご苦労さまというのは不適切とされたという新聞記事を読む。
6年程前に勤務していた会社は、社内挨拶が「ご苦労さまです」という一言で統一されていた。
年下の人には勿論、専務だの常務だのに向かっても、声を張り上げて「ご苦労さまです」という必要があった。
もし余所見でもして「ご苦労さまです」というタイミングを逃してしまったら、それは後で別室に呼ばれ怒られたり、また皆の前で叱責されるなどという酷い目にあったりする恐ろしい習慣だった。
「目上にご苦労というのは変なのでは」と異論を唱える人もたまにいたようだが、勿論そんな意見などはもみ消され「ご苦労さまです」が社内で飛び交っていた。

転職した私にとっては、目上の人に「ご苦労さまです」などということは口が裂けてもいえなかった。一度叱責された後は、お疲れと心の中で唱えてから「・・・さまでした」と小さい声で言っていた。
自分の中で何かが邪魔してどうしても「ご苦労」という言葉が出てこなかったのだ。
他にもどうしても馴染めない社風があり、その会社に勤務したのは僅かな期間だったのだが、その後風の噂で「ご苦労さまでした」を辞めたらしいというのを聞いた。
新人が大きな取引先の偉い人に、「ご苦労様です。」と言って怒らせて大変だったことがきっかけになったのだという。

言葉は生き物だし、時代とともに移り変わるものなのだろうが、やっぱりどうしても譲れないことはある。

このニュースを読んで6年ぶりにちょっとすっきりする。


アイルランド 第10話

2006-10-24 20:56:03 | 韓国字幕つきドラマ感想
グクの仕事場に朝食を持って行き、シヨンが彼の部屋に泊まったことを知っても「ごめんなさい」というジュンア。
「お前がごめんなさいって謝ることじゃない」という夫グクの言葉にも「嫉妬もしているけれど、でもごめんなさい。」涙するジュンア。
このドラマ、本当にこんな風に会話がかみ合っていると思えない場面が淡々と続いていくのだ。

こんなことがあってジュンアが家を飛び出すのかと思ったのだが、家を飛び出したのは、シヨンの家を出ようとタイミングを見計らっていたジェボクの方。
「お前はオレを無視はしたけど、オレに嘘はつかなかったよな。オレはお前に一杯嘘をついたよ。」
映画女優への欲が出て、なんとなくジェボクの事を恥かしく思っていたシヨンの気持ちに後押しされ、家を出るきっかけを掴むジェボクに「これから道で会っても、無視するかもしれないから覚悟して」こんな別れの言葉を告げるシヨン。

洒落た別れの言葉なのか、先に自分から心が離れてしまったジェボクへのあてつけの言葉なのか、これもなかなか普通は口にしない言葉だと思う。

そして不思議ちゃんジュンアはいつの間にか妊娠。そしてシヨンは、やはり監督のホテルの部屋を一人訪れるている。

不思議ちゃんジュンアの気持ちは非常に分かりにくいが、シヨンの行動はとても分かりやすいと思う。生きていくためにただただ一生懸命なのである。そのへんに一生懸命な行動を目の当たりにすると、「そんなことをするな」など、えらそうな意見など簡単にいえるはずもなし。


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このドラマ、本当に普段は口にすることのない気持ちを語る、台詞の多いドラマである。
薄っすらと心の中で思いながらも、また相手も薄っすらとそんな感情を感じてはいても、普段は口することの無い言葉を、このドラマはそのまま台詞にしてしまっているのだ。だから会話もかみ合わない時が多いのだ。それはそうだ。心の中の気持ちに一々回答などないことの方が多いのだから・・・・

今回はシヨンの母親が彼女に言った台詞が心に残る。
「ジェボクはお前の人生を愛してくれていた。だから私はジェボクが好きになったのよ。」