「米欧回覧実記」(p327~329)は「此府(ナポリ)ニ高名ナル名勝三アリ」として「其一ハ『モンヴェスヒウキ』ノ噴火山(ヴェスヴィオ火山)アリ」、「其二ハポンペイ」、「其三ハ珊瑚ノ細工、当府ノ名産ナリ、市街樝(のき)ヲ比シテ、珊瑚ノ細工ヲ売ル」と記しています。
今回の旅行では「珊瑚」の細工を売っているのは見かけませんでした。
そこで「ポンペイの遺跡」を紹介します。
紀元79年ヴェスヴィオ火山噴火によってナポリ近郊の当時2万人のポンペイは火山灰に埋もれ2000人の死者を出し廃墟になりました。長い間忘れ去られていましたが、1748年に本格的な発掘が行われ始め、現在も続いています。
写真は「フォロ」(広場)です。古代ギリシア、ローマの都市には必ずある市民生活の中心的公共広場です。ギリシアでは「アゴラ」です。この「フォロ」は日本語にもなっている「フォーラム」の語源です。
正面の山が「ヴェスヴィオ火山」です。「桜島」と似ていますね。正面の建物がジュピター神殿、左がアポロ神殿です。