女神編の大団円一話前・・・
といっても、今回、10倍速ぐらいで大方は決着がついているので、
次回は、落穂ひろい的エピローグと、新章へのバトン、って感じなんだろうな。
実は、女神編の途中からしか読んでないので、あまり全体像はわからないのだけど、この数ヶ月の、ちひろ+歩美のダブル攻略編に入ってから、とにかく展開が面白かった。
で、多分、このダブル攻略はまだ引っ張るように思える。
簡単に言うと、桂木的なリアル本命?は6:4でちひろに傾いている、って感じ。
桂木は、常に「攻略」というゲーム、というか、演じることを自分の美学にして振舞ってきたし、しかも、今回は、女神の攻略を進めないことには危機を回避できない。つまり、二重の意味で、「攻略の鬼w」に徹しなければならなかった。
ただ、それは二重に自分を「偽る」ことになるため、本人もだんだん途中で自分のしていることが果たして自分にとってどんな意味を持つのか、だんだんわからなくなってきていたのだと思う。それが前回の、歩美攻略の最後の最後での狼狽ぶり、ということで。
この作品の面白さは、一種のライヤーゲームになっているところなわけだけど、それが、単なる攻略編から、女神編に入ったところで、攻略にさらに疑心暗鬼な部分が出てきて面白くなった。とりわけ、ちひろ+歩美のダブル攻略は、二人のどちらか、という、設定からして擬似的な三角関係が導入されていたから。そういう意味で、このちひろ+歩美編は面白かった。文字通りのコン・ゲームで。
物語的には、ヴィンテージとの最終決戦のようなものも期待されていたようには思うけれど、それはばっさり切って、次回完結、という流れはいいと思う。良くも悪くも桂木の役割は女神を蘇らせるところまで、ということで。
作品世界については、ハクアの物語とか、書き始めたら止まらない話ばかりだから、それらは必要でなければ前に出さない、という判断がされたようでいい。あくまでも、基本は桂木視点ということで。
というか、本人が「何かになりきる=本心を偽る」タイプの物語は、マンガでやると、作者視点と主人公視点が混在して、ちょっとややこしい。見た目は違うけど、戯言シリーズや嘘つきみーちゃん、と構造的には変わらないから。
背景情報の方を物語としてひとり歩きさせると、桂木については、表面的な行動や発言の描写だけでなく、彼の内面の声=本音も記さなくてはならなくなって、さすがにこれは辛いものになるはず。そして、彼の内面を描くようになると、彼の本心がどこにあるかも記さなくてはならない。今回であれば、で、桂木自身は、ちひろと歩美とどちらのほうが気になるのか、ということも、記さないでいられなくなる。しかし、それではこの物語の面白さが消えてしまう。桂木の、はたからみるとちょっとお馬鹿な感じのするダンディズムもどきも消えてしまう。
そういう意味で、女神の戦いのように、桂木が現場にいない話にだらだらと時間をさくようなことをしなくて正解だと思う。それはそれで、文字通り、ハクアたちのスピンオフででもやればいい。少なくとも、これはハクア視点の物語です、という風にちゃんと前もって記すぐらいでないと。
もっとも、だからこそ、単なる攻略編の時はエルシイはいられたわけで。逆に、エルシィがずっとほされていたのは、彼女の天然ツッコミ(ボケ?)で桂木に言葉を投げたら、桂木は大なり小なり彼の内面を吐露しない訳にはいかない。でも、それはうっとおしい。しかし、そうなるとエルシイはずっとだまらせておくしかない。しかし、それは不自然だ。であれば、彼女がしばらく退場するような仕掛けを入れよう・・・というようなことが配慮されていたように思う。
とはいえ、桂木の本心は、どこにあったんだろうね。
ところで、次回、女神編完結によって、本編自体も完結?という見方もあるようだけど、そうなのか?この数ヶ月読んだだけなので、そのあたりの事情は全くわからないけど、これももしかして終わり?でも、確かに、桂木視点にこだわって、彼を今の彼のままにしておくなら、ここで物語終了でもいいのかも。逆に、これから先を、ハクアたちや女神たちの動きも加味して始めると、多分、桂木は成長しなくちゃいけなくなる。それが、この作品にとってプラスなのかマイナスなのかは、微妙なところだと思う。
ということで、とりあえずは来週待ち、ってことでw
