阿里山森林鉄道は日本植民地時代の1906年から1914年にかけて森林資源輸送のため建設されました。日本の神社建設の木材もこの鉄道から運ばれました。1920年からは旅客運送も行われるようになりました。現在事故の多発などにより一部運行が停止になっています。写真はこの鉄道で最大の駅、奮起駅です。
写真が不鮮明ですが拡大すればすこし分かります。1919年建立ですね。シャム王(現タイ)の寄贈があったとも書かれています。
以前にも(2016年6月30日)紹介しましたが、日本植民地時代の建物などは韓国では取り壊すというのが基本的のようですが、ここ台湾、中国(旧満州地域)では保存利用するというのが一般的なようです。しかし時代とともに老朽化が進み消滅しつつあるとは最近の朝日新聞の報道です。
最近トランプアメリカ政権がイラン産原油輸入の完全停止を世界各国に求めていることが話題になっています。日本政府のこれに対する態度が注目されます。
そこで私が思い出すのは1953年の「日章丸事件」です。イランではそれまでイギリスのアングロイラニアン石油会社が石油の利権を独占しイラン国にはほとんどその利益は還元されていませんでした。そこでアングロイラニアン石油会社の国有化が1951年に宣言されました。そこでイギリスを中心にして世界的(昔風にいえば帝国主義諸国が)なイラン石油のボイコットになりました。そのような国際情勢下で出光興産がイラン石油の買い付けを1953年に「日章丸」を派遣しておこないました。
「日章丸事件は、日本が敗戦後の長い占領時代を終えたことを象徴する出来事でもあった。新聞には、これがイランと日本の独立の気概を表すものだという賞賛の投書がよせられました。****この事件はアメリカの介入政策とは対極にある日本の姿勢を明らかにし、その後の日本の中東諸国との関わりに一つの教訓を与えるものだった」(「宮田律著 物語 イランの歴史」p162 164)
当時は不十分な独立(半独立)とはいえ特に独立直後であったため「主権国家」であることを強く世界に誇示したいが為、出光の行動を日本政府が黙認?したのではないかとは私の妄想。
さて今回、業界、安倍総理は
写真はネットからの借用。
ご来光を見た後朝食に豆乳だけを頂き、その後、阿里山森林遊楽区を散策しました。「範囲は1400ヘクタール、海抜は2000mから2700mにあたり、5つの景観、8つの風景、そして深遠なる林業文化により世界にその名が知られる」(行政院農業委員会林務局のリーフレットから)
写真は「三代の木」です。「三代の木が同一の根から生えている。枯れても再生する生命の伝承」(リーフレット)