一見、トレヴィアですが意外に深い意味のあることに出会うことがあります。2010年にマケドニアを訪れた時住宅街をぶらぶらしていた時、アレクサンダー!と呼ぶ声が聞こえました。その先には女の子がいました。(写真上)どうやらこの女の子の名前がアレクサンダーのようです。びっくりしました。女の子の名前がかの歴史的なアレクサンダー大王の名前と同じだとは。
どうやらこれには深い意味があるようです。
マケドニアは隣国ギリシアとの間に国名をめぐってトラブルがあります。ギリシアの言い分は、「マケドニア」という国名は、かの有名なアレクサンダー大王の古代マケドニアの名称の僭称というわけです。そして自分たちギリシアがマケドニアの正当な継承者と主張しています。そこで1991年にユーゴスラビア連邦より独立した時の国連加盟時の呼称は「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」でした。
しかし「マケドニア」は自分たちがアレクサンダー大王古代マケドニアの正当な継承者と本気で思っています。首都スコピエの中心部にあるアレクサンダー大王広場建設予定地がありました。(写真下)アレクサンダー大王像もここに作られる予定とのことです。
現地ガイド・ミランさんにあなたはアレクサンダー大王の後裔だと信じていますかと聞いてみました。もちろんとの返事でした。
ワインの名前もアレクサンダーでした。マケドニアで飲んだワインはすべてこの銘柄でした。(写真下)
というわけで「マケドニア」と「ギリシア」とはいずれがアレクサンダー大王の正当な継承者めぐっての対立があります。
国名に関しては2018年に両国が「北マケドニア」とすることで合意しました。
アレクサンドリアが女性名、アレスサンダーは男性名です。ふつうにはアレックスの呼び名で男女同じに呼びます。