ベレンティの近くで広大なサイザル麻の畑を見ました。サイザル麻は船舶用のロープや漁網、住宅の高品質の床材、最近では自動車内装材として注目されています。
この畑を見て現地ガイドのオリヴィエさんは「ここは元々バオバブの木があり自然豊かなところだったがフランス人がこのようにサイザル畑にしてしまった」と憎々しげに話しました。どうもこのオリヴィエさんもスルーのガイドのマミさんも旧宗主国フランスに反感を持っているようでした。二人ともマダガスカルがこのように貧しいのはフランスのせいだと言っていました。オリヴィエさんの祖父は独立戦争の闘士だったようです。ベレンティ保護区も、1月18日に紹介したカメレオンファームもこのサイザル畑もフランス人の所有です。いまだにフランスはマダガスカルに強い利権を持っているようです。