採集生活

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実家の床下断熱リフォーム:(1)ポリエステル系断熱材 パーフェクトバリア

2021-11-29 | +実家・那須

この秋は、実家の床下断熱リフォームプロジェクトをいろいろと頑張りました。
半分以上は業者さんに依頼したのですが、業者探し、そして資材選定だけでもえらいこと大変でした。
(床下にもぐる作業も、結構やりましたよ!)

今回のプロジェクトの流れは次のような感じでした。

リフォーム業者に相談(こちらはウレタン吹き付けは考えていないと言ったのにそれのみ見積ってきて、論外でした)

床下断熱について、ネットで勉強、業者探し(白アリ防除の会社に電話かけまくり)

ポリエステル系断熱材のメーカーからサンプル取り寄せ、工事業者を1社紹介してもらう

業者2社を呼んで見積もり。(メーカー紹介の会社、自分で探した会社)

費用の点から、自分で探した会社に決定。施主支給のため材料を発注(1回目)。

業者による、既存断熱材(グラスウール)剥がし工事(廃棄は自分たちで)

届いた材料を使って、キッチン床下で、断熱材とりつけテスト(DIY)。

テスト結果をふまえ、材料発注(2回目)。
厚い素材はPPバンドではうまく固定できないことが分かったので、固定用木材も購入。

依頼した範囲について、1/3くらい、根太間の断熱材を自分で設置。(木材での固定は想定外だったため増額を避けるため)
床下にとびだしている釘(フローリング工事のときのもの)を、全域カット。 

カットしておく必要のある断熱材をカット。
業者による断熱材施工

余った資材で、キッチン床下の断熱材設置(DIY)の続き。ほぼ完了。


業者探しと同時進行で迷ったり悩んだりもあったのですが、資材選定のことから記事にしてみます。


まずは床下の構造の勉強から。

床下断熱リフォーム

今なら、この図を見ると、ふうむ、と理解できるのですが、最初は、角材が交互に組み合わさってるだけで、何が何だか分かりませんでした。

簡単に説明すると、床板に近い側にある細い角材が、根太。大体4cm角くらいの角材です。
根太と根太の間隔は、(従来工法の実家の場合だと)畳の短辺(約90cm)を3等分したくらい(30cmくらい)。
畳の部屋を透視してみると、短辺の両端と、その間に2本、根太が入ることになります。

根太に直交する向きにある太い角材が、大引き。
これは9cm角くらいの太い角材です。
大引きの間隔は、(実家の場合)畳の短辺(約90cm)くらいです。
畳の部屋を透視してみると、短辺の両端の位置(長辺にあたる位置)に大引きが並んでいます。


床下断熱リフォーム

でもって、それを床下から見るとこんな感じになっています。(写真は借り物です・・)


床下断熱リフォームは、大きく分けると

(a)ウレタン吹き付け
(b)何らかの資材を床下から貼り付ける

に分けられます。

リフォーム業者に吹き付けを見積もってもらったところ、希望のリビング・ダイニングだけという訳にはいかず、一階の床下丸ごとでしか出来ないとか。(そして高い)
吹き付けをしてしまうと、配管や配線が全て埋もれてしまうことになります。
それに、吹き付けたウレタンの向こう側で白アリが悪さをしても、分からないです。
何だか気分がよくないし、値段も高い、

吹き付けはナシです。
いっそ床暖房をつけたほうが?などと心は揺れまくりましたが、ひとまず、
(b)何らかの資材を床下から貼り付ける 
という方向で考えていきます。

このご時世、全てのレポートがネットやYoutubeにあると期待して事例など検索してみましたが、床を剥がして断熱からやりなおす事例は多いですが、「床下から」という例がとても少ないです。
何とか調べることが出来たのが、

(b)-1 グラスウール(ふわふわと柔らかい素材)
(b)-2 フクフォームeco(フクビ製)(やや固い素材)(栃木の業者さんユーチューブ動画)(フクビ公式動画
(b)-3 スタイロフォーム(固い素材)
(b)-4 ポリエステル系(柔らかい素材) 

(b)-1 グラスウール(ふわふわと柔らかい素材)
(b)-2 フクフォームeco(フクビ製)(やや固い素材)
は、調べてみると、どうやら大引き間のみに施工するスタイルのようです。
床と断熱材の間には、根太分の高さの空間があいている状態。
ええ、断熱には隙間が大敵、とか読んだけど、それでいいのかしらん。
DIYで、スタイロフォームを大引き間のみに施工した方も、効果イマイチ、と報告していました。

