前巻では、水波が光宣に連れ去られたままどうすんるんだーと思っていたら、いつのまにかルゥガンフゥがやられておしまいだった『追跡編〈上〉』。
はたして水波を取り戻すことはできるのか?
・・・ということでスペース、空けときます。
といっても、前巻のあとがきで本巻に続く第30巻が「奪還編」と予告されているから、そうなると水波が本巻で取り戻せるわけではないはずなのだけどね。
で、案の定、水波は光宣とともに、USNAのレイモンドの手引きで国外逃亡。
・・・なんだけど、なんかこれねぇ、納得がいかないなぁ。
というか、なんなの、この引き伸ばし工作は?って思うくらい、無理があるかなぁ。
そもそも九重師匠はなぜ達也の邪魔をするわけ?
いやまぁ、九重八雲の裏には「国家の黒幕w」なる連中がいて、彼らが国内に光宣のようなパラサイト=妖魔が「国土」に存在することが許せない、というらしいのだけど。
そうなると九重師匠のような「忍者」は、その「黒幕」たちの、いわば御庭番衆ってことなんだろうねぇ。。。
で、その黒幕たちからすると、このまま水波と光宣をUSNAの手に一度、渡してしまった上で、達也に、日本の国土ではなくUSNAの領土で水波奪還のために大暴れしてもらって、それでいくつかUSNAの中枢を破壊してもらえると、一挙両得!みたいな感じに考えているみたいだね。
USNAの破壊行動といっても、あくまでも達也の私怨で行ったことだから、「黒幕」たちどころか、日本という国家の関与も直接にはないまま、甚大な被害をUSNAに与えることができる。
この未来においても面従腹背なのかどうかはわからないけれど、とにかく達也の私怨に乗じてUSNAに一矢報いるというのは、黒幕たちからすると胸のすく思いがする・・・、ということなのかね?
なんか、黒幕なのに、いろいろとこじらせているようにしか思えないけれど、どうやらそういうことなのらしい。
しかし、まぁ、とんだディープステイトがあったものだw
まぁね。古式魔法とか、かつての第四研とか、言ってるあたりから、「国家の黒幕」の存在は匂わされていたし、いくら十師族とかいったところで、所詮は、その黒幕たちが主催した「魔法師開発機関」の落とし子なのだから、たとえ四葉家といえども、黒幕様たちの手のひらの上、ということなのだろうね。
というか、飼い犬がいつの間にか知恵を得て自由になり、反乱を起こしそうになったから、飼い主としては、飼い犬に自分の手を噛まれないようにするために、ちゃんとスポンサーとして彼らの生存は保証する代わりに、汚れ仕事のいくつかを回していく、ということなのだろうね。
で、現実世界では、軍なり警察なりと拮抗する「民間」の存在に十師族を置くことで、軍と警察と十師族が国家安全保障の点で互いに反目しながらも、時に協力し会う関係、というか「均衡」を生み出すことで、俗世での安定を生み出しているという感じなんだろうな。
そうなると、達也が、最後に、今回、達也の不在時にUSNAの暗殺部隊に襲われたほのかや美月のことを案じて、ついでにエリカやレオ、幹比古も彼の庇護下に置こうと考えた時に、雫だけは北山家があるから大丈夫と思ったのもそういうことなんだろうな。
要するに「国家の黒幕」を支える政治経済システムの歯車の一部に富豪・北山家はきちんと組み込まれているから、何かあっても、黒幕たちが裏でちゃんと手を回して、普段から雫たち北山家の身辺を保護するに違いない、と踏んでのことなんだろうな。
となると、ほのか、一人住まいしちゃだめだったねw
実際、今回、ほのかの救出に出向いたのは、事前に情報を得ていた国防軍だったわけだしね。。。
・・・と、今回の話で、十師族の背後にある大きな仕組みについては、なんとなく理解が進んだように思うのだけど、でも、これ、この後の物語の流れにちゃんと組み込まれるのかな?
なんか心配だなぁ、ここまで大風呂敷を広げちゃうと。。。
もはや国家対国家とか、政府対政府を越えて、国体を巡る話になってしまっているからね。
相手がUSNAのときなら、彼らの国体の背後にあるのは、あくまでも近代思想の科学!とか言って、とりあえず魔法技術の話でごまかせると思うけど、これ、新ソ連や大亜連合になったら、どうするんだろう?
