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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法先生ネギま! 338時間目 『恋する宇宙開発計画』 追記・補足

2011-09-23 01:34:21 | UQH/ネギま!
気になったのでさかのぼってみたけど、やっぱり、

魔力の源泉は生命力

というのは、今回初めてだされた物語内事実だと思う。

11巻の92時間目で「魔力」と「気」について違いが説明されていて、

「魔力」も「気」もともに

森羅万象・万物に宿るエネルギー

といった上で、

魔力
=大気に満ちる自然のエネルギーを精神の力と術法で人に従えたもの
≒精神力


=人に宿る生命のエネルギーを体内で燃焼させているようなもの
≒体力

と対比的に説明されている。

これでいくと、魔力の源である「大気に満ちるエネルギー」の出所が生命ということになって、いわば「元気玉」みたいに使ってるってことになるけど、この説明はちょっと厳しい気がする。

上の説明に素直に従えば、生命エネルギーの方はやはり「気」だよね。

とすると、魔力の源泉は生命力、というネギの説明に対しては、

●ネギが勘違いしている。
●ネギがわざとこう言っている。

の二つが考えられて、前者の場合は、単純な勘違い、というか認識ミスだとすると、この間違いが下で、今後、計画に支障が生じる、ということになる。

後者の場合だと、本当は、魔力の源泉は他にあるのだけど、計画を進める上で必要だから、他の人への説明も含めてわざと嘘をついている、ということになる。

どちらもありそうだけど、後者のほうだと、千雨=読者代表、という捉え方とも合致する。つまり、読者も騙そうとしていることになる。で、こちらのほうがありそうかな。というか、後者のほうが物語的には面白い。ネギがある事実を隠蔽していることになるから。

つまり、本当の源泉はXなんだけど、それを「生命力」に変えることで問題解決を図る、ということ。要するに、エネルギー源を変えることに近い。

となると、そのXは何なのか?ってことになるけど、これは、ネギの「闇の魔法」のことを考えたら、X=魔族、ということなんじゃないのかな?

というのも、魔力の源泉が生命力であるなら、わざわざ火星に魔法世界を作る必要はなく、素直に地球で作ればいいことになる。でも、実際には火星が依り代にされた。
であれば、生命力の源泉=火星人と考えるべき。
では、火星にはどのような生命があるのか、あるいは、そもそも火星には生命があるのか・・・、という話は全く作中では触れられていない。

この時気になるのがやはり魔族ポヨの存在。

ポヨは何故、魔法世界編の終盤で唐突に登場したのか?
それは単純に魔法世界が火星にあったから、とはいえないか。

というのも、ポヨの登場は、フェイト達の計画を阻止しようとするネギ達こそを阻止するために行われた。ということは、ポヨにとって、魔法世界の瓦解はマイナスになるから、という判断があったはず。

で、ここは素直に考えると、魔族が絶滅の危機に瀕していて、魔法世界を支えるだけの生命力=魔力を供給できなくなっている、と考えるのが妥当ではないだろうか。

もちろん、X=魔族だったとして、その魔族がもともと火星人だったのか、あるいは、地球上の存在が何らかの方法で火星に送られたのか、はわからない。

さらにいえば、魔法世界には、どうして、真性の地球人が一定数移住していたのか、という疑問も残る。

どうやら猫耳とかついていた存在は、魔力で構成されていた存在のようだけど、ややこしいのは、一見して人間と変わらない外観をしていても、ラカンのように実は魔力で実在させられていた存在も併存していること。

となると、むしろ、魔族的存在が魔法世界で活動するために、真性の人間の存在が必要だった、というようにも考えられる。つまり、純粋な魔法世界人の存在には、その依り代として?あるいは、参照先として? 地球人が必要だった、ということになる。

まぁ、このあたりは、メガロメセンブリアの高官らを縛り上げれば遠からず分かりそうなものだけどw 

とにかく、魔族と人間の双方が魔法世界の存立のためには必要なのは多分間違いない。

そして、人間はさておき、魔族の方は、魔法世界消滅を阻止することを望むような利害をもっていた。

で、その利害がまたぶり返してきて、ネギの計画が破綻に追いやられる、ということなんじゃないのかな。

ということで、魔法世界の成り立ち、魔力の源泉、魔族の存在、あたりが、始まりの魔法使いの「始まり」を含めて、今後の転回の鍵になるんじゃないのか。

その意味で、始まりの魔法使いがどうやら一種の霊体で、存続のためには寄生先としての実体のある人間が必要だ、というところが鍵になるような気がする。

その時、魔法世界の王族の末裔たるアリカの生死が関わる話であるがゆえに、ナギが自らの身体を始まりの魔法使いに差し出した、というようなことがあったのではないか。

というか、こう考えてくると、アリカやアスナ、さらにはネギ、という存在が、厳密に人間と言えるのかどうか、ということも疑問に思えてくる。にしろ、アスナは既に百年を生きてきた存在と言われるわけだから。

また、魔族と人間の中間的存在という点では、龍宮や刹那、さらには小太郎も、魔族編の中で彼らの存在の真相に迫らざるを得ないのかもしれない。

というか、少なくとも龍宮については、彼女が超鈴音の作戦に乗った背後には、百年後の火星を救うことに何らかの直接の利害があったからではないだろうか。
(龍宮が魔法世界の秘密を知っていたかどうかについては何ら情報はない。)

前にも書いたけど、超が魔法を使う際に体に浮き上がった紋章が、闇の魔法のものにそっくりだった、というのも、魔族の関わりを暗示しているように思う。

もっとも、超裏技として、超が最登場すれば、タイムマシンというワイルドカードも手にすることができる。魔法世界、宇宙、タイムマシン、と来るともはや何だかわけがわからないことになるけれどw

ともあれ、魔力の源泉は生命力、というのが「嘘」であった場合、物語が様々に動き出すことは間違い無いだろう。

そうして、ネギに嘘をつかせることを可能にするためにも、魔法世界編直後の描写が麻帆良学園の生徒主体の日常生活描写を中心に持ってきたように思える。

・・・と、以上は、こういう方向に向かったら、ネギま!はまだまだ面白くなるし、少なくとも魔法世界の半分くらい分量の物語は紡がれそう、という直感で書いたもの。

とはいえ、そんな空想にはお構いなしに、このままあっさり物語が集結する可能性は否めない。

とりあえず、次回、どんなところから話が始まるのか、気になってしょうがないw


それにしても、久しぶりに11巻なんて開いてしまったけど、
この頃のネギま!は良かったなぁ。
ネギが真っ直ぐに成長過程にあって、
周りのみんながその成長を後押ししている。


もう一回ぐらい、こういう牧歌的な世界が見てみたいなぁw

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