写真右上は旧共産党本部です。こんなところが観光スポットになっているのが面白いですね。
写真左は聖ニコラス・ロシア教会です。カトリックの場合世界中のカトリックをヴァチカンが一元管理していますが、ロシアやブルガリアなどの東方正教会は同じ宗派でありながら国ごとに独立した自治を持ちます。ロシア正教会のアイデンティを守ろうと、1913年ロシアの外交官、セモントフスキ・クリロの命により建設されました。大使館員と少数のロシア人のため。現在信者はごく少数のようです。
2010年のモンテネグロ旅行の時の現地ガイドマリアさんの話を参考のため紹介しておきます。ガイドブックにモンテネグロ人の70%がセルビア正教徒であると書かれています。そこで彼女にセルビア正教徒であるかを尋ねました。イエスと答えて注釈が入りました。モンテネグロは2006年にセルビアから独立しばかりなので今はまだセルビア正教徒ですが、間もなくモンテネグロ正教徒になるはずです。
写真右中は国会議事堂前にあるロシア皇帝アレクサンダル2世(1818~81)の騎馬像です。解放者記念像と呼ばれています。というのはアレクサンダル2世は、露土戦争の勝利でブルガリアをオスマントルコから解放した英雄というわけです。台座には「我が兄弟、解放のため」という碑文が刻まれています。しかしロシアでは専制君主であったことは間違いなく、ヴ・ナロード(人民の中へ)を合言葉に生まれた「ナロードニキ」と呼ばれた革命派の一派のテロリストの一人27歳の女性ペトスカヤに1881年に暗殺されました。
写真右下は5000人を収容するバルカン半島最大の寺院といわれているアレクサンドル・ネフスキー寺院です。ブルガリア独立のきっかけとなった露土戦争で戦死したロシア兵のために建てられた大聖堂です。1882年から40年の歳月をかけて建設されました。
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