ホーチミンから北西に70㎞のクチを訪れました。クチの地下には延長250㎞ものトンネルが網の目のように張り巡らされています。これについて伊藤千尋は「観光コースでないベトナム」で「ホー・チン・ミンはベトナム戦争初期に『今はバッタと象の戦いでも、あすは象がはらわたをえぐりだされるだろう』と語った。しかし、兵士たちはバッタどころかアリのような暮らしをするようになった。****米軍のひざもとで戦った南ベトナムの解放軍兵士はアメリカという巨象を相手として戦いの中で、まさにアリになった」(p188)と紹介しています。そうですこの地下トンネルはアリになった南ベトナム解放軍の基地だったのです。
トンネルは非常に狭く、たくさんの外国人もいましたが、彼らは中に入ろうとしません。我々日本人だけか中に入りました。太ったフランス人女性に半分になって中に入りなさいとからかってみました。ごめん。
写真下はトンネルから顔を出した兵士です。
ちょっと蛇足を。アメリカ軍がヴェトナムに落とした爆弾は第2次世界大戦で全世界に落とされた爆弾の量より多いそうです。(観光コースでないベトナムp26) その上に枯葉剤の被害がありました。「ベトちゃん、ドクちゃん」という結合双生児の話は有名ですね。
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