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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法少女まどか☆マギカ 第3話 『もう何も恐くない』

2011-01-22 15:11:12 | まどマギ
いやー、そうきましたか。

第三話にして、まさかの、マミの退場!

改めて、この物語が1クールもの、ってことを実感した。

それにしても、持ち上げては落とす。
巧妙にミスリードしながら、さらにその裏を書く。
イヌカレーの絵もさることながら、
この物語展開の密度には、舌を巻かずにはいられない。
いやー、参った、参った。



明言はされなかったけど、
結局、マミの魔法少女契約時の願いとは、

「生きたい」

ということだったわけか。

マミの直接の説明の通り、
それはもはや選択のしようがなかったわけで。

選択肢がなく、魔法少女になるしかなかったわけで、
おそらくは、作中描写された事故で、両親や家族も失った。
だから、生き残ったものの、生活は一人、
しかも、キュウべぇとの契約があるから、
魔女狩り(!)もしないわけにはいかない。
つまりは、とんでもないローン返済を背負わされていたわけで。

それにしても,今際の際で、魔法少女にスカウトするって、
キュウべぇ、おまえ、どれだけ悪魔なんだョ。

今回、確認されたことは、
まどかのソウルジェルの大きさが計り知れないこと。

そこから、どうやら、まどかの魔法少女としてのポテンシャルは果てしなく、
その彼女の可能性にマミもキュウべぇも、そして、ほむらも気になっている。

マミが選択肢がなく魔法少女になるしかなかったことを考えると、
基本的には、マミはキュウべぇの、言いなり、になるしかない。

だから、そのまどかのもつ強大な力を手にいれれば、おおかた、

マミ、君の苦労も随分減らすことができる、
だから、僕に協力して、まどかを魔法少女にするのを手伝って。
君にも悪い話じゃないでしょ、

とか言いながら、キュウべぇはマミを操ったのだろうなー。

さすがは、二言目には「契約、契約」というだけのことはある。
見た目のファンシーな小動物の姿に似合わず、
キュウべぇの計算高さ、腹黒さは、相当のものだ。

であれば、一体、キュウべぇは、まどかを魔法少女にして、
何をさせたいのか、次の疑問はそこだよね。

しかし、こうなると、さやかも魔法少女に、というのは
やはり、まどかを勧誘する上での呼び水くらいの意味でしかないのだろうな。
あくまでも、まどかを篭絡するための手段として。

ところが、蓋を開けてみると、実は、さやかが存外、真面目に「願い」について
考え始めてしまって、思いの外、契約に至らない。



・・・ってここまで考えると、イヤーなことも思いついてきて、

それは、今回のマミの退場、というのもフェイクなんじゃないか、ということね。

というのも、キュウべぇの悪魔の囁きぶりからすれば、
マミが退場するのも計算の上のことで、
その惨状を、まどかとさやかに目の当たりにさせることで、
あまり考える暇を与えずに、なし崩し的に魔法少女に契約させようとしていた、という気もする。

今回の、まどかの「憧れのマミさん」発言からすれば、
まどかが、魔法少女になる契約時の願いが、

「マミさんを生き返らせて」

になる可能性は相当高いから。

でも、マミの契約時の願いが、もしも、

「生きたい」
ないし
「死にたくない」

であったとすれば、今回の退場も実は見た目のことでしかない可能性がある。

つまり、マミは実質的に「不死」の存在となっていて、
いや、むしろ、死ねない体、になっていて、
その不死の体ゆえ、いつまでも魔女と戦い続けなければならない。
要するに、シジフォスの神話、のシジフォスのように、
半永久的に魔女と戦わなければならない。

(だから、まどかが「マミを生き返らせて」という願いは、
マミが不死であったら、自動的にかなってしまうわけで、
その場合は、キュウベェからすると、ラッキーなのかな。
というか、まどかからすれば、
キャッチセールスに引っかかったようなものだよね。)

こうなると、もはや「願い」ではなく「呪い」だよね。
「願い」とか「呪い」とかいうのは、
それに関わる側の主観的な取り方でしかなくて。
単に、自分の行うことの道筋を、自分でない第三者が調整して水路づけてくれるだけのこと。
だから、「願い」も「呪い」も大差ない。
であれば、魔法少女と魔女も、同様に、大差ないものになる。

もしかしたら、彼女は、もう既に何年も今の姿のまま、戦ってきたのかもしれない。
だからこそ、まどかの「マミさんは、もう一人じゃないです」という発言に、
自分の悩みのど真ん中を打たれてしまったのかもしれない。

いずれにしても、死なない=不死が契約内容であるならば、
いずれ、マミは物語に復帰する可能性はある。
そうであれば、第三話での退場も納得が行く。

とはいえ、もし、本当にそうだとしたら、
最終コーナーでのまどかとさやかの絶望なり憤慨は計り知れない。

ポイントは、マミが、今際の際で魔法少女となる契約をした、
という情報は、鑑賞者である私たちしか知らず、
作中人物のまどかやさやかは知らない、ということ。

これが、どこまでミスリードを誘うものなのか。

というか、既にまんまとその流れに乗らされているわけだけどw



ただ、ほむらは、この展開をある程度読んでいた気もするので、少しややこしい。

今回、わざわざ、マミとほむらが、夜の公園?で話す場面もあったけど、
あそこで、キュウべぇの思惑を、マミがほむらにそれとなく伝えた、という気もしないではない。
であれば、マミが退場後のほむらの登場も、マミからすれば計算していたともいえなくはない。
マミなりのキュウべぇへの抵抗、ということで。

ま、さすがに、これはうがりすぎの見方だと思うけど。

まだ、ちょっと書いてみたいことはあるのだけど、それはまたあとで。

とりあえずは終了。

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