私はホテルについてはほとんど興味がなくこのブログでも紹介したことはないと思います。ところが今回のツアーは9日で19万8千円という格安にもかかわらずホテルの部屋が立派で少しびっくりしました。そこですこし紹介します。日月潭でのホテル「サン・ムーン・レイク・ホテル」です。このような畳の部屋がありました。全体のスペイスも私の住む住宅より広いようでした。
台中の近くにある「日月潭」というダム湖のクルージング途中下船して三蔵法師の遺骨が納められているという「玄奘寺」(後日紹介予定)を訪れました。そのとき仏教関係の書物、DVDを持ってきて無料だというのでこの写真の人(右)からたくさん頂きました。ぜひ写真をということで彼のカメラに写りました。そこで私も私のカメラに写しました。
花蓮から高雄へは特急列車「自強号」での5時間12分の旅でした。向かいに座ったのが若い台湾の学生でした。左の方は同行者です。たわいのない会話しましたが、かなり流暢な日本語でした。日本語の勉強は?の質問には、日本のアニメとの答えでした。私のような世代の人間には(私個人だけかな)想像を絶する答えでした。
前述のように台湾の人は親日的な人が多いということもあってか何人かの人から話しかけられることがありました。
平渓線の瑞芳駅でのことです。構内で突然話しかけてきた人がいました。戸惑っていると「教育勅語」を暗誦し始めました。びっくりしていると片隅に日本人案内所と書かれたところがありました。年を聞くと86歳ということでした。このような親日は悲しいですね。尤も安倍、稲田、籠池のような方たちなら大喜びだったでしょうね。怖いですね。
余談話ですが、最近、「愛国心」「非国民」という言葉で人を評価しようとする風潮があるようです。今回の旅行中雑談で私がNHKの紅白歌合戦を見たことがないと話したところ「非国民」と言われました。(勿論冗談だったと思いますが)ネット上などでは辻元清美さんは北朝鮮から金をもらっているから云々。沖縄県知事翁長氏は中国よりだから云々。「非国民」というレッテルを貼りその人の行動を断罪しようとする風潮です。「愛国心」「非国民」で日本を戦争に駆り立てた風潮の再来のような気がします。怖い!
前回前々回紹介した228事件で批判の対象であった国民党政権の当時の総統は蒋介石(1887~1975)でした。その後、中国共産党に敗北して1949年に台湾に逃亡して戒厳令の下で独裁政治を敷きます。その蒋介石の記念館が台北にあります。「中正記念館」です。「中正」は蒋介石の別名です。その蒋介石の評価をめぐって台湾の民主化が進むにつれて変化があります。228事件の犠牲者遺族らは蒋介石を神格化するこの記念館に疑問を持っています。政党結成が合法化され国民党から民進党に政権が移ったとき2007年「中正記念館」の名称は「台湾民主記念館」に変わりました。ところが2008年政権を奪還した国民党は名称を元に戻しました。しかし昨年政権を取り戻した民進党蔡英文氏はこの記念館の見直しを進めています。2月28日の朝日新聞は「開館・閉館時に流れていた『蒋公記念歌』の放送をやめ、蒋氏の人形や文具などを土産店から撤去」と報じています。
写真はこの記念館の「蒋介石像」です。仰ぎ見るようになっています。何かを象徴しているようですね。
なお朝日新聞2月27日は228事件について「『二・二八』解釈 中台の火種」という見出しの記事を載せています。