レオンからルーゴに向かうサンティアゴ巡礼道(2009年3月29日地図)にセブロイ村があります。
「地球の歩き方」(p385)には少し微妙な言い方でセブロイを紹介しています。「スペイン北部には今もケルト遺跡やケルト文化の名残が見られるが、その一つがセブロイに残る独特な形をした家屋だ。ケルト遺跡を思わせる円形の低い石壁に粗朶葺きの屋根を載せた家々には、つい最近まで人が住んでいたという」(アンダーラインの部分に注目)
この本より詳しい”lonely planet” にはこのセブロイについて記載がありません。そして次のようなことが書かれています。
「多くのガルシア人(注)は自分たちの先祖はケルト人だと信じているがそれは19世紀ロマン主義のナショナリスト(民族主義者)の創作であるかなり疑わしいガルシアケルト起源説である」(p536)
としてみると、このセブロイもこのナショナリストの創作ではないかと私は疑っているのですが。
しかし、まずはその家屋を写真で。
(注)ガルシア人とはサンティアゴ・デ・コンポステラを州都とする地方の人たちで独自の文化と言語を持ちます。したがってガルシアナショナリズムなるものが存在します。歴史教科書の問題で最近も中央政府との対立がありました。ついでに余談話を一つ。キューバの元首相カストロのルーツはここガルシア地方です。村の名前にカストロというところがあります。
Fengdanコメントありがとうございました。1万5千年前にこんなすばらしい絵を書いていたのですね。
中谷さんお久しぶりです。立派なパンフレットを期待しています。なお中谷さんは現職の添乗員です。デスクワークもしているのですね。
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