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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ストライク・ザ・ブラッド 第20巻 「再会の吸血姫」 感想

2019-06-11 15:33:44 | ストブラ
前回、真祖大集合のいいところで終わったストブラ。
アヴローラの再登場も確約されたところで、さて、その続きはどうなるのやら・・・???

ということで、スペース、空けときます。












































で、いきなりだけど、
この終わり方、どうすんの?、というのが率直なところ。

いやー、古城も雪菜も、いまさら無能力者になってしまったわけだけど。
古城は、第四真祖の権能をすべてアヴローラに譲渡して、ただの人間に戻ってしまったし、その余波で、古城の「血の従者」であることで霊力の暴走を抑えていた雪菜も剣巫ではなくなってしまった。

なのだけど、その二人が今度は、第四真祖に戻ったものの囚われの身となったアヴローラを救出に行く、という無理ゲーに臨もうというのだから。

これ、ホント、どうすんだろ?
いや、まぁ、十中八九、古城が再び、今度は自分の意志で第四真祖になる、というのが次巻の物語の中心なんだろうけどね・・・。

で、おそらくは古城の両親の協力もあって、アヴローラも生き残って、で、彼女の念願どおり、制服を着て学校に通う・・・、って展開になるとは思うのだけどね。

てか、そうならないと、すでに確定した未来である「暁の帝国」が継続しないからねw
まだこれから古城ハーレムの娘たちも誕生しないといけないわけだし。

あと、第四真祖でないと、ラ・フォリアからもそっぽを向かれちゃうしね。

ということで、素晴らしい未来はすでに確約されている(はず)。
予定調和の世界が待っていることは、一応大前提、ということになる。

なので、そのお約束の「グッド・エンド(暫定w)」に向かって、どう辻褄のあった物語が語られるのか、というのが、次巻の肝なんだろうね。
てか、そう期待したい。

つまり、前回の、アヴローラからの第四真祖の権能の譲渡が悲劇でしかなかったのに対して、今度は、ハッピーエンドとしてやり直す、ということだよね。

で、晴れて12体すべての眷獣を従えた完璧版の第四真祖となった古城が、この先、他の3人の真祖たちと何かやらかすのが22巻からの展開、ということでいいのかな?

一応、今回、シャフリヤル・Rの登場で、再び物語の関心が向かうことになった「天部」という古代?の神様の話が、次の物語の焦点になるのだろうけど。
あと、ドラゴンもね。

真祖vs天部、とか、真祖vs龍族、とか、もう一段パワーレベルがあがったところで、そのレベルでのいざこざが生じるんだろうな。

まぁ、せっかく姫柊もペーパーノイズの能力を身につける、というパワーアップも果たしたことだし、さすがにその新能力が今回で終わり、ということはないよね。

・・・と、あれこれ、考えれば、この先の展開も想像できて、ホッとはするものの、とはいえ、読み終えた直後は、、それにしても、この終わり方はないわー、と思ったからなー。

あまりにもいろいろなものを投げっぱなしにしたままで終わってしまったから。
てっきり、アヴローラを古城の眷属にして、ふたりとも生き残るパタンだとばかり思っていたのだけど、全く外れてしまったしw

あと、前巻がかなり風呂敷を広げた感じで、なんだかよくわからないけど、不穏な感じがして面白かったのに対して、本巻は、終わってみれば、ほとんど古城ハーレムの面々しか出てこなかったので、なんだかものすごくスケールの小さい話で終わってしまったのが残念。

ていうか、浅葱と煌坂って、キャラがかぶるからなのかな、あまり二人揃って活躍、という感じにならないのが、なんか惜しい気がする。

まぁ、それもこれも、第二部になって登場したかカス子のせいなんだけどねw

正直、終盤の雫梨のエピソードはいらなかったかな、と。
あれで、場面も、姫柊との間で分断されてしまってテンポが悪くなってしまったように思える。

あとは、今回、わりと便利に使われた那月ちゃんねw
監獄結界の囚人、そんなに好き勝手に解放しちゃっていいの?とかね。

で、これは、多分、作者ももう仕方ないなぁ、と思いながら、無理やり組み込んでいるのだろうけど、いくつかのエロいシーンねw
これは、あきらかにOVAにしたときのサービス用なんだろうなぁ、と。

ただ、そういうどうでもいいサービスシーンを飛ばして、アクションやサスペンスとして、もっとテンポのいいものを書きたい、というのが作者の本心のように思える。
てか、それくらい、そういうシーンの挟み込みが今回は唐突だったように思える。普通に、ストライクブラッドの世界観というか設定で、ベタなSF怪奇譚にしたら結構面白そうだな、って思うんだけどね。
いつかは、そういうものになってくれると面白いかなぁ。

ともあれ、大きなお話の流れとしては、思い切りいいところで、次回に続く、という感じにぶつ切りされてしまったので、次の21巻はなる早で、出してほしいところ。

せっかく、第一、第二、第三、と他の三人の真祖も揃い踏みしたのだから、ほんとうの意味での「真祖大戦」、見てみたいけどなぁ。
無理なのかなぁ。。。

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