時系列上では13巻の〈学区編〉に続く15巻。
13巻は、本編同様、〈学区編〉は転機の章で、傷心のレフィーナが古巣の〈学区〉に一旦戻ることで、自分を見つめ直し、精神的に飛躍する回だった。
本巻を読むと、このレフィーナの転身は、いわば外伝による主人公のスイッチのために必要な儀式だったんだなぁ、と痛感した次第。
・・・ということで、とりあえずスペース明けときます!
といっても、外伝15巻は、事前の予想通り、本編20巻の最後に唐突に記された
「ロキ・ファミリア 全滅!」
という知らせ、の経緯を説明するものだった。
要するに、本編20巻の裏話。
しかも初期の頃の外伝のように、完全に本編20巻の中身を補填するもの。
だから、なんだかこの展開、唐突だなぁ、と本編20巻で思った箇所の穴埋めがされた感じで、その意味では、本編20巻とこの外伝15巻の2冊で1冊という作りだった。
実際、最後は、60階層でロキ・ファミリアが全滅して終わったし。
その意味では予定調和。
ただ、その全滅が、まさかアイズが「穢れた精霊」に取り込まれたことで生じるとは思ってなかったけど。
要するに、アイズこそが「囚われの姫」になる展開。
つまり、これで晴れてアイズも、ベルくんが救出して胸キュンさせる正ヒロインのポジションを奪い返した感じ。
なるほどだから本編20巻では、唐突にアイズがベルを訪ねてやってきて、またぞろ、ベルと訓練を始めたんだなぁ、と思った。
あれは、この外伝15巻でアイズの内面を描くための先見せだったんだなぁ、と感じた。
で、アイズがあの後「囚われの姫」になってしまうという流れがあるからこそ、これもまた唐突に、リューが、アイズの前に「ベルへの恋心」を勝手に完結させて、シルとともに「よよよ」としていたんだなぁ、と。
どれも、あのレベル7のアイズがまさかの「闇落ち」、助けるべき「姫」になる!というどんでん返しに向けた状況整理だったんだな、と。
そういう意味では、きっとアイズがベルくんに彼女の奥の手である「テンペスト」を見せていたことも、きっと彼女をベルくんが救済する際に効いてくる情報になるんだろうなと思った。
ということで、はい、この外伝15巻では、本編20巻の最後に記された通り、60階層でロキ・ファミリアが、敵である「穢れた精霊」にアイズが取り込まれた衝撃をきっかけに大敗した様子が描かれた。
といっても、正直、最後の大敗はすでに予告されていたので「結論ありき」の唐突な感じがしたけどね。
簡単にいうと、作者はもう早くこの先の「アイズの救出劇」を書きたくて仕方なくて、だから、いろいろと途中の描写を端折ってしまった感じがするくらい。
まぁ、勢いでロキ・ファミリアを負けさせた、といってもいいのだけど。
実際、以前のようにアイズの宿敵レヴィスのような喋るモンスターがいないので、60階層での戦いは、基本的に、フィンを中心にロキ・ファミリアの面々が、相手のモンスターの行動を含めて自問自答する場面が多くて、その分、閉塞感が半端なかった。
多分、それも含めて、戦闘描写がイマイチだったなぁ、と思っている。
裏返すと、本編の21巻でなされるであろう「アイズの救出劇」においては、「穢れた精霊」側についたアイズが、あれこれと「穢れた精霊」の意図や考えを代弁することになるのかもしれない。
しかし、なんていうか、ほとんど展開が『アルゴノゥト』をなぞってきているようで、ちょっといろいろと心配。
だって、どう考えても、本編21巻では、本巻の最後で「逆襲」を誓ったレフィーナが、宿敵wベルに頭を下げて、アイズの救出に手を貸してくれ!とするのは間違いなく。
そうなると『アルゴノゥト』のときの、兄・妹のような同盟ポジションに、ベルとレフィーナは位置づけられることになるのは必至だからw
あ、そうだ、一つ忘れていたけど、
「ロキ・ファミリア全滅!」
とあったけど、これは正確な表現ではなくて、実はこの「ロキ・ファミリア」は「派閥連合」で、フィンやティアナのようないつものロキ・ファミリアのメンバーだけでなく、椿やアミッド、それになぜかwヘグニも参加している。
いずれも60階層のアタッカーチームに加わっていたから、フィンたちとともに「生死不明」というのが正しい。
で、「生死不明」だから十分生き残っている可能性はある。
なにしろ、大抵のものは蘇生できるアミッドがいるし、何でもできるリヴェリアもいる。
もちろん、アミッドが死んでたらこの限りではないけれど、さすがに真ではいないと思うのだよね。
だから、リヴェリアがアミッドの回復を行い、今度はアミッドがリヴェリアたちの回復を行う、マインドの回復には睡眠が必要だがそれはフィンたちが代わる代わる見張りをしながらなんとかする。
どこまで60階層から落ちたかはわからないけれど、直下には「タリアの氷園」があるはずだから、そこでレストできているのかもしれない。
なんだったら、そこにゼノスが伝令役に来るのかもしれない。
あ、ゼノスといえば、そういえば15巻の冒頭でフェルズとウラノスが言っていた、
アレクト・ファミリア の レヴィナス・ダルダ
という900年以上前に活躍した冒険者のエルフって、後半でてきてないよね?
