BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

GOSICK -ゴシック- 第2話 『死者の魂が難破船をおしあげる』

2011-01-15 10:24:30 | Weblog
といっても、第2話、冒頭しかまだ見てないのだけどw

とはいえ、書けるときに書いておこうと思ったので。

いや、このGOSICKは、想像していたよりもよい感じで安心。

桜庭一樹の原作は読んだことはあるけど、随分前のことなので、ほとんど忘れている。
そのためか、結構、新鮮な感じで見れる。

ただ、原作を読んだ時も、これ、なんかマンガ的だな、と思っていたのだが、
むしろ、その感じが、映像になるとフィットしているようで面白い。

要するに、原作自体が時代がかった設定だから、なんだけど。

時代的には、昭和になるかならないかぐらいの頃のこと。
それゆえ、久城の帝国軍人の息子、という設定が、
文字で読むと、結構重くて、なんだかなー、と思っていたのだけど、
映像にすると、わりとしっくり来る。

きっと、映像って、表現のデフォルトが全体的に保守的だからなんだろうね。

男の子、女の子、の役割が書割的に決まっていて、
その二人が動き出す、というのが基本線としてある。

ヨーロッパの小国の古城の囚われの姫、なんて、
そのまま「ゴシック」な設定だしw

というか、ルパンのカリ城の感じだよね。
どこか、懐かしい感じさえさせる。

なので、このGOSICKは、そういう雰囲気全体がウェルメイドな気がする。

とりわけ、背景が優しいあたたかい感じのするのもいい。

というか、背景のやさしさが、ヴィクトリカにコケティッシュなところも与えて、良い感じ。

例の、まどかマギカのイヌカレー背景もそうだけど、
映像作品としての全体のクオリティを上げる、という意味では、
背景の描き込みやそのトーンの重要性は、ここのところ、増している気がする。

もちろん、動きが映像の命なのだけど、
それとは別に、ブルーレイみたいなものがでてくると、
絵のクオリティそのものも重要になってきている。

GOSICKはその点で、お話的にはそれほど激しいものではないけど、
全体として不思議なトーンを出している。

多分、今期のトップは、ぶっちぎりで、まどかマギカだと思うけれど、
それに対して、
GOSICKは、始まった時から、良質の佳作、の場所を占めた感じ。


確か、原作って、桜庭一樹が、ラノベからちゃんとした文学の方に向かってしまったために、
物語進行としては、中断されていたと思っているのだけど、
今回の映像化で、何か動きはあるのかな?

ちょうど、西尾維新が、化物語の映像化で、息を吹き返したように。

何にせよ、約束された佳作として、GOSICKは楽しみにしたい。




(以下、全く関係けどw)

そういう意味では、ここのところの『禁書目録II』のやる気の無さにはほとほと呆れている。
素直に『超電磁砲II』をやったほうがよかったんじゃないかな。

シリーズ構成もひどければ、個々のエピソードの間延びした展開にも呆れるし、
それで、作画までグタグダになっていたら、もう目も当てられない。。。。

・・・って話は、さすがに脱線がすぎるので、また別エントリーにしよう。


いや、言いたいことは、

絵も、物語も、シリーズ構成も、背景描き込み、も全部あっての作品ということで。

今期は、その巧拙の差が作品ごとにかなり露骨に出ている気がする。

特に、ラノベ原作ものが多いだけに、映像化の意気込みや良し悪し、という点でも比較可能だし。

とはいえ、とりあえず、そうした話も、別の機会に。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする