今回のアメリカ旅行帰国後シャーロッツビルでリー将軍の像の撤去問題をめぐって事件が起きました。この事件で私は南北戦争はアメリカでは過去の歴史ではなく現代の問題でしかも非常にセンシティブの事柄であるということを、いまさらながら知ることになりました。多分シャーロッツビルのことがなければこの「ストーンマウンテン・パーク3」は書かれなかったでしょう。以下、帰国後知ったことをいくつか紹介します
まず、このパークの公式のリーフレットにはレリーフについての記載が全くありません。1213頁の大冊lonely planet ”USA”には「ストーンマウンテン・パーク」の記述すらありません。日本のガイドブック「地球の歩き方」は730頁ですがちゃんと記載があります。
このレリーフ工事は1923年に始まり途中中断があり1964年に完成します。この土地の最初の所有者が白人至上主義者のグループでもっとも過激な“K・K・K”のメンバーであったことからもこの工事に”K・K・K”が深く関与していたことは明らかです。
そして現在撤去運動があります。
1963年公民権運動の指導者キング牧師(次回紹介)がかの有名な"I Have a Dream"の演説で"let freedom ring from Stone Mountain“とストーンマウンテンに触れていることから彼の像をここに作るという計画もあります。
さてこの写真ですが、現地の日本人ガイドがわれわれに配ったリーフレット(アクセスジャパン作成)のスクラップです。これは完全に南部側の正当性の主張ですね。奴隷制度について一言もありませんね。この日本人ガイドは変わった人のようで「先の大戦はアメリカの公民権運動までこじ開けた」「日本は白人支配からアジアを開放した」と書かれたリーフレットも配りました。
なおこの日本人ガイドは特定の主義主張を広めるためのボランティア団体のメンバーか、と思い念のため帰国後旅行会社に問い合わせたところ、普通の商取引の契約とのことでした。