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「臨時特別」編 3・1朝鮮独立運動100周年記念に思う1

2019年02月28日 08時04分22秒 | 時評

 

 明日は3・1朝鮮独立運動100周年記念日に当たります。私は2011年3月31日~4月11日に韓国をパックで旅行をしました。それをこのブログに紹介しましたが、その一部を抜粋して100周年記念にあわせて再録します。

「日本と韓国の関係は特別です。日本が韓国を不幸にした関係、韓国から先進文化を学んだことなどです。日本人が韓国旅行をするのは、イギリスやリビアなどに旅行をするのとは全く意味あいが違います。違いがあるべきです。

 ところが、今回の旅行は一般的な2,3日ではなく、10日間という比較的長いパックツアーであるにもかかわらず韓国と日本との関係を示すところにはほとんど案内されませんでした。意図的にそのような歴史的な場所への観光が削除されているようでした。」

「意図的に削除されと思われる代表的な場所がソウルにあるパゴダ(タブコル)公園です。ソウルの仁寺洞(インサンドン)商店街の隣り合わせにパゴダ公園があります。この商店街には1時間以上の散策の時間を与えながら、パゴダ公園への案内にはありませんでした」

「1919年3月1日、ソウル(のパゴダ広場)で宗教・文化界の名士数十名による『独立宣言』を発表し、学生・市民を中心に『独立万歳』トンニンマンセをさけぶ示威行動をおこなった。独立運動は軍事弾圧を受けながら全国に広がった」(実教出版高校世界史Bp180)

「そうなんです、パゴダ広場は日本からの独立運動の発祥地なんです。何故、この場所への案内が無いのです」

「 現地ガイドとのトラブルで現地手配会社、韓飛旅行社の常務理事の高さんと話をしていた時、彼は「日本人は3・1運動なんか知りませんよ」といいました。日本人として、はずかしく思いながら一方では、何故韓国人は、現地手配会社は、積極的に3・1運動、パゴダ公園を日本人に紹介しようとしないのかと不満と寂しさ悲しさを感じていました。そして日本の旅行会社にも。

 日本人の一人として言っておきたいことは日本には前回紹介したように高等学校に歴史教科書にも3・1運動についての記載があります。また韓国からも批判を浴びているかの悪名高い扶桑社の中学校用歴史教科書「新しい歴史教科書」ですら3・1運動との名前こそありませんが「日本は韓国内の反対を、武力で抑えて併合を断行した。***民族の独立を失うことへのはげしい抵抗がおこり、その後も、独立回復の運動が根強く行われた」(市販本 新しい歴史教科書2001年版p240)と書いています」

「最初に日本人が韓国旅行をする場合は特別の意味が有るべきだと述べました。そしてドイツの元大統領ヴァイツゼッカーの言葉も紹介しました。しかし、日本と韓国の関係するところは意図的に削除されていました。私はその意図とは韓国人が日本人に「おもねる」、いや日本人のお金に「おもねて」いると思いました。すなわち日本人の感情を害する所と思われるところは削除して気持よくお金を使わす狙いがその意図であると思いました。

 買物通りに隣接するパゴダ広場の案内をしないこと、李舜臣のドラマはNHKでは放映されないという現地ガイドの話、「3・1運動を日本人は知らない」、「安重根記念館はツアーコースには今後とも入らないだろう」という現地手配会社の高さんの話などがありました。しかしこれらは一般の日本人の知識、感情をかなり誤解しているようにも思いました。

 しかし、同時に韓国人の感情に「日帝時代の嫌な思い出」を消したいという思いもかなり強くあるように思いました。鎮海チネの帝皇山公園、明成皇后追悼碑の削除、パゴダ公園が2009年度観光公社のパンフレットからの削除などでわかります。日本人の私がこのような韓国人の感情にとやかく言うことはできませんが、歴史的事実は消すことはできないということはできるかもしれません」

朝日新聞の記者であった小林慶二氏はその著「観光コースでない韓国」で以下のように述べています。

 「***ソウル特派員を突如命じられ、赴任直後、歴史知識の無知をののしられた経験がある。韓国人は、謝罪するどうかはともかく、日本人が過去の歴史を学ぶことを望み、そうしようとしない日本人に不信と苛立ちを隠さない。(私注 観光客には『お金』のためにそうしない)いまだに60%を越す『日本嫌い』は、具体的な経験より、日本人の態度への不信である」(p13)

また次のようにも述べています。

 「2006年、修学旅行や研修旅行で韓国に行った学生は184校、2万3千198人に及ぶ。若者に国境の壁は薄く、友人や思い出をつくって帰ってきた学生は少なくないだろう。だが、その友情が長続きするかどうかは疑問が残る。一方は過去の歴史を熟知し、片方はほとんど無知という、まったく違った土台の上につくられた友情だからだ」(p12)

 このことは学生だけのことではありません。日本からの一般の韓国ツアー参加者の大部分がそうです。

「 韓国の旅行関係者にお願いしたい。明成皇后殺害、3・1運動、朝鮮語学会事件、柳寛順、安重根、李舜臣などの話をして嫌な感情を抱く日本人はほとんどいません。柳寛順にいたっては感動で涙する人が大部分でしょう。これらの話からもっと、もっと日韓の歴史を知り真の友好を深めたいとの旅行リピーターが増えること請け合いです、そして日韓の友情と友好がいっそう深まること請け合いです。」

「 日本の旅行関係者にお願いしたい。韓国旅行関係者と話をして「歴史知識の無知をののしられ」ないような韓国ツアーコースを作ってください。どうですか「日韓友好を目指す歴史とグルメのツアー」はどうですか。リピーターが増えること請け合いですよ」

写真はパゴダ公園にある銅版レリーフです。1993年の韓国の学校生徒への調査の「尊敬する歴史上の人物」の女子生徒でのトップがこのレリーフの人物「柳寛順(ユグアンスン)」です。ちなみに3位はヘレン・ケラーです。朝鮮のジャンヌダルクと呼ばれています。彼女はこの3・1独立運動に参加し逮捕され死亡しました。10代の生徒でした。詳しくは、2011年4月30日、5月3日をご覧ください。

 

 


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