それこそ、禁書目録じゃないけど、ロシア正教とか陰陽道とか持ち出してくるのかね?なんか、気がつけばすごい話になってきたな。
で、今回の話のディテールに行けば、達也は達也で、なんだか霊体を消し飛ばす魔法まで作っちゃったし。
てか、藤林家の突然の忍者設定にはまじで驚いたでござるよw ニンニンw
幽体離脱して分身体を動かすとか、もうわけがわからんw
一応、お兄様の話は、魔法科学というエセ科学をとことん、ホンモノの科学のように扱うところで、その作者の執拗さに、半ば呆れながらも戯れてみせるところに、独特の面白さがあったわけだけど、魔法というオカルトの世界にさらに霊体とか死霊とかいうオカルトを二重がけされると、さすがに度が過ぎて嘲笑せざるを得ないかなぁ。
てっきり、あくまでも科学のフリを貫いて、パラサイトが飛来する元になった次元の穴?とかを魔法科学的に明らかにする方向にいって、霊体とかもあくまでも魔法科学の範疇内で説明すると思っていたのだけど。
ここのところ、さすがの達也も、その原理については、完全にお手上げ状態だものね。
そして、彼がお手上げなら、この世界でその真理を解明できるものは存在しないことになるから、完全なブラックボックスになってしまう。つまりはオカルトのまま。
なんか、寝覚めが悪いなぁ。
いっそのこと、吉祥寺が解明してほしいところだけど、まぁ、ダメだろうなぁw
あとは、そうそう、黒羽家の面々が、なんか頑張ってたのが不思議だった。
単に、文弥と亜夜子をここで一度絡ませたかっただけだったのかもしれないけれど。
個人的には、花菱執事の無双ぶりを見てみたくもあったのだが。
てっきり、彼とエリカたちが共闘するのだとばかり思っていた。
ともあれ、水波と光宣は無事、国外逃亡を果たしたので、是非、次巻で「奪還」をよろしく!
にしても、黒幕さんたちじゃないけど、光宣事件、さすがに解決に時間をかけすぎだと思うのだけど。
てか、なんで、こんな小さな事件がここまで物語を引っ張るでかい事件になっちゃったんだろう。
もはや光宣は、全然、パラサイトっぽくないから、このままパラサイトと人間のハイブリッドとして幸せに暮らしてくれてもいい気がしてきたw
もっとも、それ以上に、彼が水波にここまで懸想するのもよくわからないのだけど。
あ、そうそう、一条、どうしてるんだろう?
日本海側の防衛は大丈夫なのか?
って具合に、なんか、お話内の事件のレベルが揃わなくて、ちぐはぐなんだよね。。。
はたして水波を取り戻すことはできるのか?
・・・ということでスペース、空けときます。
といっても、前巻のあとがきで本巻に続く第30巻が「奪還編」と予告されているから、そうなると水波が本巻で取り戻せるわけではないはずなのだけどね。
で、案の定、水波は光宣とともに、USNAのレイモンドの手引きで国外逃亡。
・・・なんだけど、なんかこれねぇ、納得がいかないなぁ。
というか、なんなの、この引き伸ばし工作は?って思うくらい、無理があるかなぁ。
そもそも九重師匠はなぜ達也の邪魔をするわけ?
いやまぁ、九重八雲の裏には「国家の黒幕w」なる連中がいて、彼らが国内に光宣のようなパラサイト=妖魔が「国土」に存在することが許せない、というらしいのだけど。
そうなると九重師匠のような「忍者」は、その「黒幕」たちの、いわば御庭番衆ってことなんだろうねぇ。。。
で、その黒幕たちからすると、このまま水波と光宣をUSNAの手に一度、渡してしまった上で、達也に、日本の国土ではなくUSNAの領土で水波奪還のために大暴れしてもらって、それでいくつかUSNAの中枢を破壊してもらえると、一挙両得!みたいな感じに考えているみたいだね。
USNAの破壊行動といっても、あくまでも達也の私怨で行ったことだから、「黒幕」たちどころか、日本という国家の関与も直接にはないまま、甚大な被害をUSNAに与えることができる。
この未来においても面従腹背なのかどうかはわからないけれど、とにかく達也の私怨に乗じてUSNAに一矢報いるというのは、黒幕たちからすると胸のすく思いがする・・・、ということなのかね?
