私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

電車で歌

2008-09-16 21:55:17 | なんということはない日常
帰りの電車の中。いつものようにドアのそばに寄りかかり、雑誌をめくっていると、「ふん ふん フー ・・ララ ララ ララ」というかすかな音が聞こえてくる。新種の携帯呼び出し音かと思ったのだが、何故か止むことなく、小さくずっと聞こえてくる。

そこでやっと気がつく。音の出所は、隣に立っている50歳になったばかり位のサラリーマンの男性。

○○中学校 ○○ 練習曲という印刷した文字が見える紙を真剣に見つめるそのまなざし。
想像するところ、どうも何か催し物があり、その中で父兄が合唱するらしく、その練習と見た。

時間がないのだろう。百歩譲って歌の練習はいい。
しかしその男性が歌うのはメロディラインでなく、なんとハモリのパートらしい。
なんの歌だかはっきりしない音がずっと続いているのは、どうにもすっきりしない。一体なんの歌の練習だったのか。

京義線(キョンイセン)

2008-09-16 21:38:42 | 韓国ドラマ・映画
日曜日の夜にBSハイビジョンで鑑賞。

雪が降る中、京義線(キョンイセン)の終着駅イムジン駅に降り立つ1人の男性と女性。
男性は地下鉄運転手。女性はドイツ文学の非常勤講師。
二人とも日常のある出来事に疲れ果てこの電車に乗り込んだのだ。
雪の夜、実質上の終着駅であるイムジン駅に降り立つが折り返しの電車はない。タクシーも来ない。
初対面なのに、何故かお互いに小さいうそをつきつつ、雪の中を歩き始める。

雪の中を走る電車と、二人が何故電車に乗ることになったのかという出来事が交互に映し出される。
覚悟をして逃げ出してきたのではない。勢いでちょっとだけ逃げ出しただけの二人。1人だったら、誰にも会わなければ、雪の中で一筋の涙を流し(いや号泣したかもしれない)けれど、翌日には何もなかったかのように口を閉ざして普通の毎日に戻っていったことだろう。
しかし雪の中、出会ってしまった二人。大きな出来事はないが、二人のちょっとしたしぐさが、台詞が心に染み入る映画だった。
秋を感じる夜に見たのだが、冬の夜に見てもよかったと思う。

監督はこの二人の設定に、今の韓国と北朝鮮の関係を見出しながら演出したらしいが、そのことを知らずに見ても十二分に面白い。私としては、知らずに見てよかったと思う。


***
主演のソン・テヨンはあのクォン・サンウの花嫁となる人だ。
映画の中の印象と、現在の印象。ちょっと雰囲気が違う感じだ。
(様々な微調整を行いつつ進化し続けているのだろう。多分)
地下鉄の運転手を演じたキム・ガンウ。
シルミドや海岸線にも出演しているらしい。どちらも見ているが、残念ながら一つも覚えておらず。


この映画は2007年に韓国で公開された映画だが、2006年の秋、釜山映画祭に行った際、街角にもうポスターが貼ってあったような気がする。
どんな映画だろうとちょっと気になっていたので、こんな風に偶然テレビで見られてかなりうれしかった。

キム・ガンウのプロフィールを調べるとイ・スヨンが歌う光化門恋歌のMTVに出演しているとのこと。
ハン・ジヘが出演していることだけは覚えていたのだが、相手役がキム・ガンウだったのだ。