オラリオの歴史が1000年というから、多分、オラリオができてすぐの混乱期に活躍した冒険者で、間違いなく「穢れた精霊」の発端なのだろうけど。
ということは、アイズの母?を知る相手でもあるのだろうし、多分、それに伴ってアイズの父である英雄アルバート、ないしは傭兵王ヴァルトシュテインの話も明かされるのかもしれない。
ということで、本編21巻では、アイズの出生の秘密、それに伴うダンジョン誕生の秘密あたりが、ついでに明らかにされるのだろうな。
とまれ、本編21巻の「アイズ救出大作戦!」に期待。
多分、再起したフィンたちと、ダンジョンに潜ってくるベルたちの、60階層の上下からの逆襲になると思うだけど、そちらがどうなるかについては、改めて「感想2」で書くつもりw
しかしなぁ、まさか、アリア・モーリエルなんてキャラが再登場するとは思ってなかった。
思わず11巻を確認したら、ほんとに挿絵で描かれてたよw
びっくりw
まぁ、その傍らであたふたしている、当時はまだロングのポニテをしていたころのレフィーナの姿もあって、隔世の感があるなぁ、と思ったのは秘密w
13巻は、本編同様、〈学区編〉は転機の章で、傷心のレフィーナが古巣の〈学区〉に一旦戻ることで、自分を見つめ直し、精神的に飛躍する回だった。
本巻を読むと、このレフィーナの転身は、いわば外伝による主人公のスイッチのために必要な儀式だったんだなぁ、と痛感した次第。
・・・ということで、とりあえずスペース明けときます!
といっても、外伝15巻は、事前の予想通り、本編20巻の最後に唐突に記された
「ロキ・ファミリア 全滅!」
という知らせ、の経緯を説明するものだった。
要するに、本編20巻の裏話。
しかも初期の頃の外伝のように、完全に本編20巻の中身を補填するもの。
だから、なんだかこの展開、唐突だなぁ、と本編20巻で思った箇所の穴埋めがされた感じで、その意味では、本編20巻とこの外伝15巻の2冊で1冊という作りだった。
実際、最後は、60階層でロキ・ファミリアが全滅して終わったし。
その意味では予定調和。
ただ、その全滅が、まさかアイズが「穢れた精霊」に取り込まれたことで生じるとは思ってなかったけど。
要するに、アイズこそが「囚われの姫」になる展開。
つまり、これで晴れてアイズも、ベルくんが救出して胸キュンさせる正ヒロインのポジションを奪い返した感じ。
なるほどだから本編20巻では、唐突にアイズがベルを訪ねてやってきて、またぞろ、ベルと訓練を始めたんだなぁ、と思った。
あれは、この外伝15巻でアイズの内面を描くための先見せだったんだなぁ、と感じた。
で、アイズがあの後「囚われの姫」になってしまうという流れがあるからこそ、これもまた唐突に、リューが、アイズの前に「ベルへの恋心」を勝手に完結させて、シルとともに「よよよ」としていたんだなぁ、と。
どれも、あのレベル7のアイズがまさかの「闇落ち」、助けるべき「姫」になる!というどんでん返しに向けた状況整理だったんだな、と。
そういう意味では、きっとアイズがベルくんに彼女の奥の手である「テンペスト」を見せていたことも、きっと彼女をベルくんが救済する際に効いてくる情報になるんだろうなと思った。
ということで、はい、この外伝15巻では、本編20巻の最後に記された通り、60階層でロキ・ファミリアが、敵である「穢れた精霊」にアイズが取り込まれた衝撃をきっかけに大敗した様子が描かれた。
といっても、正直、最後の大敗はすでに予告されていたので「結論ありき」の唐突な感じがしたけどね。
簡単にいうと、作者はもう早くこの先の「アイズの救出劇」を書きたくて仕方なくて、だから、いろいろと途中の描写を端折ってしまった感じがするくらい。