なんか、黒幕なのに、いろいろとこじらせているようにしか思えないけれど、どうやらそういうことなのらしい。
しかし、まぁ、とんだディープステイトがあったものだw
まぁね。古式魔法とか、かつての第四研とか、言ってるあたりから、「国家の黒幕」の存在は匂わされていたし、いくら十師族とかいったところで、所詮は、その黒幕たちが主催した「魔法師開発機関」の落とし子なのだから、たとえ四葉家といえども、黒幕様たちの手のひらの上、ということなのだろうね。
というか、飼い犬がいつの間にか知恵を得て自由になり、反乱を起こしそうになったから、飼い主としては、飼い犬に自分の手を噛まれないようにするために、ちゃんとスポンサーとして彼らの生存は保証する代わりに、汚れ仕事のいくつかを回していく、ということなのだろうね。
で、現実世界では、軍なり警察なりと拮抗する「民間」の存在に十師族を置くことで、軍と警察と十師族が国家安全保障の点で互いに反目しながらも、時に協力し会う関係、というか「均衡」を生み出すことで、俗世での安定を生み出しているという感じなんだろうな。
そうなると、達也が、最後に、今回、達也の不在時にUSNAの暗殺部隊に襲われたほのかや美月のことを案じて、ついでにエリカやレオ、幹比古も彼の庇護下に置こうと考えた時に、雫だけは北山家があるから大丈夫と思ったのもそういうことなんだろうな。
要するに「国家の黒幕」を支える政治経済システムの歯車の一部に富豪・北山家はきちんと組み込まれているから、何かあっても、黒幕たちが裏でちゃんと手を回して、普段から雫たち北山家の身辺を保護するに違いない、と踏んでのことなんだろうな。
となると、ほのか、一人住まいしちゃだめだったねw
実際、今回、ほのかの救出に出向いたのは、事前に情報を得ていた国防軍だったわけだしね。。。
・・・と、今回の話で、十師族の背後にある大きな仕組みについては、なんとなく理解が進んだように思うのだけど、でも、これ、この後の物語の流れにちゃんと組み込まれるのかな?
なんか心配だなぁ、ここまで大風呂敷を広げちゃうと。。。
もはや国家対国家とか、政府対政府を越えて、国体を巡る話になってしまっているからね。
相手がUSNAのときなら、彼らの国体の背後にあるのは、あくまでも近代思想の科学!とか言って、とりあえず魔法技術の話でごまかせると思うけど、これ、新ソ連や大亜連合になったら、どうするんだろう?
それこそ、禁書目録じゃないけど、ロシア正教とか陰陽道とか持ち出してくるのかね?なんか、気がつけばすごい話になってきたな。
で、今回の話のディテールに行けば、達也は達也で、なんだか霊体を消し飛ばす魔法まで作っちゃったし。
てか、藤林家の突然の忍者設定にはまじで驚いたでござるよw ニンニンw
幽体離脱して分身体を動かすとか、もうわけがわからんw
一応、お兄様の話は、魔法科学というエセ科学をとことん、ホンモノの科学のように扱うところで、その作者の執拗さに、半ば呆れながらも戯れてみせるところに、独特の面白さがあったわけだけど、魔法というオカルトの世界にさらに霊体とか死霊とかいうオカルトを二重がけされると、さすがに度が過ぎて嘲笑せざるを得ないかなぁ。
てっきり、あくまでも科学のフリを貫いて、パラサイトが飛来する元になった次元の穴?とかを魔法科学的に明らかにする方向にいって、霊体とかもあくまでも魔法科学の範疇内で説明すると思っていたのだけど。
ここのところ、さすがの達也も、その原理については、完全にお手上げ状態だものね。
そして、彼がお手上げなら、この世界でその真理を解明できるものは存在しないことになるから、完全なブラックボックスになってしまう。つまりはオカルトのまま。
なんか、寝覚めが悪いなぁ。
いっそのこと、吉祥寺が解明してほしいところだけど、まぁ、ダメだろうなぁw
あとは、そうそう、黒羽家の面々が、なんか頑張ってたのが不思議だった。
単に、文弥と亜夜子をここで一度絡ませたかっただけだったのかもしれないけれど。
個人的には、花菱執事の無双ぶりを見てみたくもあったのだが。
てっきり、彼とエリカたちが共闘するのだとばかり思っていた。
ともあれ、水波と光宣は無事、国外逃亡を果たしたので、是非、次巻で「奪還」をよろしく!
にしても、黒幕さんたちじゃないけど、光宣事件、さすがに解決に時間をかけすぎだと思うのだけど。
てか、なんで、こんな小さな事件がここまで物語を引っ張るでかい事件になっちゃったんだろう。
もはや光宣は、全然、パラサイトっぽくないから、このままパラサイトと人間のハイブリッドとして幸せに暮らしてくれてもいい気がしてきたw
もっとも、それ以上に、彼が水波にここまで懸想するのもよくわからないのだけど。
あ、そうそう、一条、どうしてるんだろう?
日本海側の防衛は大丈夫なのか?
って具合に、なんか、お話内の事件のレベルが揃わなくて、ちぐはぐなんだよね。。。