100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「西アフリカ」編 ベナン共和国 奴隷街道5

2011年03月27日 08時16分34秒 | ベナン

 この海岸で子供たちが奴隷交易について勉強をしていました。

 奴隷交易はポルトガルが先鞭をつけたのですが、一番利益を得たのはイギリスでした。そして最初に奴隷交易を禁止(1807年)したのもイギリスでした。そのイギリスで最も利益を得たのはビートルズの発祥地で有名なリヴァプールでした。奴隷交易の黄金時代、この交易に従事したヨーロッパの船のうち、40%以上がリヴァプールの船主でした。このリヴァプールで1999129日、市参事会は、大西洋奴隷交易のなかでこの町が果たした役割を正式謝罪する決議を満場一致で採択しました、そして2007年に奴隷交易をテーマとする世界初の博物館、「国際奴隷貿易博物館」がオープンしました。(「大英帝国という経験」p173174

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「西アフリカ」編 ベナン共和国 奴隷街道4

2011年03月27日 08時11分35秒 | ベナン

 当時はもちろんこのような門(帰らずの門)があったわけはありませんが、奴隷たちはここを通って乗船しました。

アフリカからのアメリカへの奴隷の数は諸説ありますが、最新の説は1050万人~800万人のようです。16世紀のアフリカ全体の人口は5500万人と推定されているのでその悲惨さは想像を絶するものがあります。なおその流失先の地域は、ブラジル38%、英領カリブ18%、仏領カリブ17%、スペイン領アメリカ16%、英領北アメリカ4%と推定されています。ブラジルが断然トップですね。

 アメリカ合州国の前大統領ブッシュがブラジルの大統領と面談した時、「ブラジルには黒人がいますか」と発言し側近をあわてさせた話は、イギリスの「首相ブレアと共に」を“with he”(正しくは”with him” 蛇足)と発言して失笑をかった話と共にちょっと有名ですね。

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