年末帰省して、「実家って寒いよなあ」と思った方、いらっしゃるでしょうか。
うちも去年までそうでした。
築37年の一戸建て、関東だけれど、めちゃ寒い!
でも。
昨秋に断熱リフォームをして、少なくとも、暖房をつけたらつけた分だけあたたまるようになりました☆
それまでは、一日中エアコンであたためていても足下は常にきゅーんと冷えていて、顔あたりはポッポするのに膝から下が冷える、という、いかにも体に厳しい環境でした。
年末帰省の際は毎年、冬の山小屋に行く覚悟。
でもって、若い我々は集合住宅住まいで、冬、寒いってことはほとんどないのに、高齢の親がこんなに厳しい環境で気の毒に・・、と思っていました。
断熱リフォーム後は、スリッパなしで過ごしても、ほとんどつらくないです。
(両親はスリッパ派なので効果を感じにくいかもしれないけれど・・)
日中晴れていれば、暖房を切っても大丈夫なくらい。
リフォーム前は、秋の時点でも足下が冷たくて、断熱リフォームをするのと同時に、フローリングの上からコルクマットを敷こうかと計画していました。安いし簡単だし、すぐにでも、と思っていたくらいです。
リフォーム後は(ホットカーペットをほぼ全域に敷いているせいもありますが)、コルクマットはなくてもいいかな?と思えるほど。
床下断熱リフォーム、寒いおうちにお住まいの方にはかなりおすすめなので、最後まで記事にしていきたいと思います。
(DIYでやろうという方はあまりいないかもしれませんが・・・)
まずは床下の構造の復習。
|
床下は、こんな感じで細い木(根太)と太い木(大引)が縦横に組んであります。 この図では同じくらいの間隔に見えますが、根太の方が間隔が狭く、大引きは間隔が広いです。
|
|
床下からの見た目はこんな感じ。(写真借り物です) 束柱には、根がらみという薄板がうちつけてあります。
この根がらみ、家をたてるときに、束柱を仮固定するために役立つもののよう。 家が建ってしまえば、上からの重さもあり、この根がらみは必要なし。 「多少耐震が期待できる」、という説もありますが「屁のつっぱりにもならない」という説も。 (確かに、ペラペラの薄い板を釘数本で打ち付けてあるだけのものが、耐震効果があるとは思えない・・) 床下の通風の観点からはよくない、とも。
|
|
実家の床下の根がらみは、こんな風になっていました。 赤い四角形が束柱、赤線が根がらみです。 あと、黄色い線は、コンクリートの基礎で、ごく小さい間口(60cmくらい?)から行き来できるようになっています。
いろいろ説のある根がらみですが、床下で作業する場合は、当然ながらとっても邪魔。 頼んだ業者さんは、最低限の取り外しで済ませ、再度取り付けてくれたようですが、私が自分でやったキッチン床下については、根がらみはすべて外してしまいました。
もし完全にDIYで作業するつもりならば、根がらみはすべて撤去した方がだいぶ楽だと思います。
|
|
さて、これが実際の実家の床下。 大引と大引の間に1枚、薄板が打ち付けてあります。グラスウールを固定するための板のようです。 今回グラスウールを剥がすにあたって、一番懸念していたのがこの板でした。
・グラスウールを剥がすのはともかく、板もとらないといけないよね? ・狭い床下で板を剥がすのはめちゃ大変なのでは?? ・あと、グラスウールって、微細なカケラが襟元などでチクチクするというし・・・。
と心配して、リビング・ダイニングについては、グラスウールはがしは今回は業者さんにお願いしてしまいました。 で、そのあと自分でキッチン床下を剥がして、あと断熱材を施工してみて分かったのですが、
・グラスウールを剥がすのは結構簡単 ・グラスウール押さえ板は、つけたままでいいし、あった方が断熱材の固定にも便利 ・確かにグラスウールを扱うと結構チクチクする。即座に風呂に直行できるよう、お風呂を沸かしてから作業開始するといいかも。
ということでした。 自分でやってやれないこともなかったなー。そうしたらもうちょい節約できたかも、と思いました。 (実際業者さんは、板にはノータッチで剥がすのだけ、ささっと2-3時間で済ませてしまったとのこと。 え?板はつけたまま?と電話して確認したら、板は撤去する必要がある場合はあとでとります、と言っていました) 依頼する前に、すべての作業をひととおり自分でやってみて、大変さなどを検討してからすればよかったかな、というのが反省点です。
|
|
これが、グラスウールを剥がしたあと。 この状態で、リビング・ダイニングについては防カビ処理をしてもらいました。
キッチンについては、自分ではがしたので、防カビ処理はなし。 (目立つカビはなかったです)
|
|
こちらはキッチンのグラスウールはがし中の私の勇姿(?)。 キッチンは、点検口も大きく、むしったものを地上で受け取ってもらうことが出来ました。 このとき、キッチン換気扇はつけないでおき、開口部には透明ビニールをかけておく方がいいです。 上から排気することで、床下のホコリが吸い上げられて部屋中に降り積もることになります。
奥まったところを自分でやる場合は、ゴミ袋に詰めながら作業し、ほどほどの大きさで口をしばる、ということになると思います。 特に基礎コンクリートの部分の開口部が信じられないくらい小さいので、大きな袋パンパンにしてしまうとそこの通過に手間取ります。
|
|
こちらは業者さんにとってもらった断熱材。 全部で22袋くらいだったと思います。
|
グラスウールの処理は、自治体ごとに違うようで、事前に調べておきました。
実家の方は、少量ずつならば燃えるゴミで出してもよいとのこと(便利!)
私のところは、民間の処理施設に自分で持ち込むことが出来、1立米数百円程度。なので大半はここに持ち込みました。
シロアリの業者さんに頼むとなると産廃業者に外注することになり、1立米あたり2万5千円くらい。これは論外です。
グラスウールを自分で剥がす場合は、処分が出来るかをあらかじめ考えておく必要があります。
■実家の床下断熱リフォームシリーズ
(1)ポリエステル系断熱材パーフェクトバリア
(2)業者探し
(3)装備・道具
(4)グラスウールはがし
(5)断熱材施工
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます