100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「中国シルクロード」編 カシュガル2 グレート・ゲーム

2009年03月19日 08時49分38秒 | 中国シルクロード

 前記のようにカシュガルは地政学上の要地です。19世紀末南下政策を進める帝政ロシアとインド支配を目指すイギリスはシルクロード上にスパイを送り侵攻ルートや防衛拠点に関する調査を盛んに行いました。これをイギリスではチェスに見立てて「グレート・ゲーム」、ロシアでは「影の試合」と呼びました。この諜報合戦の拠点になったのがこのカシュガルでした。 

 この諜報戦の拠点になった領事館跡地が我々の宿泊したホテルでした。写真はその旧ロシア領事館の標識です。写真を撮りそこなったのですが、昼食のレストランは、旧イギリス領事館でした。

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「中国シルクロード」編 カシュガル1

2009年03月19日 08時41分33秒 | 中国シルクロード

 カシュガルは2006年9月4日と9月30日の旅程図で見るように中国シルクロードの最西端に位置する人口35万人の都市です。そして天山南路(西域北道)と西域南道の双方の終着点の都市でもあります。ここからインド、ローマへ向かいます。

 玄奘三蔵は7世紀インドからの帰途ここカシュガルに立ち寄っています。「伽藍は数百ヵ所,僧徒は一万余人、小乗教の説を学習している」と記しています。当時は仏教が盛んだったのですね。

 「新疆にこなければ中国の広さは分からない。カシュガルにこなければ新疆に来たことにならない」という言葉があるそうです。新疆ウィグル自治区の首府はウルムチですが、もっとも新疆らしい町はここカシュガルというわけです。

 写真はこの天山南路と西域南道が合流した地点です。

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