この写真はクシマではなく東隣のベナン共和国のギガ要塞博物館で見たものですがアシャンティ王国の言い訳も同じだと思われるのでこの際紹介しておきます。
この文章の意味は「アフリカの王たちは奴隷交易を初めから積極的に行ったのではないが、結果的には莫大な利益を上げた」ということのようです。前回紹介したようにこの弁解は事実と異なるものです。しかしこのような言いわけが書かれているところをみると一定の説得力を持っているのでしょうね。そのためアシャンティ王の末裔が現在も一定の権力を持っているのかも。もちろん5次にわたる対英国戦争も大きな要因でしょうが。
なおアシャンティ王国での奴隷とヨーロッパ列強に売り渡された奴隷とは境遇にかなりの差があったようです。すなわちアシャンティ王国での奴隷はめったに虐待はされず虐待する者はかえって社会から軽蔑されました。また結婚もできその財産は子供に受け継がれるようにアメリカ大陸での処遇に比べ人道的であったと、ウィキペディア(英語版)は記述しています。なおこのことについては後日ベナン共和国の紹介の時に再度述べるつもりです。