トルファンは世界でも有数の低地にあり、夏の気温は46度、冬は-28度になるところです。年間降雨量は20mmほどです。しかし低地にあるためか紫外線の量が少なくここに住む人たちは色白で美人が多いとは添乗員の中山さんの話です。
そこにある火焔山は1つの特定の山でなく東西100km、南北10kmの山地全体を指します。そこに6世紀から12世紀に造られた仏教石窟ベゼクリク千仏洞があります。左に見える樹木のところには小川が流れ一種のオアシス状態になっています。石窟を開くための人たちには水が必要なので必ず何処の石窟でも近くに水が流れていました。
トルファン盆地にある火焔山は孫悟空の活躍する「西遊記」で馴染み深いところです。燃え盛る火焔山に行く手をさえぎられた三蔵法師一行は孫悟空が奪い取った芭蕉扇でその火を消したことで有名です。8年前にも見たのですが、幾分火色(赤み)が薄くなっているように感じました。
今回ここで恥ずかしい大失敗をしました。前回ここは全くの無人の野でオシッコをすればジュンと一瞬に蒸発するのではないかと思いやりました。今回もそれを楽しみにしていました。ところが今回このビューポイントに建物が出来ており観光客がたくさんいました。そこで山に出来るだけ近づき見えないところへ行きやりました。ところが見つかり咎められました。そこに現地ガイドの王さんが現れ助けられました。アアー恥ずかしい。
宿泊したバインブルグの村の近所もすばらしいところでした。川向こうに見える小さな点々は羊でその上に見えるのはパオです。 同行の方から次のようなメールが入りました。
「まずはやはりバインブルグですね。胸につまるような美しさ…この景色を見ることできたということ一生の宝だと思いました。いつまでも変わらずにいてほしいと思うけれど、それは身勝手なこと?近代化以前の日本だってそれは美しいところだったでしょうから。山田さんの故郷の岡山だって…トーマス.クックが明治期に瀬戸内を訪れて"数々の水辺の景色を見たけれどこんな美しい景色は見たことがない"と讃えたそうですからね。美しさというのは危ういものですね」
白鳥について質問があったので添乗員の中山さんの文章をそのまま転記します。
「新疆内に生息する白鳥数は約2万羽とされ、年間15%ずつ増加している。中でも、70年代には数百羽だったバインブルグの白鳥は、環境保護に力を入れているおかげで、現在1万羽が確認されている」
なおこの時期に白鳥はこの地域から飛び去り(どこへ?)いないことが多いそうで現地スルーガイドの王さんは運がよかったと言っていました。