私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

グーグーだって猫である

2008-09-13 19:42:55 | 映画鑑賞
漫画家麻子さんの家にやって来た2代目の猫 グーグー。
猫好きとしてははずせないと映画館に足を運んだのだが、猫と一緒に身近だった街吉祥寺を感じる映画だったので、喜びが二倍になる。

大島弓子は、私の世代なら誰でも一度は読んだことがある漫画家だろう。私も勿論読んだことがある。凄いなとは思ったけれど、熱烈なファンンではなかった。
多分私が幼かったせいだろう。
なんだか寂しい感じがして、なんとなく考えさせられる感じが寂しい思いに通じるような気がして、なんとなく遠ざかったような気がする。
あまりにも昔のことなので、非常に記憶が曖昧だ。もっと他に理由はあったのかも知れないが。それにこの映画の中では彼女の漫画を読むと元気が出るという台詞が出てくる。私の記憶の中にはそんな思いは一つもない。とにかくそんなことがあったので、この映画の原作も未読。

映画は・・・
小泉今日子演じる漫画家と彼女の周りのアシスタントとの日常。
そしてその日常にほのぼのとしたスパイスを与えるグーグーという猫。
そして皆が愛する街吉祥寺の四季。
そんな何気ない日常の中にも小さな変化、そして大きな変化はやってくる。
そんな毎日を2時間の間見せてくれる映画だ。

井の頭公園、肉屋さんのサトウ、焼き鳥のいせや、そして井の頭動物園。どれも小さい頃から身近だった場所や食べ物だ。勿論自由の女神がひときわ目立つラブホテルの場所もどこだか知っている。
普段身近だったものを、こんな風に改めてスクリーンで確認する作業は不思議だ。
懐かしさと同時に、自分が身近なものをこんなにも好きでいたことを確認する瞬間、とても幸せな気持ちになる。

勿論映画に出てこない場所も懐かしく思い出す。
ちょっと味が濃い目の鳥良の手羽だったり、小ざさの和菓子だったり、象のはなこさんの手前には確か孔雀がいたはずだとか・・・思い出すことは、味だったり、匂いだったりと、色々だけれど。

実は小泉今日子はあまり好みの女優さんではないので(これは私の好みの問題で彼女は凄い女優さんだと思うが)どうしようかなと思っていたのだが、これだけ吉祥寺の香りと猫の可愛い表情を満喫出来れば文句はない。
いつも思うことだが、上野樹里と加瀬亮は本当に自然で感心する。

*****
平川地一丁目の弟くんがデュオの片割れ役だったと見終わった後に知る。
(昔の面影が全然なかったので、分からなかった)
道理で歌が上手だったはずだ。でもこの映画で芸能界は引退と芸能ニュースで耳にしたような気がする。
最後の仕事は、きっと彼にとっていい思い出の残る映画出演であったに違いない。




グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)
大島 弓子
角川グループパブリッシング

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