前記のようにカシュガルは地政学上の要地です。19世紀末南下政策を進める帝政ロシアとインド支配を目指すイギリスはシルクロード上にスパイを送り侵攻ルートや防衛拠点に関する調査を盛んに行いました。これをイギリスではチェスに見立てて「グレート・ゲーム」、ロシアでは「影の試合」と呼びました。この諜報合戦の拠点になったのがこのカシュガルでした。
この諜報戦の拠点になった領事館跡地が我々の宿泊したホテルでした。写真はその旧ロシア領事館の標識です。写真を撮りそこなったのですが、昼食のレストランは、旧イギリス領事館でした。