私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

呉清源 極みの棋譜

2007-12-03 21:15:16 | 映画鑑賞
トップ棋士呉清源の歩んで来た道。
囲碁をやるために来日。戦争。帰化。宗教への傾倒。交通事故。
激動の人生のはずなのに、映画はサイレント映画かと思うほどの静かさだ。
わずかの中国語。日本語の台詞も現代のスピードとは段違いだ。
語尾が次の言葉へつながっていくようなことはなく、キチンと句読点のある日本語で、呉清源が歩んで来た道が語られる。
碁盤の目にキチンを並べられた白黒の石。それを眺める横顔。
見終わって思い出すのは、主演張震の静かな横顔だ。

エンドロールを見た時にこの映画が日本映画でなかったことを思い出した。
それも大きな驚きだった。
(客席に囲碁ファンと思しき方が沢山いらっしゃった)




呉清源とその兄弟 ―呉家の百年
桐山 桂一
岩波書店

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