といっても、今回、10倍速ぐらいで大方は決着がついているので、
次回は、落穂ひろい的エピローグと、新章へのバトン、って感じなんだろうな。
実は、女神編の途中からしか読んでないので、あまり全体像はわからないのだけど、この数ヶ月の、ちひろ+歩美のダブル攻略編に入ってから、とにかく展開が面白かった。
で、多分、このダブル攻略はまだ引っ張るように思える。
簡単に言うと、桂木的なリアル本命?は6:4でちひろに傾いている、って感じ。
桂木は、常に「攻略」というゲーム、というか、演じることを自分の美学にして振舞ってきたし、しかも、今回は、女神の攻略を進めないことには危機を回避できない。つまり、二重の意味で、「攻略の鬼w」に徹しなければならなかった。
ただ、それは二重に自分を「偽る」ことになるため、本人もだんだん途中で自分のしていることが果たして自分にとってどんな意味を持つのか、だんだんわからなくなってきていたのだと思う。それが前回の、歩美攻略の最後の最後での狼狽ぶり、ということで。
この作品の面白さは、一種のライヤーゲームになっているところなわけだけど、それが、単なる攻略編から、女神編に入ったところで、攻略にさらに疑心暗鬼な部分が出てきて面白くなった。とりわけ、ちひろ+歩美のダブル攻略は、二人のどちらか、という、設定からして擬似的な三角関係が導入されていたから。そういう意味で、このちひろ+歩美編は面白かった。文字通りのコン・ゲームで。
物語的には、ヴィンテージとの最終決戦のようなものも期待されていたようには思うけれど、それはばっさり切って、次回完結、という流れはいいと思う。良くも悪くも桂木の役割は女神を蘇らせるところまで、ということで。
作品世界については、ハクアの物語とか、書き始めたら止まらない話ばかりだから、それらは必要でなければ前に出さない、という判断がされたようでいい。あくまでも、基本は桂木視点ということで。
というか、本人が「何かになりきる=本心を偽る」タイプの物語は、マンガでやると、作者視点と主人公視点が混在して、ちょっとややこしい。見た目は違うけど、戯言シリーズや嘘つきみーちゃん、と構造的には変わらないから。
背景情報の方を物語としてひとり歩きさせると、桂木については、表面的な行動や発言の描写だけでなく、彼の内面の声=本音も記さなくてはならなくなって、さすがにこれは辛いものになるはず。そして、彼の内面を描くようになると、彼の本心がどこにあるかも記さなくてはならない。今回であれば、で、桂木自身は、ちひろと歩美とどちらのほうが気になるのか、ということも、記さないでいられなくなる。しかし、それではこの物語の面白さが消えてしまう。桂木の、はたからみるとちょっとお馬鹿な感じのするダンディズムもどきも消えてしまう。
そういう意味で、女神の戦いのように、桂木が現場にいない話にだらだらと時間をさくようなことをしなくて正解だと思う。それはそれで、文字通り、ハクアたちのスピンオフででもやればいい。少なくとも、これはハクア視点の物語です、という風にちゃんと前もって記すぐらいでないと。
もっとも、だからこそ、単なる攻略編の時はエルシイはいられたわけで。逆に、エルシィがずっとほされていたのは、彼女の天然ツッコミ(ボケ?)で桂木に言葉を投げたら、桂木は大なり小なり彼の内面を吐露しない訳にはいかない。でも、それはうっとおしい。しかし、そうなるとエルシイはずっとだまらせておくしかない。しかし、それは不自然だ。であれば、彼女がしばらく退場するような仕掛けを入れよう・・・というようなことが配慮されていたように思う。
とはいえ、桂木の本心は、どこにあったんだろうね。
ところで、次回、女神編完結によって、本編自体も完結?という見方もあるようだけど、そうなのか?この数ヶ月読んだだけなので、そのあたりの事情は全くわからないけど、これももしかして終わり?でも、確かに、桂木視点にこだわって、彼を今の彼のままにしておくなら、ここで物語終了でもいいのかも。逆に、これから先を、ハクアたちや女神たちの動きも加味して始めると、多分、桂木は成長しなくちゃいけなくなる。それが、この作品にとってプラスなのかマイナスなのかは、微妙なところだと思う。
ということで、とりあえずは来週待ち、ってことでw