いまついているのがグラスウールで、どうも性能に疑念があるので、もしこの二つだったら、グラスウールはなしで、フクフォームかなあ。
フクフォームecoを施工している栃木の業者さんに電話してみて、
「根太間には空間がある状態ですが、効果はぶっちゃけどうなんでしょうか?」
と聞いてみたところ、
「施工後、特に苦情の電話などもないので、ある程度は効果があったということではないでしょうか」
とのこと。なるほど・・・。


(b)-3 スタイロフォーム
これは、DIYで、根太間に接着剤でくっつけている事例がありました。(こちらの動画
全く変形しない固い素材なので、細切れにする必要があり、また根太間隔が微妙に狭い場合など床下で削ったり、とても大変そうでした。
DIYでやるならともかく、業者で、床下からこれをやるような(やってくれる)ところはなさそうです。

(b)-4 ポリエステル系
Youtubeの日本語事例があまりに貧弱なので、英語で「underfloor insulation」と検索してあれこれ眺めてみました。
たまたま探し当てたチャンネル(オーストラリア)推薦していたのがポリエステル素材(ロール状の長いもの)。
やっぱグラスウールじゃないよなー、ポリエステル、よさそう、と洗脳されてしまいました。


でもオーストラリアの素材だから日本には・・・と思いつつ、「ポリエステル 断熱材」で検索したら、ありました。

エンデバーハウスという会社の「パーフェクトバリア」。

早速メーカーサイトからサンプルを取り寄せてみました。

パンフレットの表紙は、この断熱材に包まれる赤ちゃん。
グラスウールは細かい破片が皮膚に触れるとチクチクするので、安全性が高いというイメージでしょうか。

床下断熱リフォーム
床下断熱リフォーム

床下用は基本的にボード状(ロール状ではない)。
厚さ・サイズなど各種あるのですが、こちらが薄いタイプで、根太間にぴったりあうサイズがあります。


床下断熱リフォーム

こちらが、大引き間に丁度はまるサイズの分厚いタイプ(厚さ約90mm)。
サイズは丁度いいのですが、これは、ものすごく切りにくいです。
床下で、配管など障害物があったとき、切り込みを入れたりするのがとてもやりにくそう。


実際に、自分で床下に潜って試しに施工してみても絞り込めず、次の3種類を使うことにしました。
・根太間用  床用ボードタイプ303mm幅用 40mm厚×263mm×910mm
・大引き間用 床用ボードタイプ455mm幅用 60mm厚×415mm×910mm 大引き間に2列に配置し、PPバンドで固定
・大引き間用 ネダレスボード(床用)  90mm厚×820mm×910mm  

神奈川あたりだと、断熱材の厚さは、計80mmで、基準値を満たすのだそう。
なので、メーカー推薦の業者は、根太間に40mmの断熱材を入れ、更に大引き間に40mmのものを重ねるという施工方法。
でも、今回は、固定しやすさの点で、大引きの高さと同じ厚さのもの(根太レスボード90mm)を使います。計130mmとなり、50mmも贅沢な厚み。(板で大引きに固定)
あと、床下で素材を切らないといけないような場所は、床用ボードタイプを使うことにして、厚さは、40mmのところちょっとだけ奮発して(?)60mmにしてみました。
(概ね半々で購入)

また別の記事に改めて書きますが、狭い床下で上を向いての作業はとても大変なので、もしDIYでやるならば、多少オーバースペックかつ材料費が高くても、「固定しやすさ」を最優先にした方がいいような気がします。
もし自分がまた作業するなら、大引きと同じ厚みの素材にすると思います。

買ったお店は、アウンワークス


大引き間に2列に配置するには、455mm幅のものを、幅を狭くするために、1.5cmほど切る必要があります。

床下断熱リフォーム

端部を少しだけ切るので、カッターではうまくいかず、ハサミが必要です。
ハサミも、なんでもいい訳ではなく、いろいろ試してこの3つが比較的よかったです。

床下断熱リフォーム

右から布用裁ちばさみ、キッチンバサミ、クラフト用ハサミ。
60mm厚さを一息には切れないため、薄くすくうようにして切り込みを入れていき、3段階くらいに分けて切っていきました。


床下断熱リフォーム

3つのうち、クラフト用のこちらを、ホームセンターで熟考の末、今回新規購入。
刃の先端に、ぐっと力が入ってきちんと切れるのがいいところです。
刃渡りは短いので、細かくチョキチョキする必要はありますが。


カッターは、オルファ黒刃が必須です。
普通のカッターではぜんぜん切れません。

床下断熱リフォーム

床下全面にそこそこの厚さのものを敷くということは、資材の量も相当なもの。
母がスペースをあけてスタンバっておいてくれました。
使う分の半分くらいで、こんな感じです。


続く・・



■実家の床下断熱リフォームシリーズ
(1)ポリエステル系断熱材パーフェクトバリア
(2)業者探し
(3)装備・道具
(4)グラスウールはがし
(5)断熱材施工

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