前回前々回紹介した228事件で批判の対象であった国民党政権の当時の総統は蒋介石(1887~1975)でした。その後、中国共産党に敗北して1949年に台湾に逃亡して戒厳令の下で独裁政治を敷きます。その蒋介石の記念館が台北にあります。「中正記念館」です。「中正」は蒋介石の別名です。その蒋介石の評価をめぐって台湾の民主化が進むにつれて変化があります。228事件の犠牲者遺族らは蒋介石を神格化するこの記念館に疑問を持っています。政党結成が合法化され国民党から民進党に政権が移ったとき2007年「中正記念館」の名称は「台湾民主記念館」に変わりました。ところが2008年政権を奪還した国民党は名称を元に戻しました。しかし昨年政権を取り戻した民進党蔡英文氏はこの記念館の見直しを進めています。2月28日の朝日新聞は「開館・閉館時に流れていた『蒋公記念歌』の放送をやめ、蒋氏の人形や文具などを土産店から撤去」と報じています。
写真はこの記念館の「蒋介石像」です。仰ぎ見るようになっています。何かを象徴しているようですね。
なお朝日新聞2月27日は228事件について「『二・二八』解釈 中台の火種」という見出しの記事を載せています。