羽田に向かう途中の品川駅構内で「ソウルで読んでこよう」と購入し、2泊3日の短いソウル旅行の間に読んだ1冊。
敬愛するトニー・レオンが出演している映画が来年の2月公開ということで、予習の意味もあり手に取ったので、色・戒の主人公の易の顔をトニー・レオンに置き換えて読み進めるという読み方。
(易に対するこんな一節あり。「私のような若妻が中年の小男にぞっこんなんて・・・」まさしくトニー・レオンが演じるにぴったりの役柄なのか!)
こんな読み方は邪道だろうなと思うが、今の流行で表するなら「そんなの関係ない!」というところだろうか。
思ったより短いその一篇は、あっという間に読み終わってしまった。
非常に緊張した時間、異常とも思えるある時間を割りとさっくりと描いているような気がした。登場人物も多いのに、このさくっとした感じはやや物足りない感もあり。しかし逆にこの位の長さなら、映像化した時に膨らませがいがあるだろう。それを見越しての映像化なら、期待大だ。
**
読み物として面白かったのは、色・戒よりも倍以上の長さのあった@愛ゆえに。
著者は@この一篇を愛情を持って通俗小説と呼んでいるようだが、私はこの一篇が一番面白かった。「こんな風にして、お互いの思いはすれ違っていくのだ」ということを改めて実感する。人から見たら取るに足らないようなすれ違いが、世の中には何千何万とあるに違いなく、皆それに心突かれるような思いをしているに違いないのだから。
***
この愛ゆえには、1947年の映画@不了情のノベライズだとか。
著者は何年も経ってから、この不了情というタイトルを付けた映画が作られたことに不満を持っていたようだが、新しい不了情は@つきせぬ想いのことだろうか?(確認したわけではないが、つきせぬ想いの中国語タイトルは@新不了情だし。しかしこのつきせぬ想いも60年代のヒット映画『不寮不了情』にインスパイアされたものらしいから、著者がどの不了情に対して、不快な想いを感じたのかは?)しかしこんなことを思いながら、読み進めるのも又面白かったりする。
敬愛するトニー・レオンが出演している映画が来年の2月公開ということで、予習の意味もあり手に取ったので、色・戒の主人公の易の顔をトニー・レオンに置き換えて読み進めるという読み方。
(易に対するこんな一節あり。「私のような若妻が中年の小男にぞっこんなんて・・・」まさしくトニー・レオンが演じるにぴったりの役柄なのか!)
こんな読み方は邪道だろうなと思うが、今の流行で表するなら「そんなの関係ない!」というところだろうか。
思ったより短いその一篇は、あっという間に読み終わってしまった。
非常に緊張した時間、異常とも思えるある時間を割りとさっくりと描いているような気がした。登場人物も多いのに、このさくっとした感じはやや物足りない感もあり。しかし逆にこの位の長さなら、映像化した時に膨らませがいがあるだろう。それを見越しての映像化なら、期待大だ。
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読み物として面白かったのは、色・戒よりも倍以上の長さのあった@愛ゆえに。
著者は@この一篇を愛情を持って通俗小説と呼んでいるようだが、私はこの一篇が一番面白かった。「こんな風にして、お互いの思いはすれ違っていくのだ」ということを改めて実感する。人から見たら取るに足らないようなすれ違いが、世の中には何千何万とあるに違いなく、皆それに心突かれるような思いをしているに違いないのだから。
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この愛ゆえには、1947年の映画@不了情のノベライズだとか。
著者は何年も経ってから、この不了情というタイトルを付けた映画が作られたことに不満を持っていたようだが、新しい不了情は@つきせぬ想いのことだろうか?(確認したわけではないが、つきせぬ想いの中国語タイトルは@新不了情だし。しかしこのつきせぬ想いも60年代のヒット映画『不寮不了情』にインスパイアされたものらしいから、著者がどの不了情に対して、不快な想いを感じたのかは?)しかしこんなことを思いながら、読み進めるのも又面白かったりする。
ラスト、コーション 色・戒 (集英社文庫 チ 5-1) (集英社文庫 チ 5-1)アイリーン・チャン,南雲 智集英社このアイテムの詳細を見る |