まぁ、勢いでロキ・ファミリアを負けさせた、といってもいいのだけど。
実際、以前のようにアイズの宿敵レヴィスのような喋るモンスターがいないので、60階層での戦いは、基本的に、フィンを中心にロキ・ファミリアの面々が、相手のモンスターの行動を含めて自問自答する場面が多くて、その分、閉塞感が半端なかった。
多分、それも含めて、戦闘描写がイマイチだったなぁ、と思っている。
裏返すと、本編の21巻でなされるであろう「アイズの救出劇」においては、「穢れた精霊」側についたアイズが、あれこれと「穢れた精霊」の意図や考えを代弁することになるのかもしれない。
しかし、なんていうか、ほとんど展開が『アルゴノゥト』をなぞってきているようで、ちょっといろいろと心配。
だって、どう考えても、本編21巻では、本巻の最後で「逆襲」を誓ったレフィーナが、宿敵wベルに頭を下げて、アイズの救出に手を貸してくれ!とするのは間違いなく。
そうなると『アルゴノゥト』のときの、兄・妹のような同盟ポジションに、ベルとレフィーナは位置づけられることになるのは必至だからw
あ、そうだ、一つ忘れていたけど、
「ロキ・ファミリア全滅!」
とあったけど、これは正確な表現ではなくて、実はこの「ロキ・ファミリア」は「派閥連合」で、フィンやティアナのようないつものロキ・ファミリアのメンバーだけでなく、椿やアミッド、それになぜかwヘグニも参加している。
いずれも60階層のアタッカーチームに加わっていたから、フィンたちとともに「生死不明」というのが正しい。
で、「生死不明」だから十分生き残っている可能性はある。
なにしろ、大抵のものは蘇生できるアミッドがいるし、何でもできるリヴェリアもいる。
もちろん、アミッドが死んでたらこの限りではないけれど、さすがに真ではいないと思うのだよね。
だから、リヴェリアがアミッドの回復を行い、今度はアミッドがリヴェリアたちの回復を行う、マインドの回復には睡眠が必要だがそれはフィンたちが代わる代わる見張りをしながらなんとかする。
どこまで60階層から落ちたかはわからないけれど、直下には「タリアの氷園」があるはずだから、そこでレストできているのかもしれない。
なんだったら、そこにゼノスが伝令役に来るのかもしれない。
あ、ゼノスといえば、そういえば15巻の冒頭でフェルズとウラノスが言っていた、
アレクト・ファミリア の レヴィナス・ダルダ
という900年以上前に活躍した冒険者のエルフって、後半でてきてないよね?
オラリオの歴史が1000年というから、多分、オラリオができてすぐの混乱期に活躍した冒険者で、間違いなく「穢れた精霊」の発端なのだろうけど。
ということは、アイズの母?を知る相手でもあるのだろうし、多分、それに伴ってアイズの父である英雄アルバート、ないしは傭兵王ヴァルトシュテインの話も明かされるのかもしれない。
ということで、本編21巻では、アイズの出生の秘密、それに伴うダンジョン誕生の秘密あたりが、ついでに明らかにされるのだろうな。
とまれ、本編21巻の「アイズ救出大作戦!」に期待。
多分、再起したフィンたちと、ダンジョンに潜ってくるベルたちの、60階層の上下からの逆襲になると思うだけど、そちらがどうなるかについては、改めて「感想2」で書くつもりw
しかしなぁ、まさか、アリア・モーリエルなんてキャラが再登場するとは思ってなかった。
思わず11巻を確認したら、ほんとに挿絵で描かれてたよw
びっくりw
まぁ、その傍らであたふたしている、当時はまだロングのポニテをしていたころのレフィーナの姿もあって、隔世の感があるなぁ、と思ったのは秘密w