最近トランプアメリカ政権がイラン産原油輸入の完全停止を世界各国に求めていることが話題になっています。日本政府のこれに対する態度が注目されます。
そこで私が思い出すのは1953年の「日章丸事件」です。イランではそれまでイギリスのアングロイラニアン石油会社が石油の利権を独占しイラン国にはほとんどその利益は還元されていませんでした。そこでアングロイラニアン石油会社の国有化が1951年に宣言されました。そこでイギリスを中心にして世界的(昔風にいえば帝国主義諸国が)なイラン石油のボイコットになりました。そのような国際情勢下で出光興産がイラン石油の買い付けを1953年に「日章丸」を派遣しておこないました。
「日章丸事件は、日本が敗戦後の長い占領時代を終えたことを象徴する出来事でもあった。新聞には、これがイランと日本の独立の気概を表すものだという賞賛の投書がよせられました。****この事件はアメリカの介入政策とは対極にある日本の姿勢を明らかにし、その後の日本の中東諸国との関わりに一つの教訓を与えるものだった」(「宮田律著 物語 イランの歴史」p162 164)
当時は不十分な独立(半独立)とはいえ特に独立直後であったため「主権国家」であることを強く世界に誇示したいが為、出光の行動を日本政府が黙認?したのではないかとは私の妄想。
さて今回、業界、安倍総理は
写真はネットからの借用。