写真はイギリスのヴィクトリア女王(1837から1901)の像です。何故マルタに?マルタはナポレオン没落後イギリスの支配下に置かれたのです。イギリスから独立してマルタ国になるのは1964年、その後マルタ共和国になります。したがって公用語はマルタ語と英語です。この二つの言語を話すのがマルタ人というわけです。なおマルタ語はアラビア語の変種だそうです。面白いのはマルタには英語の語学学校が沢山(約40)あり世界各国からの語学留学生が多数いるそうです。勿論日本からも。
ナポレオンに追い出されてからのマルタ騎士団は世界各地を転々としますが、現在は本部としてローマに建物一棟を保有して、建物はイタリアから治外法権を認められています。国連は「オブザーバーとして参加するために招待を受ける実体あるいは国際組織」として取り扱っています。マルタ騎士団は約94カ国と外交関係を持ちますが日本は国として認めていません。現在の正式名称は「ロドスおよびマルタにおけるエルサレムの聖ヨハネ病院独立騎士修道会」です。病院の名前が付いているのは最初の成り立ちが十字軍ならびに巡礼者の病人看護が目的だったからです。 この病人看護についてはlonely planetは皮肉にも医学の知識はアラブからのものだったと記しています。