イングランド(イギリスではない)の国教会は2大管区に分かれていて北部はヨークにあるヨークミンスター(ヨーク大聖堂)の管轄下にあります。そのヨークミンスターを訪れました。もちろんこの教会はもともとカトリックの教会でした。ところが16世紀に始まった宗教改革で教会内部のカトリック的なものは徹底的に破壊されてしまいました。最終的なダメ押しは1644年のクロンウェルの侵攻でした。
そこでわたくしは現地ガイドにカトリック的な物が残されてはいないのかと尋ねました。するとマリア像が二つ残されてといって別室に案内してくれて写真のマリア像を見せてくれました。ここからは二人だけの会話なので英語はほとんどわからないわたくしなので、この生き残った経緯はほとんどわかりませんでした。日本に帰って調べればわかるだろうと安易な気持ちもあったような気がします。帰国して調べてみました。ウイキペディア(日本語版、英語版)などのネット情報も、ガイドブックなどの書籍にもこのマリア像の紹介は見つかりませんでした。ウイキペディアに以下のようことが記載されていますが、マリア像と関係があるかどうかはわかりません。
「ヨークはオリバー・クロムウェル軍に包囲され降伏したが、トーマス・フェアファクスが大聖堂へのさらなる危害を阻止した」
というわけで、このヨークミンスターのマリア像はあまり知られていない存在のようです。御承知の方がいらっしゃいましたら、お教えください。
キリスト教に不案内な方のためちょっと(注)。 カトリックにはマリア像は絶対不可欠。わたくしはいつもカトリックはマリア教に変名すれば、と。一方プロテスタントは偶像崇拝禁止の立場から絶対ダメ。