もぎ裁判に参加した体験記
① ② ③
④
の続き
まだまだひっぱるもぎ裁判ネタ。
参加したもぎ裁判は、大工の仕事仲間の人をサンダルで蹴って殺してしまったということで、傷害致死で起訴された人の裁判だった。
裁判員制度で取り扱う裁判は、殺人など重い刑罰のものらしく、この裁判でも蹴ったと思われるサンダルの型が非常に大事な証拠として取り扱われていた。
目撃証言もないので、焦点はこのサンダルの型とあとは証人の証言のみといってもいいもの。
検察側は「被告と被害者がずっと一緒にいたこと。被告のはいていたサンダルが、被害者のシャツに残っていた足型とほぼ一致すること。被告が具合が悪くなっていく被害者を見ながらも、救急車を呼ぼうとしなかったこと。」をあげて被告が犯人であることを主張。
弁護側は「被告と被害者が一緒にいなかった空白の30分に、通行人が酔って道で眠ってしまった被害者を踏んづけて死に至らしめた可能性が強い」と反論。
***
私が参加したもぎ裁判では全員一致で被告に懲役5年の実刑判決を下したのだが、別のもぎ裁判では状況証拠だけでは?と無罪になったとこのこと。
検察側、弁護側は全く別の人たちがおこなったということで、同じ題材でありながら、まったく違う判断が、下されたということだ。
これについて裁判官の人に質問してみる。
「同じ内容なのに、全く違う判決になってもいいものなんですか?」
「同じと言っても、全く違う方法でアプローチすれば、こういうことになるということです。ここで問題になるのは、どちらもほぼ全員一致で同じ判決を出しているということなんですよ。模擬裁判をやる意義はまさにここにあるんです。これから先は私たち法曹側が裁判のやり方を色々検討する余地があるということです。」
なんとなく納得出来ないが、そういうものらしい・・・・
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まだまだひっぱるもぎ裁判ネタ。
参加したもぎ裁判は、大工の仕事仲間の人をサンダルで蹴って殺してしまったということで、傷害致死で起訴された人の裁判だった。
裁判員制度で取り扱う裁判は、殺人など重い刑罰のものらしく、この裁判でも蹴ったと思われるサンダルの型が非常に大事な証拠として取り扱われていた。
目撃証言もないので、焦点はこのサンダルの型とあとは証人の証言のみといってもいいもの。
検察側は「被告と被害者がずっと一緒にいたこと。被告のはいていたサンダルが、被害者のシャツに残っていた足型とほぼ一致すること。被告が具合が悪くなっていく被害者を見ながらも、救急車を呼ぼうとしなかったこと。」をあげて被告が犯人であることを主張。
弁護側は「被告と被害者が一緒にいなかった空白の30分に、通行人が酔って道で眠ってしまった被害者を踏んづけて死に至らしめた可能性が強い」と反論。
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私が参加したもぎ裁判では全員一致で被告に懲役5年の実刑判決を下したのだが、別のもぎ裁判では状況証拠だけでは?と無罪になったとこのこと。
検察側、弁護側は全く別の人たちがおこなったということで、同じ題材でありながら、まったく違う判断が、下されたということだ。
これについて裁判官の人に質問してみる。
「同じ内容なのに、全く違う判決になってもいいものなんですか?」
「同じと言っても、全く違う方法でアプローチすれば、こういうことになるということです。ここで問題になるのは、どちらもほぼ全員一致で同じ判決を出しているということなんですよ。模擬裁判をやる意義はまさにここにあるんです。これから先は私たち法曹側が裁判のやり方を色々検討する余地があるということです。」
なんとなく納得出来ないが、そういうものらしい・・・・